金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

167:川島誠 『セカンド・ショット』

2005-12-30 13:32:46 | 05 本の感想
川島誠『セカンド・ショット』(角川文庫)
★★★☆☆

帰り道に読むものがなくなってしまったため、購入。
この人のスポーツものを読みたいなあとずっと思っていて、
本屋にそれがあったのに、なぜかこっちの短編集を買ってしまった。
結果、失敗。
オィディプス症候群に、スカトロジー。
どうしてそこでわざわざコレを持ってくるのだ……と気分が悪い。
表題作「セカンド・ショット」と「悲しみの池、歓びの波」はおもしろかった。
今度は『800』を読んでみたい。

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166:湯本香樹実 『西日の町』

2005-12-30 13:31:44 | 05 本の感想
湯本香樹実『西日の町』(文藝春秋)
★★★☆☆

悲しくてやさしい、西日の雰囲気の物語。
大人になった主人公が、祖父である「てこじい」と母と三人で暮らした短い時間を
回想する形で物語はすすむ。
破天荒な生き方をしてきた祖父と、ひとりで息子を育ててきた母の、
人生と悲しみ、愛情が、少年の視点で切り取られていて、
記憶のやさしさが静かに胸にしみる。
どちらかというと『ポプラの秋』の方が好きなのだけど、よいお話でした。
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