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★★★★☆
【収録作品】
橋本治「わたしの口の中のアイウエオ」
丸谷才一「ウナギ文の大研究」
千野栄一「『元祖ゴキブリラーメン』考」
鴨下信一「会話の名文Ⅱ」
久世光彦「私立向田図書館」
寺山修司「市街魔術師の肖像」
矢野誠一「桂文樂の至福の日々」
中村咲紀「『あまえる』ということについて」
日本語の発音や文法に関する論説文や、伝記、エッセイなど
日本語にまつわる種々の文章をセレクトした一冊。
言語論に関する最近の新書にはもう飽き飽きしているので、
これも大丈夫かな?と心配していたのだけれど、
おもしろかった!
中でも衝撃的だったのは、
ラストの「『あまえる』ということについて」。
これ、小学2年生の女の子が書いた「セロ弾きのゴーシュ」の
読書感想文なのです。
「小学2年生でここまでの思考力・文章力があるものなの!?」
という驚きもさることながら、
彼女が幼稚園卒園時、小学校入学時に到達した結論に、
いまの自分が及んでいないということがさらにショック!
なんかもう、泣いてしもうたよ……
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39度の熱が出ても自力で薬局まで薬を買いに行き、
本当にしんどいときに誰にも「助けて」と言えない、
28歳女子のわたくしです。ううっ。
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