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【Amazonの内容紹介】
豊かな国風文化を育んだ平安時代、
その担い手だった宮廷の人びとはいったいどんな生活をしていたのか。
本書は、『源氏物語』や『枕草子』などの文学作品をはじめ、
さまざまな古記録を博捜し、当時の行事や日常を復元する。
後宮の制度や宮仕えの動機から、住宅事情、食事と食べ物の種類、
結婚と風習、懐妊と出産、美意識やその表現、美人の条件や教養、
はては娯楽、疾病、医療、葬送、信仰などにいたるまで明らかにした、
平安時代の女性生活百科の名著。
国文学専攻の教師や学生はもとより、広く古典文学愛好家必携の書。
通読するだけでも、当時の生活が澎湃として眼前に立ち現れる。
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女性の生活に焦点をあてた事典的な内容になっており、
王朝時代の生活を知りたい人には非常に役に立つ。
女房名の法則に結構驚いた。
親や夫の官職にちなんだ名前をつける、というのは知っていたんだけど、
上臈・中臈・下臈で名前に使われる通りや国名に差があったのね。
ビジュアル的な要素(たとえばかさねの色目とか調度品)は弱いんだけど、
幅広い要素をカバーしていて、なおかつ詳しい。