宮城谷昌光『王家の風日』(文藝春秋)
★★★★★
商王室から見た商周革命の物語。
賢人でありながら(賢人であるがゆえ?)たどる悲運の道、
一個人ではなんともしがたい時代の流れのようなものが感じられて、
歴史って悲しい……としみじみ。
宮城谷氏の小説を男性が好んで読む心理が少しだけわかる気がした。
登場人物に求める「かっこよさ」が男性と女性じゃ根本的にちがうのよね……。
もちろん女性から見ても十分魅力的でかっこいいのだけれど、
女性はこういう書き方はしないし、できないだろう、
女の視点が入っちゃうだろう、と思う。
そういうところがおもしろいのだけれど。
『太公望』と重複しているためまだわかったほうだと思うけれど、
あいかわらず登場人物が多くて名前が覚えられない。
重複はしているが同一の物語ではないので、周公旦や太公望など
人物の描き方に違いがあり、そこも興味深い。
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商王室から見た商周革命の物語。
賢人でありながら(賢人であるがゆえ?)たどる悲運の道、
一個人ではなんともしがたい時代の流れのようなものが感じられて、
歴史って悲しい……としみじみ。
宮城谷氏の小説を男性が好んで読む心理が少しだけわかる気がした。
登場人物に求める「かっこよさ」が男性と女性じゃ根本的にちがうのよね……。
もちろん女性から見ても十分魅力的でかっこいいのだけれど、
女性はこういう書き方はしないし、できないだろう、
女の視点が入っちゃうだろう、と思う。
そういうところがおもしろいのだけれど。
『太公望』と重複しているためまだわかったほうだと思うけれど、
あいかわらず登場人物が多くて名前が覚えられない。
重複はしているが同一の物語ではないので、周公旦や太公望など
人物の描き方に違いがあり、そこも興味深い。