いつもなら土曜の夜はバスケットの練習ですが、さすがに今日は練習は休みとなりました。3年ぶりの祭りとあって秩父市民もいつもとは気合いのはいり方が違うようです。私は町内の会所の設置やら祭典やらで公会堂に度々呼び出されたりしたものの昔のような祭り気分には浸れない感じです。それでも祭りだからとうちに来る人や来店者はあるわけであわただしく過ぎていきます。相生に引っ越して熊木も更地になりすっかり祭りも中心から外れたような疎外感もなくはないのですが、別にどうしようともないのです。子供のようにはしゃがないだけでやはり嬉しい気持ちはあるのでしょうか。さて、そんな秩父人の特異日にあって今さらですが最近みて感じたビデオの感想です。それだけこの二作品は飛び抜けた作品です。『プロジェクトブルーブック』は最初UFOものだというのであまり気乗りもせずながしみのような鑑賞でしたが、回を重ねるごとに引き込まれただのUFOオタクの話ではないことに驚きました。かといってもはやさんざんだまされてきた身として全てを鵜呑みにはしませんが、ドラマの構成とかプロジェクトブルーブックの立ち位置とか存在感とか感心するばかりです。それと『テネット』はある人のSNSでアマゾンに来たとしりみてみたのですが、これがまあ全く新しい映像体験で話の構造としては『メメント』ににてるなと思ったらどちらもクリストファー・ノーランの作品でした。それに国際感覚とか出てくる映像全てが既存のものを遥かに超えているという私の欲求に答える映像なのでした。ただタイムトラベルものというのは私は好きではなくそもそも物理学上時間を遡るとかエントロピーをなくすなんてのは不可能な話なのです。ただ時間というのは幻想にすぎないとか時間の概念はここ数年で大きくかわっていて陽電子が時間を遡るとか計算上全ての時間が同じ向きとは限らないという学説も聞き及ぶことはあります。ただ現実にはどのようになっているのか感じよう無いところにこの映画では時間軸を遡る武器というのが出てきてしまい、挙げ句自分達も時間を遡って現れては消えたりと理解するのに苦労する話になっています。スパイとして潜入する手口もコネを使い犯人に迫る方法も突飛であり、社会や支配制度を垣間見せたり、手順が美術品だったり脱税方法だったり、スーツや絵画やセイリングと目の回るようなお膳立てであり、また俳優も刑事ヴァーランダーの人が武器商人のボスというのにはあっとおもわされやられたなと、その妻もエリザベスデビッキというこれも見事な配役で、マイケルケインがとぼけて出てきて格式を強いるところとかTシャツどジーパンにないものの意義をおもい知らしめてくれたりと仕掛けが心地よいのです。だから馬鹿げたタイムトラベルも逆転映像も受け入れてしまうのです。007やミッションインポシブルを越える映像やストーリーをみたいという欲求に答えてしまう映画です。楽しめました。
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