腹が立つ、腹をくくる、腹を据える・・いきなり穏やかならざる言葉
が出ましたが、「お腹」が「気持ち」つまり脳と関連した意味を表し
ています。
お腹、つまり腸は、第2の心臓とか第2の脳とも言われている大事な
臓器なんですね。このお腹が冷えると、消化、吸収,排泄などの腸の
基本的な働きが低下する「停滞腸」の状態になり、排泄力が弱くなり、
便秘や腹痛、肌荒れなどのトラブルの原因となるほか、腸には6割以上
が集まっているといわれる免疫細胞の働きが弱くなって感染症などに
かかりやすくなるなどいろんなリスクが高まるとあります。
手元に届いたサプリと一緒に入っていた「健康冊子」に、腸の冷えの
ことが特集されていました。(松生恒夫医学博士監修、松生クリニック
院長)
分かっているつもりでしたが、復習もかねて、合わせてネット記事
も参照しながら簡単におさらいしてみました。
夏には腸が冷える 3大要因が挙げられていました。
①は食べ物で、かき氷やアイス、冷たいそうめんや口当たりの良い冷
たい飲み物を多くとることで直接お腹を冷やしている。
(ネット画像より)
②薄着をする。薄着のままで涼しい場所にいると、体温調節がうまく
行かず体が冷えて腸も冷える。外出時の乗り物の中や訪問先の室内な
ど・・。
③エアコン。エアコンの効いた場所に長時間いると、薄着と同じよう
に体温調節がうまく行かず体が冷えて腸も冷える。
なので、お腹を冷やさないように心がけることが大事であると。
特に、室内外の温度差が10度以上になると「10度の法則」といわれる
体温調節に係る自律神経の働きが追い付かず腸への負担が大きくなり
腸の働きが鈍くなるそうです。夏場のエアコンによる外気温との差が
10度を超えないように心がけたいと呼びかけています。
(ネット画像より
服装にも注意をして、お腹を冷やさないよう心掛け、羽織れるもの
とか、タオルなどで覆ってお腹を冷やさないようにする。軽い運動も
腹部の血流を促進するので良いとか。 また、前かがみや猫背になる
と腹部が圧迫されるので注意をし、時々ドローイン(お腹をへこませる)
することもいいそうです。
さらに食事の面でも腸冷えを解消する工夫があるとあります。
朝食には温かいものがおすすめとか。また、ココアや甘酒もよいそう
です。ショウガやシナモン、ウコンなどのスパイスも腸の温め効果が
期待でき、本格カレーは温め効果抜群だそうです。
このほか食事の工夫として、白米にもち麦をプラスする、砂糖代わ
りにオリゴ糖を、植物性乳酸菌(味噌や漬物など)と動物性乳酸菌
(ヨーグルトやチーズ)をバランスよくとるなどがあり、果物ではキ
ウイ、バナナが不溶性、水溶性の食物繊維が豊富で腸の働きをよくす
るとありました。
良いからといってそればかりを食するのではなく、常にバランスを
取りながらこれらの工夫をするのが良いのでしょう。
腸について、第2の脳といわれる所以などを、いそだ病院(広島県
福山市)のHPから抜粋してみました。(部分変更)
- 体は「腸」から作られる。 『受精卵の外側がくぼみ、その口
が閉じ「腸」が形成され、腸がのびて「口」と「肛門」ができる。
さらに栄養をためる「肝臓」ができ、酸素をためる「肺」ができ、
そして上の方が膨らみ「脳」ができる。脳は腸の出先機関として
進化したのではないか?』などとあり、以下にまだいろいろとあ
りました。 - 腸は独立した神経系をもつ。『腸には脳に次いで1億以上の神経
細胞があり、これは脊髄や末梢神経系より多く、脳とは独立して
自らの判断で機能している(自律神経といわれるゆえんです)。
つまり腸は脳からの信号を待つことなく消化吸収排泄の重要な機
能を果たしており、新生児期の脳(無力な脳)でもなんら問題な
く腸管機能が保たれていることからも妥当なこと。』 - 腸が脳に感情や性格のサインを送っている。『腸には迷走神経
という太くて大きな神経が埋め込まれていて、その繊維の90%まで
が腸から脳へと情報を運んでいる。言い換えると、脳は腸からの
信号を感情として解釈し表現しているのです。ドーパミン(快感
ホルモン)、ノルアドレナリン(ストレスホルモン)、セロトニ
ン(幸せホルモン)は感情(性格)を支配する代表的な脳内神経
伝達物質ですが、その多くは腸で作られている。特にドーパミン
やノルアドレナリンの暴走をも抑えるセロトニンは腸(腸内細菌
との協同作業)で作られ、体内のセロトニンの90%は腸に存在し、
腸管の蠕動運動に関与し、多ければ下痢をきたし、少なければ便
秘になる。セロトニンを増やす操作と深くかかわっているのが腸
内細菌であり、まさに「腸」を整えれば「心」が整うのです。』 - 腸に宿る免疫細胞が病気から守ってくれている。『腸には体内
の70%という大量の免疫細胞が宿しており、外部からの細菌や食事
性の毒物などの侵入を撃退してくれている。腸に危険な食物が入
ると、腸の神経細胞や免疫細胞が判断し吐き出したり下痢を起こ
させている。腸は病気にならないように懸命に(賢明に)働いて
くれている。』
なるほど、以上は、いそだ病院のHPの受け売りでしたが、このように
見てきますと改めて腸の機能にお世話になっていることに感謝したく
なります。 “ありがちょう!”
(ネット画像より9
真夜中のブルース(ベルト・ケンプフェルト)