金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯38

2022-10-02 22:26:15 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第38話「時を継ぐ者

新章に入る前の、よい区切りの回だったなあ。
どの登場人物も、「らしさ」がちゃんと出ていて。
時政からの伝言を頼もしい返事とともに預かり、
あっという間に忘れてしまう和田義盛とか、
暗殺者トウにひけを取らないばかりか
圧倒するほどの強さを見せながら、言った台詞が
「俺の女になれ」な平六とか。
敵対していた義理の娘たちに
みじめな姿を見せてなるものかと、
めかし込んで迎えたりくさんもよかったね。
負けん気の強さとプライド、ポジティブさ。
彼女のそういうところが、確かに政子に
よい影響を与えていた時期もあったのだった。
「あの人のみすぼらしい姿を見たくない」という
実衣ちゃんの発言、
この義理の母子関係をよく表していた。

りくさん、もともとの強欲さと、
息子を失った悲しみによる視野狭窄ぶりが、
結果として多くの人を死に追いやっていて
(全成と重忠なんか、完全にとばっちりだったし)、
政子と実衣との和やかな別れのシーンには
モヤモヤしてしまった。
もちろん、政子たちもすべてを水に流したわけじゃなく、
二度と会えないかもしれないという状況での
礼儀もあったのだろうけど、やっぱりモヤモヤ。
だから、小四郎がトウを差し向けて、
きっちりりくを始末しようとしたの、
本当によかったよ。
全成や重忠の無念、彼だけはちゃんと忘れずに
落とし前をつけようとしたのだった。
のえと平六に邪魔されて、
結果として暗殺は失敗するんだけど、
りくさんのその悪運の強さも、
自分を殺そうとした義理の息子に発破をかけるところも、
本当に「らしい」。
歳の離れた夫を利用しているだけじゃなくて、
時政を救うために頭を下げるだけの愛もあるところが、
憎みきれない理由の一つなんだよな~。

これまで時政や政子のことは認識していても、
小四郎の存在自体を知らなかったであろう後鳥羽院が、
ついに小四郎の存在を認識。
鎌倉vs朝廷の方向性も示されて、
最終章の前振りもきっちり行われて終了。
来週はお休みか~。

【その他いろいろ】

・義盛「書いちゃえばいいじゃん、起請文。
    後で破っちゃえばいいんだから」
 実朝「誓いを破ったら血を吹き出して死ぬ」(可愛い)
 義盛「そんな死に方した奴聞いたことないよ」
 意外にリアリストだった、義盛くん。

・実朝、監禁されたり刀で脅されたりしても
 動揺してない。
 義盛に「武衛」の意味を説明してあげる顔も
 にこやかで穏やかでキュンとしたわ~。
 短期間で、着実に彼が成長しているところを
 しっかり描いてる。

・戻ってきた実朝に抱きつく千世ちゃんと、
 それに戸惑う実朝。
 千世ちゃんみたいな真正お嬢様は大好きだし、
 「末永く幸せでいてくれ、この夫婦……」
 と祈りたい気分。
 そうならんことは知っているが……

・小四郎は、泰時に対して言葉が足りなさすぎなんだよね。
 そりゃ反抗期になるわ。
 妻に、いつも父親や義理の母についての
 愚痴を言ったり相談したりする泰時と、
 異常に義父に対する理解度が高いクールな初ちゃん。
 この夫婦も可愛いね。
 初が泰時のこと「あんた」って呼んでたの、
 幼なじみならではの距離感。
 初のこと、最初嫌な女だなと思ったけど、
 なんだかんだで彼女も北条に献身的だよ……。

・今日は八田殿が大活躍だったな。
 というか、もう、文官以外で中枢にいるのが
 小四郎と彼だけなのだった。

・「方々、どうか父をお許しください」
 と土下座した政子にちょっと泣いちゃった……。

・今日の二階堂殿、強硬派だな。

・うぐいすの話はよくわからなかった。
 何の比喩なの?

・平賀朝雅、執権の座は狙ったけど、
 確かに「鎌倉殿」になろうとはしてないんだよ。

・サクラ役を買って出て小四郎への疑惑を潰した平六、
 マジでなんなの、その献身ぶりはさ~!!!

