第28話「名刀の主」
ついにコロナに感染してしまい、昨日はダウンしていました。
熱が下がったので、一日遅れの感想。
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前回、「タイトル回収!」とばかりに
かっこよくメンバー紹介されたKMKRおっさんず13、
お披露目直後に「鎌倉殿」に存在意義を否定されるわ、
一週間経ったら二人も脱退してるわ。
「太郎と次郎の所領争い」という議題に、
「太郎は俺と仲良しだから正しい! 頼むよ~」
「次郎は俺の親戚だから正当性がある」
「表に出ろ!(拳で解決)」
なんてやり出すんだから、そりゃあ役に立たんし
梶原もキレるわ……。
でも、まあ、こういう人たちって今でもいるよね。
感情で動いて議論が出来ないの。
司会者だった文官たちとの差よ……。
官僚だった大江殿やら二階堂殿からしたら、
板東のおっさんたち、マジで蛮族だっただろうな。
頼家は、ここへきて一気に株を落としてしまった。
・部下の妻に手を出す
・感情的に声を荒げる
・私怨で役に立つ男を切り捨てる
と、暗君寄りの行動をし始めた。
巻き狩りのときに見せた「大将の器」は
きっと嘘ではなくて、本当に父親の急死で
若すぎる将軍就任→悪循環にはまったのだろうという
描き方。
迷い犬の飼い主を見つけるパートを放送して
好感度を上げてやって!!
そして梶原景時の乱。
政子にも義時にも「私心なく働く人」と評価されていたし、
文官チームも同様だっただろうに、
同僚たちとうまくやれないために嫌われて
「梶原くんのこと嫌いな人~!!」
と署名集めされるの、かわいそうすぎる。
いや、「見せしめのために結城を殺すしかない」ってのは
やりすぎだけどさ~。
「なまくらになりたくなかった」
という独白が切ないね……。
義経に心酔していたように見えた梶原が、
戦の後で義経を陥れて頼朝に権力集中させようとしたのも、
自分を最大限に活用してくれる主人を求めていたから、
ということで一応腑に落ちた。
梶原を送り出したくせに、小四郎が、すぐに兵を差し向け、
「梶原殿は戦って死にたいのだ」
と頼時に説明するところ、ちょっとキュンときたよ。
小四郎は理解してるし、そうなったのはもう、
彼が梶原に近い立場・考えになったからなんだよね。
しかし、置き土産・善児は怖すぎる……。
【その他いろいろ】
・ほとんど出番のなかった三幡が死去。
ちゃんと中原親能と三幡の関係を扱ってくれてうれしい。
・頼家から「北条の五郎、誰よりも若いが臆するな!」と言われる
叔父さん・時連。
童顔ネタであると同時に、頼家が実は「信頼できる者」のことも
わかってないことを表しているのだね。
・結城と仲良くしている実衣ちゃんを見て悔しがってる全成、
可愛い。
「何かで姉を超えたかった」
と結城に言う実衣ちゃんは、
ちょっと冷静さを取り戻したのだろうけど、
次回かその次かに全成が誅殺されて、
「自分のせい」だということを突きつけられるのではないか。
・頼家が安達景盛の妾を奪ったエピソード、
ドラマ内では、
・妾のほうもノリノリで浮気している
・頼家が景盛に「女をくれ」と頼む
(頼家「こうして頭を下げている」→下げてないが?)
ということになっているので、吾妻鏡よりはマシだね。
しかし、部下の前で、女性関係をママに糾弾されたうえ、
叔父さんにもマジ切れされて立場ないね……
・つわりの症状が出ているつつじに、アドバイスするせつ。
第三の女が登場して、関係が変わったのかしらん。
・実衣「大丈夫?この人(平六)で人が集まる?」
確かに平六は人望なさそう。
どっちかというと「もう少し狡猾な梶原」って感じ。
・梶原いじめに怒る土肥殿。
「みんな仲良く!」おじさんだったからな……。
・義高に続き、梶原にも「そなたを信じることはできぬ」と
言われてしまう小四郎。
そうなんだよな~。
小四郎、親切っぽくいろいろ言ったりやったりするけど、
他人の不幸は人ごとで、薄情なんだよね。
「一族を守るためなら」とか言いつつ、
北条の権力伸長には加担しないし、
「とにかく秩序を乱されるのがイヤ」
って感じで、誰の敵でもない代わりに、誰の味方でもない。