乙一『銃とチョコレート (ミステリーランド)』(講談社)
★★★★☆
父を亡くし、母と貧しい生活を送る少年リンツ。
リンツの住む国では、戦争で財をなした家から
金貨や宝石が盗まれる事件が多発していた。
犯人としてマスコミを騒がせているのは怪盗ゴディバ。
ある日リンツは、父の形見の聖書の中から
手書きの地図を見つけた。
地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎっていると
確信したリンツは、子どもたちのヒーロー・探偵ロイズに
知らせるべく手紙を出すが……。
**********************************
「おもしろい」というより「うまい」作家さんだなあ……
という印象が強かったのだけど、これはおもしろかった。
二転三転するストーリーに、
読む子どもの心を傷つけるであろうシビアな人間観、
織り込まれたユーモア。
「あ、これは後から説明される伏線ね」と
わかるような書き方なんだけど、ちゃんと回収して
意外な展開に結び付けられています。
しかし、挿絵が怖すぎる。
★★★★☆
父を亡くし、母と貧しい生活を送る少年リンツ。
リンツの住む国では、戦争で財をなした家から
金貨や宝石が盗まれる事件が多発していた。
犯人としてマスコミを騒がせているのは怪盗ゴディバ。
ある日リンツは、父の形見の聖書の中から
手書きの地図を見つけた。
地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎっていると
確信したリンツは、子どもたちのヒーロー・探偵ロイズに
知らせるべく手紙を出すが……。
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「おもしろい」というより「うまい」作家さんだなあ……
という印象が強かったのだけど、これはおもしろかった。
二転三転するストーリーに、
読む子どもの心を傷つけるであろうシビアな人間観、
織り込まれたユーモア。
「あ、これは後から説明される伏線ね」と
わかるような書き方なんだけど、ちゃんと回収して
意外な展開に結び付けられています。
しかし、挿絵が怖すぎる。