King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ブルーマウンテンとキリマンジャロ

2016年08月05日 14時00分50秒 | 珈琲
今年のスペシャルティ動きでいえることは
値段が高いのは同じですが、大粒豆が消えたこと
です。

それでも当店では、この高値と小粒化に反する
国際価格の隙間的な豆を勧めることで高値追いをしないで
済んでいます。

そもそもスペシャルティの豆をことさら売りにすることもなく、
味とお求めやすさと季節感を重視することで、夏にはカロシトラジャ
というお勧めを前面にしていることから高値とそれほどでも
豆にバカらしい値段を払わされることからも逃れています。

特にブラジルの小粒化は甚だしく、大粒でチョコ味の豆が
全く見受けられません。

これから来る手摘み完熟の一番ものなどがどんな品質なのか
気になる出来については干ばつなどの情報で今後も大粒の豆は
入ってきそうもありません。

もともと中くらいのものが多い中米の国々はもともとブルボン系
が多く、この季節に飲むにはちょっと役不足でそれになんといっても
高いのです。

それにもましてドミニカ、ジャマイカはバカ高です。

そんないつも注文をいただく方から届いたリクエストがブルーマウンテン
とキリマンジャロでした。

今月のお盆特需か珈琲にもあり、この時期特別の豆をという人は
よくいます。

しかし、今生豆でもキロ12000円もするブルーマウンテンを仕入れる
気になれません。

これはいくらで売ればいいのか、ネットで検索すると6500から5000円
くらいらしいです。

つまり数年前の倍です。仕入れも倍ですから当然と言えば当然なの
ですが、納得できない点もあります。

ドミニカも倍になっていますが、もともとが800円くらいですから
1400円ぐらいです。

実はドミニカとかキューバの豆はブルーマウンテンとそっくりとよく言われます。

同じティビカ種ということならコロンビアでいいというのはよく私が
いうことです。

つまり、ハワイコナもブルーマウンテンもみなティビカ種であり、昔ながらの
ティビカならコロンビアでも十分うまいのです。

名前だけに6000円払っているようでつまらないという持論は一般には
受け入れられません。

それだけ確立されたブランドは強固なのです。

どれだけ飲み比べてうまいと感じていただいても値段が安い豆は
贈答品にはならないのです。

しかし、最近はめったにないスクリーン18以上のバカマラやカロシトラジャ
など大粒豆をそろえると迫力は満点です。

アフリカ豆にも同様のことが言えてスノートップやレッドマウンテンなどの
大粒のスペシャルティより、最近流通のスペシャルティは皆小粒で味も
あのキリマンジャロ特有の強い酸味を持つ物はなく、深煎りにしても味が
平板になるものしか出回っていないのです。

そんなわけで今飲むのなら大粒の豆を選んだ方が良いというお話でした。
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ミルの意外な効果

2016年08月03日 15時08分42秒 | 珈琲
例えば同じブラジルサントスでも挽き目を変えてみるとどうなるか
これは意外と試している方が少ないようです。

そして驚くほどの差が出るにもかかわらず、実際にどの豆にはどの挽き目とか
ベストを探る動きもありません。

よく使う器具により挽き目が決まるかのように言われていますが、それは
一般論であり、それを鵜呑みにする必要はありません。

実際によく焙煎がされた豆であれば、挽き方や淹れ方で味は良く変わる
のです。

さて、ブラジルサントスではどの挽き目がいいのでしょうか。

粗めにして飲むとブラジルサントスでさえスペシャルティの豆のように
フルーティーで甘みを十分に感じられる珈琲らしくない味になります。

逆に細かくすると苦みが濃くチョコ味が強くなります。

よく一般的な味として表現される挽き目は金属フィルターで細かく
挽いて熱湯で淹れた味を標準値にしているようです。

常に甘みと酸味を重視するスペシャルティの豆ではあまり焼かないで
あっさりとした煎りにしている店が多いようです。

そんなのは店に並ぶ豆姿で焼の深さや国ごと変えているかなどの基本の情報
は知れます。

だから豆の特徴など聞くまでもなく、ケニアの豆の色とブラジルの豆で
どんな豆の大きさで焼き色に差があるかでどの程度の店か判断できます。

深煎りの豆がなかったり、そもそも焼き立ての豆が店頭にない豆屋も
ちょっとあまりお付き合いは避けたいですね。

豆を見て判断できたら店員の知識を知る上でもどんな説明をするか
聞いてみましょう。

ドラマの話や野球の何番バッターの話などで例えて話をする店が
有名だったりしますが、甘みとか酸味について聞いてみましょう。

今なら夏はタンザニアの酸味が旬です。

タンザニアの酸味についてどんな話を聞けるでしょうか。

なんでこんなことを書くのかといえばよく最近はどこどこにこんな
店ができたとか珈琲の新規店についてよく話をされ、その実力のほど
を知るにはという話題があるのです。

そんなのその店の豆の匂いでわかるんじゃないのかという私の意見
にたいして、秩父でも最近珈琲のかおる町というところがあるが
匂いに誘われたことなんてないというのです。

まずは珈琲のかおる町に本当にしたいものです。
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季節のブレンドは

2016年08月01日 13時52分32秒 | 珈琲
今月の季節のブレンドはしばらく先月の
『夕焼け』のままにします。

夏にお勧めということでストレートだと
断然にカロシトラジャが売れています。

マンデリンにしろイントネシアの豆が夏には
よいということで、色々な需要があります。

つまり現在このインドネシア系の飲み比べをしている人が
多く、季節を語るのにこのインドネシアを語ることになって
おり、ブレンドにまで踏み込めずに色々と試す動きになっています。

とまあ、インドネシアというのは多民族国家であり、島国がいくつも
あることからコーヒー産地や有名豆もブランドも多岐にわたり、
結局当店ではカロシトラジャに終局したところがあり、これを飲んで
戴くことでこの夏の味になるわけですが、人というのはやはり自分で
体験してその幅のほどを確かめたいという欲求もあります。

というわけで当店でももはやカロシトラジャだけでいいのかという
ことにもなってきています。

この点については今後変化があるかもしれません。
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