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯37

2022-09-25 23:17:05 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第37話「オンベレブンビンバ

先週の衝撃を、一週間引きずってしまった。
重忠ロスもあるけれど、小四郎の「ちびった」が
地味に効いて。
あれは、優しく頼もしかったころの父を小四郎が思い出して
自分も息子に対してそうあろうとした場面なんだよね。
今回にもつながる仕込みだとわかっているだけにつらい。

謎タイトルの正体は、まったくの予想外だった。
大姫がオカルトにかぶれてみんなをドン引きさせていた、
あのときのおまじないだったのか~!
回想シーンを差し挟んであからさまに泣かせようとするのではなく、
会話だけで、伊豆時代の仲の良かった北条家、
大きな権力を握る前のまだ平和だったころのことを
視聴者に思い出させることで泣かせにかかっていた。
あの祝いの席にいた人々の多くが、
もう死んでしまったのだね。
大姫に全成、重忠に重成、あきに八重、政範。
あき以外、「殺される」「事故死」「ストレス死」。
酷い……。
本当に、頼朝に出会わず、伊豆で暮らしていたら
こんなことにはならなかったのだ。
久々の仲良し家族ぶりに泣いてしまった。

りくさんの言うままに、実朝を廃し、
政子と小四郎を討つところまで暴走し始めた時政パパ。
「いいかげん、正気に戻って~!!」
と思っていたけれど、パパはうまくいかないことが
わかっていて、それでもあえて愛妻の望みを叶えるために
やっていたのだね……。
政治センスがなくても、さすがに平六が小四郎を裏切って
自分に付いたりしないこと、
こちらの計画を小四郎に伝えることくらい、
わかっているのだな。
(しかし、三浦の親子二代にわたる献身ぶりよ……)

りくさん、序盤は継子たちとそれなりに良好な関係を築いていたし、
継子たちへの愛を感じる場面もあった。
でも、結局、彼女自身の気質もあって、
権力が近づき始めてからギスギスし始めたあげく、
今では完全に継子たちから「すべての原因」として
疎まれている。
嫡子だった息子を亡くしては、もう寄る辺もない身の上。
夫と娘婿にしか頼るものがない状態。
だから、時政パパはそれなりに地位を確立した子どもたちと
別れてりくの野望に殉じることにしたのね。
愛よ……! と思うけど、それに感動するには、
人が死にすぎた。
全成も重忠もりくのせいで死んでるし。

【その他いろいろ】

・実朝くんに同性愛者説が出てるけど、
 確かに泰時のこと好きだよね……。

・再び反抗期の泰時。

・大江殿、すっかり政子ファン。

・後鳥羽院の似顔絵を破いたりくしゃくしゃにしたりする
 兼子&慈円。仲良し。

・実朝の正室の千世ちゃん、めちゃ品のいい
 優しいお嬢様って感じでいいねえ。
 のえさんとの対比でさらにそれが際立つ。

・阿野時元、彼もまた、無実の罪で誅殺されるのかと
 思ってたけど、これはほんとに謀反起こしますわ……

・和田義盛による盛りすぎ&パクリ劇場。
 武衛の意味を、まだ信じてたのか……。
 「そうだそうだ、みんな武衛だ」
 と適当にあしらう平六にも笑った。

・泣き落としされても脅されても、
 断固として起請文を書くことを拒否し、
 母や小四郎に相談してから、と言う実朝。
 重忠を死に追いやってしまったことを
 反省しているのだね。ちゃんと成長してる。

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯36

2022-09-18 22:39:30 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第36話「武士の鑑

重忠退場回。
もっとエモーショナルな演出で泣かせにかかると思っていた。
だから見ている最中は拍子抜けしたんだけども、
後から一つ一つの場面を思い返して意味を考え、
ずーっとめそめそ泣いたわ……。

小四郎と重忠の一騎打ちという展開、
正直、「ないやろ」と思うし
個人的には好きじゃないんだけども、
勝者として去っていく重忠を描いて
最期を描かなかったところ、
製作サイドの愛だと思ったよ。
「戦には負けたけどタイマンでは勝った!」
という体で、かっこいい重忠を守ったのだった。
(イケメン二人をボコボコにして小汚くしたの、
 単純にすごいと思った)

小四郎にとどめを刺さなかったのは、
彼の立場を理解していた重忠の友情のゆえでもあり、
時政を処分させるためでもある。
重忠が、大将である小四郎を引っ張り出すために
泰時を狙ったところも、
和田義盛が重忠の気持ちを理解して
説得を続けず引き下がっちゃうところも、
重忠が「何とかの一つ覚え」と
義盛の作戦を見抜いちゃうところも、
今までの関係性ありきの言動で、
とても優しく悲しい。

畠山討伐を機に、小四郎は時政追放へ。
今回で時政は追い落とされ、
諦めて伊豆へ引っ込むんだと思ってた。
次回は時政vs政子・小四郎で一波乱ありそう。

【その他いろいろ】

・今回も和田義盛だけが癒やしだった……。
 「次郎ってやつは見栄えはいいし頭も切れる、
  自分と同じものを感じるんです」
 この義盛の発言を、即座になかったことにする平六に笑った。
 
・懐妊を思わせる、のえの吐き気。
 なんか演技くさいけど、本当かしらん。
 史実では、重忠が死んだ日に子が生まれてるんだけど、
 わざわざ泰時の前でアピールしたようにも見える。

・実衣ちゃんは、畠山討伐に対して、
 一体どういうスタンスでいるんだ。
 先週、ちょっと昔に戻った感じがあったのに、
 終盤の政子への反発といい、また嫌な感じに。

