最近、kekeはまた24時間が変な風にズレてきた。
午後から寝始めて、夜の9時頃起きてくるのだ。
朝の6時。
kekeがまだ珍しく起きているので、「昨日の鍋のつゆで、うどんでも食べるか?」と訊くと、「うん」と言う。
うどんをすすりながら、「今日はじいちゃんの所に行くか?」と言うと、否定もしないので、「じゃあ、8時半に家を出よう。」と言うと、否定もしない。
8時半になって、「それじゃ行くよ」と言うと、イヤとも言わない。
しかし「寒いから、車をここまで持ってきてくれ」と言う。そして、「寒いから、CCレモンを冷蔵庫から出してきてくれ」と言う。
ホイサッサと私は出して、「駐車場から5分でここに来れるから、ちゃんと着替えててね」と言うと、ウンという。
そして私はホイサッサと駐車場に向った。なんてこった。前ガラスがまた霜で凍ってる。
しかし、ペットボトルに入れた水を流すと、やがて溶けていった。
kekeが表に出てくるのが見えたので、ここだここだと手を振った。
「眠いから後ろでいい」と言うが、「せっかくだから助手席に乗りなさい乗りなさい」と私は言う。
そして「どのコースがいいかなぁ。」と言うと「早く着いて早く帰れる道」と言われるが、昔懐かしバスで行ったバッティングセンターの前を通るコースにした。
「今になって思うんだけど、kekeが小学生の時に車に乗れたらよかったよ。そしたら、バッティングセンターやプールもみんな車でブ~ンって簡単に行けて、kekeも出かけるのがもっと楽しかっただろうに。」
「ほんとにそうだね。」
「いつも電車とバスで大変だったからなぁ。」
父はまたシアワセばあさんとソファに座っていたのだが、看護婦さんが気を利かせて、別のソファーに連れて行ってくれた。
「kekeだよ」と言うと、父は「おぉ」と言った。
そして、「何歳になったんだ?」と訊き、kekeは「18歳でもうすぐ19歳になります」と答えた。
父はいつものように「番茶の出ばなだな」と言う。
「将来何をしたいんだ?何が好きなんだ?」と言うと、「パソコンが好きだから、そういう方面とか・・」と言う。
「今は就職も大変だけど、理系だからいい方なんじゃない?」と私が言うと「先生もニュースで言うほど悪くないって言ってるけど・・・・卒業が・・。」とkekeは言って、私はじいちゃんに「kekeの学部はね3割も中退するんだって」と言った。
すると父は「ちゃんとやれば卒業ぐらいできるだろう」と言い、「やらなきゃダメだよ、勉強は大変なのが当たり前だ。」とkekeに言った。
kekeは最近麻雀にはまっていると言う話もしていた。
父は昔麻雀が得意で、触るだけでパイが分かるのが自慢だった。
麻雀はインチキができるから、素人は金を賭けてはいけないと言われた。
「kekeは何でよく上がるの?」
「タンヤオ、ピンフ、それからリーチ。」
父はでも、もうタンヤオやピンフの意味は分からないようだった。「どうすれば麻雀、強くなるのかね?」と私は訊いたが、父は笑ってごまかしていた。
父は何度もkekeの年と、何をしているのか、将来は何になりたいか、それだけを繰り返していたが、kekeは普通に答えていた。
30分して、kekeにこっそり「そろそろ帰ろうか?」と訊くと、kekeは「どっちでも」と言う。
迷ったが、父も眠いと言い出したので、帰る事にした。
「しまった。デジカメを持って来れば良かった!!」と思った。
それぐらい、父とkekeは不思議なぐらいに会話が成り立っていた。
二人とも、羊年で山羊座なんだっけ。そんな事を考えた。
帰りにkekeに「これからイオンモールに行こう。フードコーナーなら何でも食べられるよ」と言うが、「そう言う所は興味ない、早く帰りたい」と言う。
仕方ないと思いながら、「せっかくだから一度行ってごらん、イオンモール大きいよ」と言って、無理に連れて行く。
駐車場まで行くも「寒いから外に出ないでここに居る」と言う。「じゃぁトイレに行ってくるよ」と言うと「どうぞ」と言うので、「トイレもすごく大きくてきれいだよ」と言うが、「別にそう言うのは興味がない」と言う。
駐車する時に窓をガーと開けると「なんで開けるの?」と言うので、「私はまだ窓を開けて外を見ないと駐車できないんだよ」と言って、何度も切り替えしながら入れるが、さらに端に寄ってしまい、ミラーをたたむ。
そしてトイレに行ってから、せっかくだから何か買おう!と思い、ミスドに駆け出し、チョコリングとシュー生地のチョコクリームとメロンソーダを買って、戻ってきた。
「今お茶飲んだばかりなのに」とkekeが言うから、お茶は私が飲むから、「これを飲みなよ」と言う。
そして、景色がきれいな所なら行ってもいいと言うので、それならオーライ!とさらに車を走らせる。
途中、オレンジの短パンはいた自転車が前を行くので、「まぁこういうのは初心者だと抜くのが大変なんだよ。」と言って、対向車が無い辺りで抜いてみせた。
そして、「夜は特に危ないから、何か光モンを身につけてないといけないよ。」と言ってみせた。
kekeは「どうしてこれは閉まってるの?」と指差す先を見ると、サイドミラーがずっとたたんだままであった。
あれー!
