金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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47:関口尚 『パコと魔法の絵本』

2010-04-10 22:17:42 | 10 本の感想
関口尚 『パコと魔法の絵本 』(幻冬舎文庫)
★★★☆☆

甥っ子の嫁が婦長として勤める病院に
入院させられた傲慢で偏屈な大富豪・大貫は、
変人ばかりが集う病院に苛立つ毎日。
絵本好きな少女パコと出会った大貫は、
彼女の事情を知らないままに勘違いからパコを叩いてしまう。
パコは事故の後遺症で一日しか記憶がもたなかった。
改心した大貫は、彼女に特別な思い出を残そうと
病院のメンバーにある計画を打ち明ける。

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先に映画のほうの宣伝を見て、ファンタジーだと思ってたわ。
しかも原作がこの人だったとは、予想外。
先日テレビで放映していたのを機に、先輩からお借りしました。
いいお話。
いいお話なんだけど、大貫がころっと改心したのが
どうにも納得いかず……。
もともとが舞台の台本だったのを小説家したものだそうだし、
映像のほうがその気持ちの変化もすんなり表現できたかも
しれないなあ。
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46:三浦しをん 『風が強く吹いている』

2010-04-10 11:11:41 | 10 本の感想
三浦しをん『風が強く吹いている』 (新潮文庫)
★★★★★

高校時代のある事件がきっかけで陸上競技から
遠ざかっていた走は、万引きして逃げている最中、
同じ大学の清瀬と出会う。
走は、清瀬の紹介で彼の住むボロアパートの
十人めの住人となったが、
清瀬は「十人集めて箱根駅伝に出る」という計画を
胸に抱いていたのだった。
走はいやおうなく、同じアパートに住む八人と同様に
清瀬の計画に巻き込まれることになる。

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時間のなかなか取れない中、
この厚さにはなかなか手が出ない……と思っていたのと、
ボーイズラブ臭がするかも……と恐れていたのとで、
放置していたのだけど、ようやく昨晩読み始めました。
「スポーツはそんなに甘くない!!」という意見も
あるでしょうが、現実にはありえないことが可能になるから
小説はおもしろいと、そう思えるお話でした。

ソフトカバーの単行本のほうが、カバーデザインは好き。
これすでに映画になってたのか。知らなかった。
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