・時房、時政にもりくにも、はっきり意見を言って
 諫めてるの、偉いよ。
 両方とも聞く耳持たないけど。

・時政パパは、ちゃんと田舎ヤクザとして
 戦のことは理解してるんだけども、
 自分のしたことをまったく
 受け止めようとしないとこがダメ!
 「しょうがねえ、(重成に)死んでもらうか~」
 じゃないんだよ!😡 

・稲毛重成、このドラマではほとんど無実なので
 本当に可哀想。

・三浦胤義、初登場。
 頭ごなしに兄に「お前は黙ってろ!」と言われていた。
 この強権的な兄に対する鬱屈もあったんだろうな~と
 今後の描かれ方に期待。

 ・政子が足立殿にかける言葉、嫌な感じだったわ~。
 冗談だと言っても、相手を小馬鹿にしていないと
 出てこないでしょ、ああいう物言い。

・小四郎は江間の分家であって、
 本家の父親に逆らえないのはわかっているが、
 前回も今回も、重忠を助けようという気持ちが
 感じられないんだよな~。

・小四郎が泰時に対して、
 時政と同じギャグをやってすべるところ。
 優しく頼もしかった父親がかつて自分にしてくれたことを
 思い出したのだと思うと、
 現在とのギャップの激しさもあって、切ないね。

・大江殿、やっぱり黒いなあ!!!

・「平六にやらせろ。私に隠れてこそこそ動き回った罰だ」
 って言ったり、本人に
 「ご苦労、下がっていい」
 って言ったり、今日の小四郎は
 平六に対しても偉そうだな~??
 平六の小四郎に対する献身は序盤から続いているが、
 小四郎はそれに報いてなくない??
 ずっと受け取れるものだと思わないほうがいいぞ!

・時政「わしはな、皆が喜んでいる顔を見ると心が和むんじゃ」
 なんか狂気を感じたよ……

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯35

2022-09-11 22:30:12 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第35話「苦い盃

てっきり今日、一気に畠山重忠の乱&時政追放を
やっちゃうんだろうと思って、
自分が使い物にならなくなること見越して予定組んでた!
来週まで引っ張るのね。
しかし、公式サイトの次回予告&フォトギャラリーを見て
すでに泣いてる……
泣かせる気満々じゃん……

息子に毒殺の疑いをかけられ、
それを晴らしてもらえないことに怒った重忠が
床を殴って床板えぐれてるとことか、
小四郎に「起請文を書け」と言われて
たぶん書かないこととか、
板東のプリンス重忠に、これまでスルーされていた
属性を盛ってきてちょっとうれしい。
畠山重忠、怪力エピソードはやたらに多いし、
吾妻鏡に出てくる振る舞いは、
結構チンピラなんだよね。
〈「起請文? 潔白なんだから書かねえよ!
  オラァ!」みたいな)

重忠自身、比企の乱のときから
こうなることは想定していて、
「北条に完全にロックオンされて
 もう逃れようがない」
ということを自覚していたのだと思う。
小四郎に「倒すべきは誰か」という話をしたのは、
自分が殺されないと小四郎に踏ん切りがつかないのが
わかってのことなのかしら。
なんか今回、小四郎にいまいち必死さが感じられなかった上に、
時政を諫める体で、「こうすれば畠山を滅ぼせる」と
教えてしまったようにも見えてちょっと不安。

和田義盛の館で、実朝・泰時・鶴丸が仲良くしてたの、
とっても可愛かったけれど、
「雪の日に出歩くな」はもちろんのこと、
実朝が義盛に懐いているのも仕込みにしか思えず、
つらくもある……。

【その他いろいろ】

・実朝を思う政子の気持ちが、
 ちゃんと本人に伝わってよかった。
 頼家とはこじれまくったから……。

・小四郎の
「子が欲しいか? 子というのは、いたらいたで
 (後継問題で)何かと大変なのだ」
 ってセリフ、めちゃ自分勝手だよね。
 自分の産んだ子が後継がないと、
 のえの立場は安定しないんだから。
 案の定、のえが陰でぶち切れてて、
 「絶対産んでやる」宣言のうえ、
 「そうでなければ、あんな辛気臭い男に嫁ぎません!」
 って言ってたの、笑っちゃった。
 夫の前でまだ猫かぶり通してるの、すごいよ。

・のえの本性を知った泰時、
 即刻小四郎にチクって、
 親子関係こじれると思ってたから、
 まだ「どうしよう」って悩むだけにとどめてて
 安心したよ。
 そして、初は相変わらずクール。

