今日はお店を急遽お休みにしまして鴻巣花久の里へ行ってきました。はなきゅうでなくかきゅうだそうです。
佐藤久成ヴァイオリンリサイタルに行ったのです。
高橋望氏のピアノで行われたコンサートで、メールでお誘いを承け前から興味があった場所でもあり出掛けてみました。
高橋さんのSNSでは、鴻巣免許センターの裏手ということでしたが行ってみると結構はなれたところにあり、午前中に着いてローズガーデンを散策しようと思いましたがもう既に花はなく、庭園を見て回っても暑いだけでした。お昼は館内のお食事処でとりましたが、私たち同様の行動のコンサート目当ての人たちで席は満席。ぎりぎり席を確保できましたが、想像した施設とは色々と違いがありました。庭園を歩いているときからビアノとヴァイオリンの音が聞こえリハーサル中の姿も見えてしまいました。館内のロビーは狭くいるところもなく、花のない庭は日本庭園と違いなんの面白味もないのでした。ただしらない木があり、グーグルレンズで見てもでてこなくて木の根本に無患子の札が立っていました。検索するとムクロジとでてきました。実は石鹸の代用になり、種は羽根突きの羽の重りになるとあります。花のないローズガーデンで新知識を得たのでした。売店にその種が売っていたので買ってみました。
開場時間になり中に入ってみると天井は張ってなくて屋根組みが見える高いもので舞台はなく板張りの平らな広間に椅子が6列ほどのこじんまりした開場でした。
いつもの伝承館よりグッと狭い感じです。照明などもコントロール室からの集中制御でなく、楽屋入口のスイッチまで人が来て明るくしたり暗くしたりしていました。
スイッチをいじった人がマイクで案内をしてはじまりました。ピアノに座るなり演奏ははじまりそのピアノがいつも聞くピアノより鳴りが悪く、こもったような音で高い天井にかかわらず、響きもよくない感じです。直ぐにヴァイオリンの音も重なり、あのいつものうねりと切れが迫ってきます。あっという間に前半の二曲は終わり、休憩になります。
久々に聞く生のヴァイオリンの音は頭に心地よく響き、からだ全体に染み渡るようで満足感に浸りつつ二曲の前半は終了で休憩にはいりました。後半になり、様々な曲があの手この手の技が披露され、佐藤氏の観客へどうだと言わんばかりの表情と会場を睥睨する様々な仕草が前見たときのステップや四股のような足捌きはなく、よく知る旋律の曲もそう簡単にはやりませんというようにヴァイオリンを観客に向け決めの音はこう出しますというようにパフォーマンスされます。聞いたこともないような曲や埋もれたような曲は今回はなく、超絶技巧や絶滅危惧種などと呼ばれるのを避けたような今回の演奏もまた聞き所ありでよかったと思います。アンコールの曲、誰もが知る旋律のゴセックのガボット、それとボームのカバティーナでこれは佐藤氏ライフワークの幻の曲、このアンコールの曲は2020年9月のオールベートーヴェンプログラムの時と同じもので私の持ってるCDにも入っている曲でした。
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