牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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「新酒より良い」とされる古酒というのはどんなお酒なのでしょうか?

2022-09-24 21:27:52 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                          
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昨日触れた、大正時代のものの本にある、

新酒を即席古酒とする方法
並酒を即席上酒とする方法

というお話。



(昨日と同じ写真)


どうすれば(好まれている)古酒になるのか、見てみましょう。

その秘法?は思いの外簡単で、

一升の新酒に10匁(←1匁は3.75グラムなので、37.5グラム。結構な量です)の赤砂糖を入れる

そうです。

「色のついている新酒には白砂糖」と書いてありますから、「(砂糖による)甘さ」と、「色が付く」というのが古酒(であり良い酒)への道、ということになります。


その上で、もう一つ


杉とか檜などの芳香剤の鉋屑(かんなくず)もしくは木片(吉野杉がベスト)を入れ、煮沸して冷やす


とありますから、杉などの樽香も良い酒の基準になっているのですね。


さらに、上戸のためには「少量の唐辛子を入れ、煮沸すれば辛口の酒に」とされています。
これは試してみたい!

それはさておき、これから察するに、新酒に比べ古酒の良いところ

①色が付いていて、甘みがある。

②樽の香りが付いている


ということになります。

そこで思い当たったのは、当時は瓶詰めではなく樽詰めのお酒がメインだったはずで、そうすると樽に一定期間詰められていて、樽香や樽の甘みが付いたお酒が「古酒」として好まれたのかな、と。

ただ、樽だと、何年もつけておくとヤニが出るだけでなく、空気にも触れっ放しだし、そもそも常温だろうし、色々と面倒なことも起こりそう。

そう考えると、ここでいう好まれる古酒はせいぜい1年くらいの古酒、ということなのでしょうか。

うーん、古酒って深いですね。
まだまだ探求の旅は続きそうです。





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