・慰めつつも、諫めるつもりでやってきた政子に、
 完全にしらを切り通すりくさん、やはり賢いんだな……。
 「三人も子を亡くしたあなたの前で辛い顔をしていたら
  バチが当たります」
 なんて、殊勝なこと言って。
 継子たちが邪魔するとわかってるから、
 手の内は見せない。
 平賀は自分の娘の婿でお気に入りだが、
 重忠は他人(嫁いでるのは継子)だし
 もともときつく当たってた。
 そりゃあ、平賀の言うこと信じちゃうよね。

・時房「我らにとっても可愛い弟でした」
 ちゃんと弟だと思ってたんだ……
 でも、りくは自分も我が子も、
 継子たちに受け入れられてないと思ってて
 (反感買う振る舞いしてたせいもあるだろうが)
 孤立感すごかったんだろうね。

・時房がちゃんと、時政パパに、
 「母上に振り回されるのをやめてほしい、
 息子として 恥ずかしい」
 って言った!!
 このことを小四郎は諫めてるんだけど、
 たぶん、当時の感覚だと
 小四郎のほうがまっとうなんだよね。
 だから、時政に政治の能力がないことは
 わかってるんだけど、小四郎はそれを父親に言えない。

・八田殿の目は節穴だったが、
 平六はちゃんとのえの本性に気づいた!
 このドラマ、ときどき名探偵パートが差し挟まれる。
 
・実朝くん、京から来た奥さんのこと、
 まだ受け入れられないのね。
 大竹しのぶの前でちょっと泣いてたの、
 キュン。

・一ヶ月体を洗ってない義盛を許してた巴、
 おおらかすぎる!

・おばば「雪の日は出歩くな、災いが起こる」
 義盛 「雪の日は滑るから、
     だいたい出歩かないほうがいいんだよ」
 可愛い。
 重要な予言が台無しだが……

・泰時「双六をすると気分が悪くなる」
 泰時が上総介の生まれ変わり設定、ちゃんと生きてた!!
 第15話ラストの「ブエイブエイ」で終わりかと思ってた。

・時政パパは、ちゃんと自分が身の丈に合わないことしてるって、
 わかってるんだね。
 でも、りくのことが大好きだから
 (失望されるのが怖いのもあるのか)、
 彼女が悲しんでたり、彼女の身が危険にさらされると
 聞いたりしたら、言うこと聞いちゃう。

・実朝くん、和田の家でめちゃ楽しい時間を過ごして、
 帰ってきた途端、おじいちゃんによくわからないまま
 サインさせられて。
 これで御家人の一族が滅ぼされちゃうって、
 トラウマものでしょ……

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯34

2022-09-04 22:27:06 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第34話「理想の結婚

いや~、今日は一人しか死んでないし、
息抜き回だったなあ!

と思ってしまった。
完全に感覚がおかしくなってる……

小四郎の腹違いの弟が死んでいるわけで
(おそらくは毒殺)、
結構大変な出来事だと思うのだが、
どうも小四郎も政子も実衣も、りくの産んだ子を
弟妹と認識してないっぽいんだよね……。
悲しんでるの、時政とりくだけで、
小四郎のメンタルには何の影響も及ぼしていない。
これ、結構恐ろしいよね。
同じ腹違いでも時房やちえたちのことは
弟妹扱いしてるのに。

そして、着々と畠山重忠の乱へ
エピソードを積み重ねていってる。
惣検校職を取り上げようとしたうえ、
重忠の怒りを感じ取ると、
合戦になったときのために、衣笠のことを持ち出して
三浦を引き込んでおこうとする時政パパ。
来週、ついに……なのか。

不穏な仕込みをしつつも、
今回のメイントピックスは、
・小四郎、きのこ好きだという女に初めて出会って
 色ボケ
・泰時、反抗期極まり、嫁にビンタされる
・実朝、和歌と義盛に出会う
の三本立て。

ものわかりのいい清楚系と見せかけて
実はヤンキーだったのえさん。
キャラとしてはおもしろいよね、
こういう人のほうが。
猫かぶっていない姿を目撃したのが泰時ってところは、
さらなる父子の対立と、小四郎死後のゴタゴタへの
前振りなのかな。

泰時はわりとしっかり父親の心理を見抜いたうえで
ストレートすぎる抗議。
まだ若いから、父親のつらさを慮るまではいかない。
まあ、でも、
「比奈さんを追い出したばかりでまた次の妻!」
っていうのは、もっともよね……。
いい歳して、あんな色ボケしてる父親、見たくないわ。
そして、義理の母子として、
比奈さんと泰時がすごく仲良くやってたのがわかって切ない。
非の打ち所のないのは比奈さんだったよ!

