金木犀、薔薇、白木蓮

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯37

2022-09-25 23:17:05 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第37話「オンベレブンビンバ

先週の衝撃を、一週間引きずってしまった。
重忠ロスもあるけれど、小四郎の「ちびった」が
地味に効いて。
あれは、優しく頼もしかったころの父を小四郎が思い出して
自分も息子に対してそうあろうとした場面なんだよね。
今回にもつながる仕込みだとわかっているだけにつらい。

謎タイトルの正体は、まったくの予想外だった。
大姫がオカルトにかぶれてみんなをドン引きさせていた、
あのときのおまじないだったのか~!
回想シーンを差し挟んであからさまに泣かせようとするのではなく、
会話だけで、伊豆時代の仲の良かった北条家、
大きな権力を握る前のまだ平和だったころのことを
視聴者に思い出させることで泣かせにかかっていた。
あの祝いの席にいた人々の多くが、
もう死んでしまったのだね。
大姫に全成、重忠に重成、あきに八重、政範。
あき以外、「殺される」「事故死」「ストレス死」。
酷い……。
本当に、頼朝に出会わず、伊豆で暮らしていたら
こんなことにはならなかったのだ。
久々の仲良し家族ぶりに泣いてしまった。

りくさんの言うままに、実朝を廃し、
政子と小四郎を討つところまで暴走し始めた時政パパ。
「いいかげん、正気に戻って~!!」
と思っていたけれど、パパはうまくいかないことが
わかっていて、それでもあえて愛妻の望みを叶えるために
やっていたのだね……。
政治センスがなくても、さすがに平六が小四郎を裏切って
自分に付いたりしないこと、
こちらの計画を小四郎に伝えることくらい、
わかっているのだな。
(しかし、三浦の親子二代にわたる献身ぶりよ……)

りくさん、序盤は継子たちとそれなりに良好な関係を築いていたし、
継子たちへの愛を感じる場面もあった。
でも、結局、彼女自身の気質もあって、
権力が近づき始めてからギスギスし始めたあげく、
今では完全に継子たちから「すべての原因」として
疎まれている。
嫡子だった息子を亡くしては、もう寄る辺もない身の上。
夫と娘婿にしか頼るものがない状態。
だから、時政パパはそれなりに地位を確立した子どもたちと
別れてりくの野望に殉じることにしたのね。
愛よ……! と思うけど、それに感動するには、
人が死にすぎた。
全成も重忠もりくのせいで死んでるし。

【その他いろいろ】

・実朝くんに同性愛者説が出てるけど、
 確かに泰時のこと好きだよね……。

・再び反抗期の泰時。

・大江殿、すっかり政子ファン。

・後鳥羽院の似顔絵を破いたりくしゃくしゃにしたりする
 兼子&慈円。仲良し。

・実朝の正室の千世ちゃん、めちゃ品のいい
 優しいお嬢様って感じでいいねえ。
 のえさんとの対比でさらにそれが際立つ。

・阿野時元、彼もまた、無実の罪で誅殺されるのかと
 思ってたけど、これはほんとに謀反起こしますわ……

・和田義盛による盛りすぎ&パクリ劇場。
 武衛の意味を、まだ信じてたのか……。
 「そうだそうだ、みんな武衛だ」
 と適当にあしらう平六にも笑った。

・泣き落としされても脅されても、
 断固として起請文を書くことを拒否し、
 母や小四郎に相談してから、と言う実朝。
 重忠を死に追いやってしまったことを
 反省しているのだね。ちゃんと成長してる。

コメント (2)
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