金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

164:河崎愛美 『あなたへ』

2005-12-28 13:29:21 | 05 本の感想
河崎愛美『あなたへ』(小学館)

15歳で小学館文庫小説賞を受賞した河崎さんのデビュー作。
……無理でした……
心の汚れたわたくしには読み通すことができませんでした。
後半は筋だけ追って斜め読み。
中学生の頃って恋する自分に酔うというか、
自分の恋を特別なものだと思いこむ傾向があって、
そういう点ではリアルな世界なのかなあと思うのだけど。
会話文に「」を使わず前後一行ずつ空けるという手法と、
一貫したデスマス体も、入り込めない原因だったかも?
古典的な展開のピュアな恋愛小説で、ヒロインと同世代のころに読んだら
心動かされたかもしれない。

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163:森絵都 『つきのふね』

2005-12-28 13:27:55 | 05 本の感想
森絵都『つきのふね』(角川文庫)
★★★★☆

ずっと読みたいと思いつつ、図書館に入っていないため読めないままだった作品。
このたび文庫落ちしてめでたく入手!
森さん特有のキャラクター造形(勝田くんとか)には今回も笑わせてもらいました。
近年の作品にくらべるとやっぱりこなれた感はないのだけど、
そこがまたいい感じ。
ユーモアとせつなさが同居したストーリー。
ラストの二行で胸がいっぱいになってしまいました。
おもしろかったです。

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