泰時と初は、幼なじみならではの距離感とか信頼感はあるんだけど、
この後、離縁することになっても
「ああ、まあ、そうねえ」と納得がいくところもある。
初は夫の気質を理解してるし、
夫を庇おうという気持ちもあるんだけど、
夫の気持ちを真正面から受け止めようというつもりがなさそう。

【その他いろいろ】

・朝時・重時(子どもバージョン)が
 今回もちゃんと出てきてうれしいが、
 これは「後妻が必要」の演出なんだな……。

・時政パパは、本当に政治をやらせちゃいけない人間だというのを
 これでもか! ってくらい描いてた。
 賄賂を受け取っちゃいけないって発想自体がないし、
 「賄賂をくれた相手に便宜を図って何が悪い!」
 と堂々と言っちゃう。
 大江殿の「もうだめだ、こいつ」って顔!
 田舎の気のいいおっさんのまま、
 邪魔な人間になっていく。

・八田殿の目は節穴!
 「俺が名乗りを上げたいくらいだ」
 何も見抜いてない!!

・ノリノリで政治について語る大江殿にちょっと笑った。
 (実朝は寝てた)

・平六が教える「処世の術」。
 何教えてんだ!!

・実朝のことをよく観察して気遣いしつつも、
 どことなくよそよそしい泰時。
 彼にとっての鎌倉殿は頼家だったんだよね……。

・あっさり源仲章の誘導に乗っちゃった平賀。
 あまりにも短絡的すぎんか??
 慈円も結構ブラック。

・小四郎は、茸の有用性を一度も証明していない
 (それどころか、2回否定されている)にもかかわらず、
 なぜ茸にこだわるのか。

・どんどん癒やしキャラが退場していく中、
 数少ない安定の癒やし枠・和田義盛&巴。
 「やだやだやだ、俺がやる!」
  可愛い!!!

・北条と畠山のどちらに着く? と問われて
 「決まってるでしょう」と答えつつ、
  どっちにとは名言しない平六。
 教えるべき「処世の術」ってこういうのだろ!
 女の扱いじゃないよ!

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯33

2022-08-28 21:52:40 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第33話「修善寺

今日も息詰まる45分であった。
伏線となる「武蔵国をめぐる重忠と時政の間の溝」を
頼家暗殺と絡めて自然に出してきたの、
本当に情報処理が上手い。

頼家、今回もかわいそうだった。
願いを受け入れられないとわかっていても、
自分の存在をアピールするために
鎌倉に要求を送らざるをえないし、
素直に「力を貸してくれ」と平六に言ったのに
あっさり断られるし。
最後、善児とのバトルでちゃんと互角に戦い、
(善児に隙が生じたにしても)太刀を浴びせて
面目を保てたの、よかった。
金子大地さん、すごーく良かったなあ。
頼家のプライドの高さと、孤独や弱さ、
内にあるいろいろをしっかり表現していた。

政子と実衣ちゃん、仲直りしたかと思ったのに。
政子に向かって
「実朝を育てたのは私、余計な口出しはしないで」
と言い放つ実衣ちゃん。
息子には政なんかせずに和歌でも詠んでいてほしいという
政子の発言も甘っちょろくてどうかと思うけど、
あまりにも不遜では。
源仲章を連れてきて、三善殿のメンツをつぶすし。
仲章が息子を殺した男だってこと、
実衣ちゃんは知らないのね。

「おかしい」「どうかしてる」「間違ってる」と
自分を否定する息子を、小四郎は「かつての自分」だと
セリフでも説明。
頼朝も、小四郎のこと、そういうふうに見てたのね、
きっと。

タイトル「修善寺」は、頼家が殺される場でもあり、
かつてここで両親を殺した男を、トウが自ら殺す場でもあり。
ダブルミーニングになっていることの多いタイトルも
毎回おもしろい。
「宗時を殺したのが善児」とわかっても、
「必要だから」という理由で
小四郎は善児を殺さなかったけれど、
小四郎にバレたという時点で
梶原のいう「天運」は尽きたんだな。
ここもエピソードの積み重ねの妙。

【その他いろいろ】

・ 受け継がれる偽ドクロ。
 もう捨てたほうがいいよ、呪われてるよ、それ!

・頼家は実朝のこと、どう思ってたんだろ。
 当時、貴人の子は乳母一家に養育されていたから、
 同母兄弟といえどもあんまり思い入れないのかしら。

・鎧をつけた小さい実朝、可愛かった。
 三善殿の説明も微笑んで聞いてて、人柄が現れてる。

・予告で頼家を煽ってたから、平六が調子に乗った北条を
 ぎゃふんと言わせるために頼家をそそのかすのかと思ってた。
 本音をぶつけてきた頼家の頼みも、あっさり断っちゃった。
 まあ、一族の命運を背負った立場で、
 勝ち目のない側につかないよね。

 ・「次の執権は政範?」と訊くりくさんに、
 時政パパは答えをはぐらかす。
 宗時の死に際して、小四郎に
 「これからはお前が北条を引っ張っていくんだ」
 と言ったのもあって、さすがにりくさんの希望に反しても
 「小四郎が後継者」路線は潰さないのね。

