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★★★★★
【Amazonの内容紹介】
鎌倉時代の歴史資料としても、文学作品としても高い価値を持つ
藤原定家の19歳から74歳までの日記「明月記」に、
斎宮研究の第一人者であり、歌人でもある著者が挑み、
その人間像を浮かび上がらせる。
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今まで出会った本の中では、いちばん詳細に、しかも読みやすく
「明月記」を紹介しているかもしれない。
全訳ではなく、記事を取捨選択しているし、
訳と筆者のコメントの区別がしにくい書き方が
残念ではあるのだけど、面白かった。
『後鳥羽院御口伝』、何回読んでも、
定家への愛憎半ばする感情の強さにもだえてしまう。
他の歌人と比べて、めちゃくちゃ字数費やしてるのね……。
成家は「定家よりはるかに劣っていて」と
結構ひどい紹介がされているんだけど、
補任の記録見ると、業績が残っていないわりに
定家より出世してる気がする。