King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

登山の不思議

2013年11月11日 23時59分20秒 | 日々のこと
テレビでタレントがマナスルに登るという特番がありました。

この世界で八番目の高さの山は、毎年遭難者を出し、本職の
登山家でさえ登頂成功率が低い山として有名です。

それをエベレストの前哨戦として登るというなめた行動は他の
登山家たちはどう感じているのでしょう。

もともとこういうタレントとか冒険家の三浦さんの高齢者登山とか
大登山パーティーで無理無理登る行動に批判があったり、
下山はヘリを利用したり、物量と完成度的に疑問の声を聞く
ことはあります。

今回のマナスルも画面でも見るように、山頂を目指す人達は
狭い登山ルートにシェルパやガイドが設営したロープにザイルを
通して渋滞するという姿に何の価値があるのかという疑問が
募ります。

そんな誰でも登れるものでもないから価値があるといいつつ、
命がけで現地のシェルパや村人がベースキャンプに資材を
運び上げたり、その人の踏んだ後の道を歩いてついて行って
自分は登ったと言えるのか。

そんなこともあるので、エベレストでもどこでも無酸素、単独と
いうスタイルで登る人がもてはやされるのですが、最近この
スタイルを貶める行動をとる登山家まであらわれ、そもそもの
価値が問われています。

マナスルの成功率を考えれば、いっそ季節によっては山頂にヘリポートを
つくり、そこへベースキャンプから往復して確かにマナスル山頂に
立ちましたという事業にした方が地元も金持ちの局地好きにも
好まれるのではという気もします。

今回の番組を見てもタレントでも素人でも運が良ければ登れる
というのを確認したようなもので、下手にあこがれを抱いて山へ
出かける人を増やすことになるのではという懸念も感じます。

ネットではさらに、おさがわせ登山家がフライングでtwitter
で成功を呟いてしまい、その痕跡を消すのに躍起になったこと
まで話題になっています。

登山界でも尊敬を集める人とひたすら嫌われる人がいるという
典型のような現象で有名になるというのも色々あるんだという
見本のような現象です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あって知るありがたみ | トップ | だるまのそばに »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々のこと」カテゴリの最新記事