・実朝の妻になる坊門の姫について、
 今回は「身内」と言っただけで詳しい説明はなかったけど、
 後鳥羽院にとっては「母親の姪、妻の妹」だから
 政治的にはかなり優遇した選択。

・鎌倉=ボロ屋しかない田舎。
 京の人間、地方をなめくさってるから……。

・大江殿、一度切り捨てると判断したら
 とりつく島もない……

・時房がいいこと語ってるのに聞いてない小四郎。
 兄弟に対しては扱いが雑になるよね。

・八田どの、有能すぎる。

・義盛「どうして俺のとこ来たの?」
 小四郎「難しいことは考えずうまい酒が飲めそうだ」
 バカって言ってる……。
 義盛と巴、仲良しでなにより。

・一幡のことを思い出していた善児は、
 「一幡」の名を見て動揺してしまい、
 頼家に斬られたあげく、トウに殺害される。
 もうかつての善児には戻れなかったのね。
 頼家vs善児のアクションシーンにやけに尺を取るな~と
 思ってたんだけど、善児が退場するからだったのね。

・泰時は賢いけど、父親に似て、腕はあんまり立たない。
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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯32

2022-08-21 21:58:05 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第32話「災いの種

頼家がかわいそうすぎる😭 😭 😭 
自分の命が助かったことを誰も喜んでくれず、
自分が生死の境をさまよっている間に
妻子は一族もろとも殺されて、
嘘で自分を言いくるめようとする母親のことも
もう信じられない。
北条に報復しようとすれば、かつて信頼していた叔父が
「お前が軽々しく命令するから、仁田死んじゃったじゃん」
ってなぜか自分のせいにして責めてくる。
味方が誰もいない。
泣いて「父上」って呼びかける場面、
かわいそうすぎてもらい泣きしちゃった。
妻子の好物もちゃんと知ってるあたり、
頼朝よりは子どもを気にかけていたのだろうし、
事実を探るために呼んだ相手が和田&仁田ってところも、
人をちゃんと見ている証拠。
「しかるべき後見に育てられれば、
 立派なトップになれた」
という描き方をされているところが酷い。

比奈もかわいそうだったね……。
実家の一族を裏切ってまで夫の家に尽くしたのに
この仕打ち。
起請文の誓いを破ったら小四郎がひどい目に遭うからと
自分から離縁を申し出るところ、健気。
無理だとわかっていても、
「行くな」と言ってほしかっただろうに😭
非の打ち所がない妻だけど、小四郎は、
彼女にそこまで思い入れがないままだったんだろうな。
自分のことを好きな可愛い女の子と、
八重さんを追っかけてた自分を重ねて
ほだされちゃっただけで。
それなりに愛しくは思っていたのだろうけれど。

北条政範と平賀朝雅の登場、
そして、和田義盛が前回あたりから明らかに
畠山重忠に対する態度を軟化させてるの、
「着々と仕込んでるな……」
とわかる鬼脚本。

【その他いろいろ】

・慈円きた!!
 しっかり「愚管抄」してる。

・比企一族の滅亡に怯えるつつじに対し、
 平六はまったくの平常運転。
 この人のメンタル、どうかしてるよ!

・仁田殿もかわいそうだった……。
 吾妻鏡みたいに、北条に討ち取られるよりは
 まだ救いがあったけれど。
 「相談がある」と言った彼に「後で」と答えたことで
 彼を死なせちゃったこと、
 小四郎は少しは気にしてるんだろうか。
 なぜか頼家のせいにして責めてたけど。

・なぜ自分と仁田が頼家に選ばれたのかという義盛の疑問に
 「戦に強くて忠義者で馬鹿」まで言って、
 「場数を踏んでる」と言い換える平六、
 頭の回転は速いのよね……

・義盛、前回は重忠の返答に反発せず素直にうなずいてるし、
 今回は相談相手に平六といっしょに重忠を選んでるし、
 重忠は義盛を北条に取りなしてあげている。
 知ってる!
 こうやって仲良くさせて、悲劇性を高めるつもりなんでしょ!鬼!

・りくさん、鎌倉殿を「頼家」呼ばわり。

・善児が人間になった!!
 梶原から譲り受けたあたりから
 ちょこちょこ人間味を出してたけど、
 自分を好きになってくれた一幡を殺せないと。
 自ら一幡を手にかけようとした小四郎との対比よ……。
 来週、三郎兄上を殺したのが善児だと小四郎に知られて
 始末されてしまうんだろうか。

・比企尼が生きていた!
 北条への憎しみや「本当なら自分が将軍だった」って思いを
 植え付けるのが彼女だとは予想もできない展開。
 でもそれくらいのことを北条は比企にしたんだよな~。

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯31

2022-08-14 21:37:07 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第31話「諦めの悪い男

小四郎、完全に闇落ち。
比企に対してはもちろんのこと、
仁田殿にも八田殿にもタメ口。
苛立ちは即刻あらわにするし、
仁田殿には「やれ」って命令までしちゃう。
おお~ん? 偉くなったのう??

