金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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56:宮沢賢治 なめとこ山の熊』

2010-04-29 14:27:13 | 10 本の感想
宮沢賢治『なめとこ山の熊
★★★★☆

これも仕事で。
昔に読んだときには、なんだかよくわからず、
「つまらん話だなあ」としか思わなかったのだけど、
『マタギに育てられたクマ』を読んだあとで
初めて一つ一つのエピソードの意味するところが
理解できた。
小十郎と熊たちとの命のやりとりと
そこに流れる信頼関係のようなものが胸にひびく。
宮沢賢治って、文章表現はともかくとして、
書いている話自体は好きじゃなかったのだけど、
これはよかった。
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55:金治直美 『マタギに育てられたクマ―白神山地のいのちを守って』

2010-04-29 14:23:23 | 10 本の感想
金治直美『マタギに育てられたクマ―白神山地のいのちを守って』(佼成出版社)
★★★★☆

仕事で。

知人の命を救うため、
「二歳前後の子グマのいる母グマを撃ってはいけない」
という禁を破ったマタギの吉川さんは
母を失った二頭の子グマを育てることになる。
マタギの生活と思想がわかるノンフィクション。
数々のエピソードから、マタギの人々の、
山の神や自然に対する敬虔な思いが感じられる。
「感動のノンフィクション」と銘打った本に
感動できたためしがないのだけど、
これはなかなかにおもしろく、胸を打たれた。

以前、読書感想文コンクールの課題図書になっていたそう。

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