・・・ってことは、今までミラーを見てなかったってわけね、デヘヘと言って、ミラーを広げた。
そして踏み切りで立ち止まると、さっきのオレンジの短パンの自転車がスーッと横に来た。
「あれ?これ、さっきの自転車?」
「車と自転車が変わらない事が証明されたね。」
・・・・(ーー;)
その後も多摩川を渡ってみせたり、バイパスを走ったり、私はドライブ自慢をしてみせた。
しかし、kekeは「何が面白いのか分からない」と言い、「もう家に帰りたい」と言う。
「こんなことばかりしてて、よく飽きないね」と言う。
「景色がいいと言えば、逗子→茅ヶ崎辺りはどうだろう?」と言うと「もう懲りた」と言う。
今日はおおみそかだ。
車も普段よりすいているように思う。
全てがうまく行っているように思った。
妹に後でこの話をすると、「へぇ~、kekeがドライブにつきあってくれたんだね~」と言う。
私はkekeが寝てから、マッハで掃除機をかけて、紙ごみをまとめてみせた。スーパーは明日休みなので、簡単に買い物を済ませた。
何となく見た目だけ、少しスッキリさせた。
明日はカレーだ。
そして、来年はいい年にしよう、と誓った。
午後から寝始めて、夜の9時頃起きてくるのだ。
朝の6時。
kekeがまだ珍しく起きているので、「昨日の鍋のつゆで、うどんでも食べるか?」と訊くと、「うん」と言う。
うどんをすすりながら、「今日はじいちゃんの所に行くか?」と言うと、否定もしないので、「じゃあ、8時半に家を出よう。」と言うと、否定もしない。
8時半になって、「それじゃ行くよ」と言うと、イヤとも言わない。
しかし「寒いから、車をここまで持ってきてくれ」と言う。そして、「寒いから、CCレモンを冷蔵庫から出してきてくれ」と言う。
ホイサッサと私は出して、「駐車場から5分でここに来れるから、ちゃんと着替えててね」と言うと、ウンという。
そして私はホイサッサと駐車場に向った。なんてこった。前ガラスがまた霜で凍ってる。
しかし、ペットボトルに入れた水を流すと、やがて溶けていった。
kekeが表に出てくるのが見えたので、ここだここだと手を振った。
「眠いから後ろでいい」と言うが、「せっかくだから助手席に乗りなさい乗りなさい」と私は言う。
そして「どのコースがいいかなぁ。」と言うと「早く着いて早く帰れる道」と言われるが、昔懐かしバスで行ったバッティングセンターの前を通るコースにした。
「今になって思うんだけど、kekeが小学生の時に車に乗れたらよかったよ。そしたら、バッティングセンターやプールもみんな車でブ~ンって簡単に行けて、kekeも出かけるのがもっと楽しかっただろうに。」
「ほんとにそうだね。」
「いつも電車とバスで大変だったからなぁ。」
父はまたシアワセばあさんとソファに座っていたのだが、看護婦さんが気を利かせて、別のソファーに連れて行ってくれた。
「kekeだよ」と言うと、父は「おぉ」と言った。
そして、「何歳になったんだ?」と訊き、kekeは「18歳でもうすぐ19歳になります」と答えた。
父はいつものように「番茶の出ばなだな」と言う。
「将来何をしたいんだ?何が好きなんだ?」と言うと、「パソコンが好きだから、そういう方面とか・・」と言う。
「今は就職も大変だけど、理系だからいい方なんじゃない?」と私が言うと「先生もニュースで言うほど悪くないって言ってるけど・・・・卒業が・・。」とkekeは言って、私はじいちゃんに「kekeの学部はね3割も中退するんだって」と言った。
すると父は「ちゃんとやれば卒業ぐらいできるだろう」と言い、「やらなきゃダメだよ、勉強は大変なのが当たり前だ。」とkekeに言った。
kekeは最近麻雀にはまっていると言う話もしていた。