今回、演出が『ゴッドファーザー』っぽかった。
ようやく宗時兄上の遺言の回想がきて、
「死んでいった者たちが北条義時を作った」ということを
描いていたように思う。
希望的観測で安請け合いし、相手の期待を裏切ってきた
若いころの小四郎より、今のほうが断然好きだけど、
あのころの彼はもういないのだね。
DVD第壱集が届いて見直してたけど、
視線の動かし方からもう全然違うのよ。
政子にも平然と嘘をつくようになってしまった。

比企一族に対する残虐なシーンはカットされたのか、
次回に持ち越しなのかわからないけど、
比企尼がまだ生きていて、
殺されてしまったのであろうということが、
思いがけずつらい。
でも、彼女に恩を感じていたのは頼朝個人であって、
北条一族からしたら彼女には何の思い入れもないもんな。

倒れた頼家について、政子が、
「私のせいです。私が丈夫に産んでやれなかったから」
というのに対し、
「私のせいです。お育てしたのは私だから」
と全然謙虚じゃないマウンティングしちゃう道さん。
最後までキャラが一貫しててよかった。
北条に攻められ、夫に代わって指示を出し、
自分は逃げずに娘を逃がそうとするところとか、
ちゃんと「当主の妻」なんだよな。
北条から見たら比企は悪役なんだけど、
ずっと仲良しの夫婦だったし、
今生の別れになる場面とか、能員が道のこと好きなんだな~と
わかる振る舞いしてるのもよかった。

乳母一族が全滅させられ、妻と子も殺された頼家が
ここで回復して生き延びちゃうの、
史実だからすごいよね。
こんな残酷な展開ある??

【その他いろいろ】

・医者が佐々木のじいさんの孫。
 わざわざ出してきたってことは史実なのかしら。

・源仲章登場。
 初っぱなから、全成の子を殺すという、
 最悪な第一印象。

・頼朝の書状を捏造した平六が、ニセ書状を破られ、
「三浦が力を持つのがそんなに嫌か」
 って言うの、これも前振りかなあ。
 三浦と北条の差を意識する発言は前からあったし。

・実衣ちゃんも闇落ち。
「すぐにでも比企きを滅ぼしてください」
 これは仕方ない……

・小四郎は以前からりくに興味ないって感じだったけど、
 もう確実に排除の対象として見始めてるね。
 全回もそうだったけど、
 「意見が合いますね」
 という義母の発言に返事もしない。

・小四郎は、時政パパが戦以外の仕事できない、ってことを
 若い頃から見てきてるし、
 政治なんか無理だってわかってるんだけど、
 父親を差し置いて自分が政治するのはダメ、ってわかってる。
 時政追放へも着々とエピソードを積み重ねてる。

・ちゃんと朝時と重時(比奈の子)出てきた~!!
 比奈ちゃんと泰時の関係がいい。
 「比企を裏切るようなことをさせて!」
 と義母のために怒る泰時よ……。

・能員と時政が二人で語り合うところ、
 もう、「板東のおもしろおじさんたち」で済まなくなってるのが
 悲しいね。
 御家人の皆さん、
 「一緒に戦ってきた仲間だから気が進まない」
 という義盛のような思いもありつつ、でも結局、在地領主だから
 「滅ぼしたら自分の所領が増える!」
 なんだよな~。

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯30

2022-08-07 21:37:02 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第30話「全成の確率

時連の蹴鞠上手&改名イベントからの
ギャグ展開で呪詛の人形が発見されてしまうとか、
残酷にもほどがあるよ……!

あっというまに家宅捜索されて、
暴行されたあげく、流罪になってしまう全成。
「来年の正月は一緒に過ごせる」
なんて、フラグにしか聞こえないセリフだよ。
インチキ坊主だった全成が最後の最後に能力を発揮して、
でも結局八田殿に殺されてしまうの、
うれしいやら悲しいやら。
全成と実衣ちゃん、最後まで仲良しの
ほっこり夫婦だった……涙。

しらばっくれず、自分が名乗り出ようとする時政パパ、
まだ人の心が残っていてよかった……。
重忠が実衣に「安心して」と言うのを遮って
言葉を発した小四郎、
全成が生きて帰れないとわかってたよね。
実衣ちゃんと政子が仲直りしてよかったけれども、
これは全成の犠牲あってのことなんだよな~。

ついに腹を決めた小四郎は、
二段構えの罠で能員を陥れにかかるが
(もうすっかり善児を使いこなしてる)、
頼家が倒れて、罠が機能せず。
いつのまにか、
「もうどっちかを族滅に追い込まなきゃおさまらん!」
というムードをすっかり作り上げてるの、
作りがうまいね。

