牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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大正時代は「新酒」より「古酒」が尊ばれていた???

2022-09-23 19:14:05 | 附属酒類経済研究所
                          
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ここ数日、日本酒の古酒(長期熟成酒)に触れましたが、そこにも表れていますが、こうした古酒に関する自分的な理解はこんな感じ。


①時代を遡ったり、特殊な例はさておき、ある時期から日本酒は「酢になる」という誤解?も含め、古い=劣化とみなされ、「熟成」はせいぜい秋口まで熟成させた「ひやおろし」までがポジティブな売り文句。

②それもあり、ウチも参加している、江戸時代から続くと言われている問屋と蔵元の春秋の会合の秋の会は、江戸の頃は夏を越え、古くなったお酒の扱いなどを相談する会でもあったと言われている(新春は新酒の目利き)。

③こうした中で、特に近年、ワインの熟成等もふまえ、「熟成」をポジティブに捉える例が出てきている。


こんな状況の中で、ウチも何かできないかな、とも思っているわけですが、温故知新で昔の資料を調べていたら、ものの本にこんな記載がありました。






新酒を即席古酒とする方法
並酒を即席上酒とする方法



このタイトル、「並」酒を「上」酒にというのは尤もですが、この記載ですと、古酒の方が新酒よりも良い(ので魔法をかける)というように見えます。


本の出版年は大正6(1917)年ですから、100年ちょっと前。
日本酒の歴史からは最近とも言えますし、いわゆる現代の「清酒」の時代です。

本当に大正時代には古酒が尊ばれていたのか、あるいは「古酒」というのがちょっと違う概念なのか。

ちょっと調べてみる必要がありそうですね。
連休だし、ちょっと資料を読み込んでみましょうか。




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