金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

170:上野正比古『平成歌合 新古今和歌集百番』

2020-08-19 21:08:05 | 20 本の感想
上野正比古 『平成歌合 新古今和歌集百番』(角川フォレスタ)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

和歌の伝統のひとつである「歌合」にならって
新古今和歌集から厳選した百首と自詠歌を番わせ
註釈を加える試みの第2弾。
古の歌人である藤原定家、西行法師、和泉式部らが
現代短歌と時を超えてコラボレーション。

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新古今和歌集の歌をピックアップして、同じ題で作者が作歌して
作者名を伏せて歌合の形式で読者が勝敗をつけるという面白い試み。

新古今集の歌、本当にわずかな有名なものしか知らないんだけど、
それでもどちらが当時の歌かって、結構わかるものだな。
理由は自分でもうまく説明できないんだけど、
語彙とか、言葉のリズムとかが、やっぱり違うんだろうか。

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169:諸田玲子『今ひとたびの、和泉式部』

2020-08-19 20:53:39 | 20 本の感想
諸田玲子 『今ひとたびの、和泉式部』(集英社文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

平安朝、大江家の娘式部は、宮中で太后に仕え、
美貌と歌の才を高く評価される。
和泉守と結ばれ幸せな日々に、太后危篤の報が届く。
急ぎ京へ戻った式部を親王が待っていた。
高貴な腕に抱きすくめられ、運命は式部を翻弄していく。
愛する人たちを失いながらも、歌に想いを綴っていくが…。
浮かれ女と噂を立てられながらも、生涯の愛を探し続けた式部。
冥き道をゆく謎多き女性を大胆に描く親鸞賞受賞作。

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あれ、この人とつながってたんだ? という面白さはあったけれど、
和泉式部と関わった男たち自身ではなく、
キャラ立ちしていないその関係者が先にいっぱい出てきてしまったものだから、
序盤はもう、誰が誰やら。
「和泉式部が最後に愛していたのはだれか?」
という謎で引っ張っていくのだと思いきや、
話は彼女の死の真相へ。

意外は意外なんだけど、どうにもストーリー上の必然性が
感じられなくてもやもや。
そこまで執着する理由があった??

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168:スズキダイチ 『ヒロイック・コンプレックス(1)』

2020-08-19 20:28:55 | 20 本の感想
スズキダイチ 『ヒロイック・コンプレックス(1)』(星海社)
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

超戦士として戦う男勝り女子・みすずが憧れる可愛い戦闘美少女。
その正体は男らしい戦士に憧れるカワイイ系男子? 
異色入れ替わりラブコメ!

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「ツイ4」で既読なんだけど、新人作家さんを応援するつもりで購入。
キャラクターの可愛らしさとノリ、ユーモアのセンスが好き。
みすずも大鳥くんも可愛いね。
絵は経験を積めばうまくなっていくだろうけれど、
キャラメイクとか全体のムードとかセンスみたいなものって
作者の人格と強く結びついていて、
簡単には変えられないのでは? と思うので、
「絵が好き」より、そちらのほうが大事な気がする。

欠かさず見ていたWeb漫画は数あれど、
今まで星海社のコミックスを買おうと思ったことはなかった。
微力ながら助太刀いたす! の気持ち。
売れますように!!

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