【その他いろいろ】

・小四郎に署名運動を頼まれ、和田義盛が
「全成どののことよく知らないから、できるかな~」
 っていうんだけど、確かに全成、戦にも出ず、
 表に出てなかったから、御家人と接点薄いんだな。

・比奈ちゃんは北条と比企の衝突を回避しようと頑張るけど、
 比企夫妻はもう口先でごまかすことすらしない。
 道さんの顔が怖すぎ。

・最終兵器・仁田殿。ロボットみたいだった。
 
・八田殿、今日も胸元はだけすぎ。

・「評議に出てこないほうがおかしい!」って
 怒る二階堂殿。
 彼ら事務官僚で真面目に仕事してるから、
 ほんとに御家人たちのこういうルーズなとこ、
 腹立たしいんだろうな。

・息子の改名に、
 「時連、わしも気に入ってなかった。三浦からもらったけど」
 とあっけらかんという時政パパ。
 そういえば、ドラマには登場してないけど、
 三浦一族に佐原義連いたね。
 子どもたちにもみんな「連」がついてる。

・比企殿、どんどん悪役になっていくよ~!
 頼家は比企にべったりのイメージだったけど、
 このドラマの頼家は能員のことも信用しておらず、
 試し行動→比企のヘイトも集めてしまう。
 今回の能員は、頼家のことも呼び捨てにするわ、
 全成にも敬語を使わないわで、感じ悪かったわ~。
 
・鞠を見て、全成の首を思い出す頼家。
 なんか、本当に、このドラマの頼家は
 「若くて、痛々しい」んだよな。
 安達景盛や頼時に暴君ムーブするときも、
 彼らが「父親に庇われてる」ところを
 妬ましく思っているのだというのがわかって、
 かわいそうなの……。

・りくさん、髪型変わった??
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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯29

2022-07-31 19:56:36 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第29話「ままならぬ玉

頼家役の金子さん、うまいねえ。
頼家そのもの、といった感じがする。
決して無能ではないけれども、
自分を利用しようとする者たちの真意を見抜くだけの
賢さがあるがゆえに、誰も信じられず、
悪循環に陥ってどんどん暴君ムーブに走り、
孤独になっていく頼家。
それでいて、小四郎に本音をもらしたり、
本音でぶつかってきたせつに答えようとしたりするのにも、
違和感のないキャラクター。

恋愛オンチのストーカー男・小四郎が、
ドヤ顔で息子にとんちんかんな恋のアドバイスするの、
おかしかったわ~。
失敗から学ばない男!
しかし、頼時あらため泰時、
「あなたのそういう真面目なところ、息が詰まる」
「面白くない」
と面と向かって言ってくるような女の子、
やめたほうがいいよ~。
幼なじみ設定だから萌えカップルにするのかと思いきや、
今日だけで、
「あ、これは離婚しますわ」
と思わせる説得力。

時政パパとりくさんが、どんどん人の心を無くしていって
つらい……。
「この役立たず!」はひどすぎるよ……。
慎重に権力から距離を取っていた全成が、
呪詛の依頼に応じたのが、
実衣ちゃんを喜ばせたかったから、というのが
やりきれない。
実衣ちゃんが琵琶の講師の結城にときめいてたのも、
全成の焦りにつながってたんだろうね。
「全部回収してきたでしょうね?」
「大丈夫!」
って言ってたのに、やっぱり一つ置き忘れてるし。
来週、地獄になるのが決定!!

【その他いろいろ】
・起請文を持ってきて、「離縁するって言わないでね!」
 と釘をさす比奈ちゃん。
 せつに「自分は比企ではなく北条の者」と言い切りつつ
 彼女を助けようとする比奈ちゃん。
 おおーん😭 😭 

・善児も年取ったなぁ。
 小四郎に、宗時兄上を殺したことを知られていないかと
 心配する彼に、
 「そういう気持ち、あったんだ!?」
 と今日はびっくりしちゃった。
 初めて人間らしい会話もしてたよね。

・義澄パパは、なぜそんなに時政が好きなの……。
 彼が死んでしまって、時政を止められる人間が
 また減ってしまったのだよね。

・KMKRおっさんず13、また2人死去して、
 もう9人になっちゃった!!

・藤九郎、穏やかに死ねてよかった。
 本当に心から頼朝を慕っていた数少ない人間の一人。

・時房、ようやくしっかりした顔が見えてきた!
 ただの童顔おじさんじゃない!

・「誰が鎌倉殿を継ぐかなんてどうでもいい、
  私の方を向いていてほしい」
 と訴えたせつ、報われてほしいけれど、
 一幡を嫡男にすると、正室のつつじの立場がないよ!!

・泰時みたいに証文を破り捨てたら、
 諸国の百姓が証文をないがしろにする、という
 頼家の発言ももっともなんだよな~。
 後のこととか、周囲への影響を深く考えず、
 「立派な殿様」をやった泰時に対する腹立ちも
 わからなくはない。

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