King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

セラミックの衝撃

2019年06月21日 09時11分46秒 | 珈琲

昨日は税務署からの通知で消費税の講習に呼ばれ参加しました。

梅雨とは言え暑い雨も降らない日でした。

会場はさぞ冷房が効いて講習は絶好の休憩タイムだとばかり出向いて

みると会場は結構暑く涼しいいき抜きタイムとはなりませんでした。

 

秩父のこういう集まりは狭い地域なので顔見知りも多く、あまり声を

掛けられないようにひっそり片隅に座るも見つかってああだこうだ色々と

何をやれとかこれをしろとか色々と無理難題を上げつられるのがおちです。

 

結局、講習の半分はこの増税とキャッシュレスの推進で使える補助金は

いくらでどう申し込むかというものに占められ早々に席を立つことになります。

思えば今回の三度目の増税チャレンジで今回は軽減税率もあり、よいよまった

なしのようですが、海外では日本型の巨額借金財政を見本とせよという人も

あらわれて財政規律とはと改めて問われています。

 

しかし、今回の増税は国際的信用とかオリンピックとか控えてもう逃げようも

ない感じになり、実施は避けられないのでしょうが、巨額の補助金などや軽減税率

の導入により、そもそも増税する必要があるのかという疑問も強くなります。

 

少子高齢化に伴い社会保険料や医療費はさらに膨らみそれを支える労働人口の

現象など有効な打開策や人口構成に改善の見込みもない状況に衰亡の危機は

強くなっています。

 

秩父では移住を勧めたり観光振興策など色々と取り組んでいますが、最近目にする

ものに何か方向性とかアプローチの仕方に問題があるのではという気もします。

特に先日報道陣に公開されたジャイアントスイングという渓谷間の巨大ブランコなど

一万以上という料金に誰がそんなのやるんだろうと思います。

ケーブルで滑空する体験も他の観光地には既にあり、いまさらという感じもします。

 

例えば銘仙などの伝統文化を伝えるなどという取り組みも補助金目当ての地域おこしに

とどまり、京都のように文化そのものが着物を着る機会を作っていたり、菓子や

歌会や花見など人と文化が絡み合い残っている様をもっと見習うべきです。

 

第三セクターの相次ぐ失敗を見てもお役所指導には限界を感じます。

商工会とか補助金とか中小企業の味方のように今回の講習でも頼りになる組織のようですが、

実際のどれだけ税金なり補助金が果たした役割の検証などもなく、ただ正統な競争を阻害して

市場を狭めているだけのケースもあるのではないでしょうか。

 

さて、当店ではそんな補助金やキャッシュレスでのポイント還元などあまり関係ない

わけですが、最近問い合わせが多いのはミルについてです。より良い珈琲を淹れようと

ドリッパーや器具に色々凝る人もいますが、簡単に味の向上が望めるのはミルの種類に

寄ることもあります。特に安くてすぐ効果を実感できるという事だと手回しのセラミック

ミルをお勧めします。

 

これはいくつも種類が出ていますので、オールステンレスの最低30g挽ける日本製のものを

推奨します。これならどこにでも持ち運べるし、鉄の歯の物と比べると味の違いが実感

しやすいのです。ただ、毎日使うものですから手回しだと疲れるとか面倒だと感じる向きには

電動のものもあるので紹介します。もともとカリタのミルは古くから電動のミルはあったのです。

家庭用の電動ミルで業務用を小型化したみるっことかそれとほぼ同型のナイスカットミルという

定番商品があるのに最新型としてNEXTGという商品も出しています。ナイスカットミル、みるっこは

鉄の歯ですが、NEXTGはセラミックの歯です。

 

ミルに求められる性能とは挽目がそろうとか微粉が少ないとか静電気による粉の飛び散りとか

音が少なく振動も少ないという静穏性などです。

 

ネットなどから見るNEXTGの性能はそれらの声から定番として名高いナイスカットミルを

改良したもので見た目も斬新な美しさがあります。ただ、ネットの声でこのセラミックの歯に

ついてのコメントは皆無なのです。中国製の安いミルや高い海外ブランドなどもありますが、

日本製の物に比べて性能や耐久性もあり故障も少ないという車と同じような安心感は同様です。

不思議なのは味を求めてこのミルにしたという人は少なく、音がうるさいとか粉が飛び散ると

いったことで買い替える人や見た目の斬新さに惹かれた人ばかりなのです。

 

特に歯の素材に触れた人や味覚変化に触れた人がいないというのはいかに世の人が味から

買い替えるという切実なものを抱えていないというおかしな状況です。

当店で試飲した方はほとんどの人がその変化を簡単に実感するのになぜセラミックの歯が

必須とならないのか不思議です。

 

思えばそば屋で金属のミルで挽いている店は皆無で石かセラミックの臼です。

水分の多い蕎麦の実とカリカリに焼いた珈琲豆ということで現在のように

なっているのでしょうが、もっと味に気付きやすい環境があれば違うのかも

しれません。つまり、まだ人々は珈琲の味に気付いていないのです。

NEXTGが35000円程度ナイスカットミルは2万前後、ポーレックスミルが6264円

ですが、支払った金額に見合う味の成果を得られるのか。

 

しかし、ここで肝心なのは毎日持続可能なシステムかどうかというのも重要な

アイテムになるという事です。味ではポーレックスの手回しの物がいいのは明らか

でも物理的、時間の制約とか精神的余裕とか毎朝その使用ができない方もいると

思います。

 

もちろん当店では挽いてお渡しも豆でのお渡しも自由です。

気になるのでしたら200g程度ならすべてポーレックスの手回しのミルで挽いて

お渡ししてもいいですし、業務用のカリタのハイカットミルで挽いてもいいですし、

みるっこで挽いてお渡しでも構いません。興味のある方は指定してください。

 

 

 


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