King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

秩父の安心と満足

2016年01月25日 13時49分32秒 | 日々のこと
秩父地域は新店舗が続々とオープンしています。

西武秩父駅には温泉の掘削が続いていますし、これからは
温泉と雪見を冬の観光の柱にして雪景色と温泉巡りなどを
アピールして行けばいいのではと思います。

都心からわずか78分で全くの異郷の地に来れるという魅力は
計り知れない観光の可能性があり、もっと魅力発信がされる
べきだと思います。

ただ、秩父の食に関しては何か満足できない悪口をいいたくて
いつも不平不満になってしまう店舗の味とサービスなのです。

秩父の行列のできる店は味噌豚丼の店とわらじカツとホルモン屋
です。 

これに冬の名物にたい焼きを上げる人もいるでしょう。

そんな行列をみる度に出るのはため息ぐらいのものです。

秩父の食の文化というのはこんな程度と思われてはといつも
思うのです。

かつて味の良い寿司屋や料亭などがありましたが、だんだんその
数は減り、昔の味を懐かしむことばかりです。

たい焼きにしてもそうです。

今売られているものより昔裁判所の前の銭湯のむかいに出ていた
たい焼き屋が懐かしく思い出されます。

ラーメンもそうで、近所にあった食堂の普通のしょう油ラーメンが
いつまでも私の中ではラーメンの正統派です。

昔は当たり前だった、素朴な手仕事で出汁は天然素材からとり、
シンプルなさりげない盛り付けに洗練があり、素材の良質も
感じる店が多かったのです。

ところが、最近は素人のサービス料理の店でインスタント料理の
ようなところばかりが増え昔の味を懐かしむというようなことが
増えてしまったのです。

近所にできたイタリアンの店に行った時もそうで、おしゃれな雰囲気
と意匠を凝らしたデザインの店ではありますが、空間デザイン的には
ちょっと遅れているような感じとともに、出される料理にサービスの
際にそえられるコメントを聞いても一口料理を口に運べばがっかりと
いうか喜びや驚きはないのです。

そんなことばかりが秩父の食事事情かとすっかり諦めモードになり
かかっていたとき、いつものくろうさぎのサンドイッチでランチに
したところ別段のコメントも愛想もない300円以上もするサンドイッチ
ながら、これは一口食べてそのパンと使われている素材の良さは
言われるまでもなく上質で鮮烈に主張してきます。

食べ終わりこれは上質な珈琲でなければだめだといつもはハーブティーで
済ますところをわざわざお湯を沸かして淹れました。

こういうものがあると正に誇れる店で秩父の安心につながって
います。

こういうものが解る人がつながっているという確かな絆が地域の
基礎なんだなと勝手に思います。

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