金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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165:吉田修一 『ランドマーク』

2005-12-29 13:30:32 | 05 本の感想
吉田修一『ランドマーク』(講談社)
★★★★☆

高層ビル建設に関わる二人の男性の物語が交互に描かれる。
二元構成の物語はラストで交錯。
最後に暗示されるふたりの未来のコントラストが印章的。
気味が悪いような不安な感じのなかにも、
男性用貞操帯をつけてみたり、壁一面に毛皮を貼ってみたりと、
わけのわからないユーモアがちりばめられていて笑わせる。
わかりやすさ、すっかりした読後感はないので、好き嫌いはわかれそう。

コメント
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