King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

単純なイルガチェフ

2021年09月13日 12時47分36秒 | 珈琲

今、夜走りに出ると濃密な金木犀の香りとコスモスの香りに包まれ

秋豊穣のゴージャスな季節の中にいることを知ります。

様々な実りの秋、この時期味わいたいものも多く、毎年季節の訪れと

その豊かさを思い四季のある地に生まれたことをありがたく思います。

 

この自然というのはことごとく全人類にとって平等であり、誰でも

365日24時間という与えられたものは毎日昼と夜が必ず訪れ誰にも日は照ると

いうのは同じです。

 

それなのに今格差問題というのはこのコロナと温暖化で際立ってきています。

 

例えばこの暦にしてもどの国でも天文台があり、その運航を観察して独自の

暦を持ちます。

大体グレゴリオ暦に準じているようですが、なぜ月ごとに日にちがまちまち

だったり二月だけ極端に少なかったりと疑問の多いものなのにもう誰も気にして使ってはいません。

 

どの国でも星の運航を観察して暦を作成しているのは、それだけ国にとって大事な

問題であり、公務員の給料を決めるための根拠となっていたり農業の基盤となる

基準日を決めていたりと経済に結び付き国の収入の元にもなっていることから

各国で独自に観察を行う機関を持っているのだと思います。昔はその星の運航から

悪い兆しとか災害やら疫病を予想したりもしていたようです。

 

エジプトのナイルの氾濫を予測していたという話やピラミッドの設計に夏至と冬至の日の光の指す点を取り入れていたりという話があります。文字ができる前から

それ等の観測と運用がされていたというのは驚くべきことで学校ではそんなところは

あまり詳しくは教えないというのも国際感覚とか各国が抱く宗教観とか思想とかの理解のためにも

最初の出発点としてそれらの星の運航を昔から観察した人類が経済や科学を生みだしたことを教えるべきです。

 

いまでは100年に一度という災害が毎年起こるようになったわけですが、カーボンニュートラルとかプラスチックごみの削減とか我々庶民に生活の是正を

迫るようなことになっていますが、たとえそれ等をなしたとして我々の生活が

この先前のような生活になるという保証もありません。

 

コロナもこの先感染が収まり元の生活に戻れるとも思われません。

 

これは温暖化と同じく現在人類に突き付けられた問題で人類が導入した資本主義と

民主主義に対してこの先持続可能な社会があるのかという問いなのだと思います。

 

世界ではこの民主主義をとる国というのがここ20年で半減しているそうです。

それだけ危機的状況になり多民族を抱える国など民主主義で議会を重ねるより

専制的な指導部と指導者で専制的な政治をとる道を選んだ結果です。

 

9月11日以来とかく米の同時多発テロから20年というニュースが伝わります。

結局米はアフガニスタンから撤退してタリバンが国を制圧という結果になり

米は何をしていたのということになっています。あのビル攻撃でなくなった人が

2000人余りでこの20年のアフガン駐在で亡くなった人は米だけで6000人以上です。

これは誰しも失敗だったんじゃあないかと思わないわけにはいきません。

そもそも米の戦争で明確に勝ったのは日本だけです。

それなのにその後勝利も正義も明確でない戦いを続けているのです。

 

それで自由と民主主義が守られてきたのでしょうか。キリスト教と民主主義と資本主義が広まったのでしょうか。

 

日本のここ20年といえばよく言われるのは2000年当時世界トップテンに入る

企業が10社以上あったのに今はゼロということです。

それだけ国際的な競争力がない国となってしまったのです。

それはどこからきているかというとGAFAといわれるようなスタートアップ企業が日本にはないことです。

つまり、戦後急速な経済発展を遂げた米を真似た大量生産大量消費の経済は

実現したもののその先は米のように展開しなかったことを意味します。

 

まねでは同じ状態にまでは届くもののその先を行くことはできないということです。

 

大量生産と大量消費で物質的には豊かになったもののもたらされたのは災害化

する気象と格差の定着です。

よく言われる持続可能な社会という押し付けも実は何もその裏に格差の解消や

環境の保全はないのです。

それを問題にする人もいません。

 

しかし、毎日日は登り、止まない雨もありません。もともと本来は自然は平等である点

とそれを利用する人類もみな平等である事に思い次なる未来を考えたいものです。

 

さて、珈琲の値上がりは今月も来月も続き、よいよ当店の発売以来ずっと同じ値段で通してきたブラジルサントスにももはやこの値段では売れないというほどに

なってきました。

今月いっぱいはどうにか維持していくつもりですが、このまま値上がりが続けば来月は値上げしなくてはなりません。

 

色々値段は変わっていますので、ご来店前にご確認いただければ幸いです。

 

そんな中、安くてよい豆をということで入れたレッドガヨとイルガチェフは

今までガヨマウンテンというと1800円ということでしたが、それより安く

入れることができ好評です。同じくイルガチェフの最高品はコンゴ村と特定し

以来ずっと入れてきましたが、それが広く知られるようになるともはや2000円でも買えなくなってきました。

ということで今回はチェルペサ村というところで今まで知られていない零細な

ところでそこに今回セラミックミルという施設を作り品質の向上を見たという

ことで入荷してみました。

 

あのイルガチェフの濃厚で特徴のある風味という点では弱いのですが、単純な

うまさと味の良さがあり、誰にも理解される味になっています。

 

当店に来店される方の多くが語ってきた酸味が苦手ということでは当店の豆は

皆酸味がありそれが特徴なので所謂スペシャルティの豆とはそういうものなのですが

皆さんのおっしゃっている意味では酸味がない嫌な味はない単純な味といえるのでは

ないかと思います。それがコンガ村のものより安く入れられましたから

この値上がりが激しい中当店の豆は皆少しではありますが前より安くなっています。

 

ここら辺の説明は大変複雑でお客様もどう理解されるか難しいところです。

まあただサントスNO2がついに値上げするかもというのは理解してください。

 


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