父は昔麻雀が得意で、触るだけでパイが分かるのが自慢だった。
麻雀はインチキができるから、素人は金を賭けてはいけないと言われた。
「kekeは何でよく上がるの?」
「タンヤオ、ピンフ、それからリーチ。」
父はでも、もうタンヤオやピンフの意味は分からないようだった。「どうすれば麻雀、強くなるのかね?」と私は訊いたが、父は笑ってごまかしていた。
父は何度もkekeの年と、何をしているのか、将来は何になりたいか、それだけを繰り返していたが、kekeは普通に答えていた。
30分して、kekeにこっそり「そろそろ帰ろうか?」と訊くと、kekeは「どっちでも」と言う。
迷ったが、父も眠いと言い出したので、帰る事にした。
「しまった。デジカメを持って来れば良かった!!」と思った。
それぐらい、父とkekeは不思議なぐらいに会話が成り立っていた。
二人とも、羊年で山羊座なんだっけ。そんな事を考えた。
帰りにkekeに「これからイオンモールに行こう。フードコーナーなら何でも食べられるよ」と言うが、「そう言う所は興味ない、早く帰りたい」と言う。
仕方ないと思いながら、「せっかくだから一度行ってごらん、イオンモール大きいよ」と言って、無理に連れて行く。
駐車場まで行くも「寒いから外に出ないでここに居る」と言う。「じゃぁトイレに行ってくるよ」と言うと「どうぞ」と言うので、「トイレもすごく大きくてきれいだよ」と言うが、「別にそう言うのは興味がない」と言う。
駐車する時に窓をガーと開けると「なんで開けるの?」と言うので、「私はまだ窓を開けて外を見ないと駐車できないんだよ」と言って、何度も切り替えしながら入れるが、さらに端に寄ってしまい、ミラーをたたむ。
そしてトイレに行ってから、せっかくだから何か買おう!と思い、ミスドに駆け出し、チョコリングとシュー生地のチョコクリームとメロンソーダを買って、戻ってきた。
「今お茶飲んだばかりなのに」とkekeが言うから、お茶は私が飲むから、「これを飲みなよ」と言う。
そして、景色がきれいな所なら行ってもいいと言うので、それならオーライ!とさらに車を走らせる。
途中、オレンジの短パンはいた自転車が前を行くので、「まぁこういうのは初心者だと抜くのが大変なんだよ。」と言って、対向車が無い辺りで抜いてみせた。
そして、「夜は特に危ないから、何か光モンを身につけてないといけないよ。」と言ってみせた。
kekeは「どうしてこれは閉まってるの?」と指差す先を見ると、サイドミラーがずっとたたんだままであった。
あれー!
・・・ってことは、今までミラーを見てなかったってわけね、デヘヘと言って、ミラーを広げた。
そして踏み切りで立ち止まると、さっきのオレンジの短パンの自転車がスーッと横に来た。
「あれ?これ、さっきの自転車?」
「車と自転車が変わらない事が証明されたね。」
・・・・(ーー;)
その後も多摩川を渡ってみせたり、バイパスを走ったり、私はドライブ自慢をしてみせた。
しかし、kekeは「何が面白いのか分からない」と言い、「もう家に帰りたい」と言う。
「こんなことばかりしてて、よく飽きないね」と言う。
「景色がいいと言えば、逗子→茅ヶ崎辺りはどうだろう?」と言うと「もう懲りた」と言う。
今日はおおみそかだ。
車も普段よりすいているように思う。
全てがうまく行っているように思った。
妹に後でこの話をすると、「へぇ~、kekeがドライブにつきあってくれたんだね~」と言う。
私はkekeが寝てから、マッハで掃除機をかけて、紙ごみをまとめてみせた。スーパーは明日休みなので、簡単に買い物を済ませた。
何となく見た目だけ、少しスッキリさせた。
明日はカレーだ。
そして、来年はいい年にしよう、と誓った。