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この年末年始、短かったせいもあり、秋~冬に「とりあえず買っておこう」という本も、結局パラパラとしか読めませんでした。
これもその中の一冊。
amazonより
古代中国の24時間-秦漢時代の衣食住から性愛まで (中公新書 2669)
歴史分野でベストセラーを続けているという本書、「研究者が結構真面目に調べ」「それを研究者自身が一般向けに書き下ろす」という、いかにも中公らしい新書です。
ベストセラーになっていると聞いて本屋さんで手に取り、帯の裏にある説明書きにお酒の話も出ていたのでとりあえず購入。
始皇帝、項羽と劉邦、武帝ら英雄が活躍した中国の秦漢時代。今から二千年前の人々は毎日朝から晩まで、どんな日常生活を送っていたのだろう? 気鋭の中国史家が史料を読み込み、考古学も参照しながら、服装、食事から宴会、セックス、子育ての様子までその実像を丸裸に。口臭にうるさく、女性たちはイケメンに熱狂し、酒に溺れ、貪欲に性を愉しみ……驚きに満ちながら、現代の我々とも通じる古代人の姿を知れば、歴史がますます愉しくなる。
前書き、本書への筆者の強いプライドが感じられます。
「幸か不幸か中国古代史の史料はそれほど多くなく、この本100冊分くらいの漢文」
「まともな研究者なら10年かければ読み通せる量」
「じっさいに10年ほどかけて毎日漢文を読んで付箋をつけてゆく作業を続けた」
そんな本書ですが、帯にもあるようにお酒に関しても1章が設けられています。
電子書籍の目次
お酒にまつわる色々なことが描かれていますが、メインは章タイトルのように「宴会」の様子。
宴会の席次や宴会芸、酒器、お酒の種類、「酒令」と言われるものもあるマナー、二日酔いの様子などが史料を引きつつ縷々記されています。
例えば酒器でいうと、
温酒器と冷酒器がある
祭祀とは異なり娯楽での飲酒の際は酒器は「爵」「耳杯」「角杯」などくらい
「爵」にはサイズで伯雅(7升)、仲雅(6升)、季雅(5升)などのバリエーション
などの記載が。
(小ジョッキの「希雅」で5升とは!!)
それぞれに引用文献なども記されていて、この1ページに下手すると数週間かけているのだろうなぁ、という力作です。
ただ、これらの小ネタがまさに「縷々」という感じなのと、著者の語り口が砕けているけどこなれていないのとで、全部を通して読むのはちょっと疲れますね。
むしろクイズネタとか、映像番組などの二次的(原典からいう三次的)利用の底本としての価値が高そうです。
その意味で、10年位前に話題になって映画化もされた、江戸勤めの武士の日常を描いた新書本「武士の家計簿」にも似ているかも。
「NHKスペシャル」とかで映像化しないかなぁ。
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