仕事から帰ると、父から何度も留守電が「今すぐ電話するなり来るなりしなさい」と入っていたのが何日前だったのか。もう曜日感覚や娘が日中仕事をしていると言う感覚がないようである。
それでも、昨日はkekeさんも出かけてしまったので、父の所に行った。
取り立てて急ぎの用もなく、世間話(と言っても毎回毎回同じ話なのであいづちを打っているだけ)をしばらくしていると、父が「カラオケにでも行こうか」と言い出した。「そうだね、たまには行こうか」と私も言った。
それで、妹の所に父とカラオケに行って来るよ、と断りに行ったのだが、妹は一家で大掃除をしていたのであった。
姪のミーちゃんがやってきて、「おじいちゃん!大掃除はしたの?朝、ママと一緒に掃除するって約束してたでしょ!」と言うのだった。
(しまった!今日はそういうシチュエーションだったのか)とカラオケは断念しようと思ったのだが、父はもうカラオケ以外は考えられないようだった。私は申し訳なさそうに溜まっている茶碗を洗いながら、状況の成行きを見守ろうと言う態度をとった。妹はやがて無言で父の部屋に掃除機を掛け始めた。
この状況でも、父は靴を履いて家を出ようとしていた。
もう一度姪は「おじいちゃん!掃除しないの?!」と言った。
「もうおじいちゃんはよく目が見えないからできないんだよ。」
「見えないって言ったって、できる事は何かあるはずだよ!パパだってママだってお掃除してるのに!」
私と父は、少し気まずい雰囲気で歩いた。
「今、老人ホームを探してるんだよ。」と父は言った。
もう何度もこの話は聞いていた。今までは全然相手にしていなかったのだが、いつかそういう選択もあるかもしれないと、この日初めて思った。想像したら、うるうる悲しくなってしまった。
雑用を妹に押し付けて、いいとこ取りをしている自分も情けなく。
*************
今年1年どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
明日から父と妹家族と温泉で楽しんできます。
それでも、昨日はkekeさんも出かけてしまったので、父の所に行った。
取り立てて急ぎの用もなく、世間話(と言っても毎回毎回同じ話なのであいづちを打っているだけ)をしばらくしていると、父が「カラオケにでも行こうか」と言い出した。「そうだね、たまには行こうか」と私も言った。
それで、妹の所に父とカラオケに行って来るよ、と断りに行ったのだが、妹は一家で大掃除をしていたのであった。
姪のミーちゃんがやってきて、「おじいちゃん!大掃除はしたの?朝、ママと一緒に掃除するって約束してたでしょ!」と言うのだった。
(しまった!今日はそういうシチュエーションだったのか)とカラオケは断念しようと思ったのだが、父はもうカラオケ以外は考えられないようだった。私は申し訳なさそうに溜まっている茶碗を洗いながら、状況の成行きを見守ろうと言う態度をとった。妹はやがて無言で父の部屋に掃除機を掛け始めた。
この状況でも、父は靴を履いて家を出ようとしていた。
もう一度姪は「おじいちゃん!掃除しないの?!」と言った。
「もうおじいちゃんはよく目が見えないからできないんだよ。」
「見えないって言ったって、できる事は何かあるはずだよ!パパだってママだってお掃除してるのに!」
私と父は、少し気まずい雰囲気で歩いた。
「今、老人ホームを探してるんだよ。」と父は言った。
もう何度もこの話は聞いていた。今までは全然相手にしていなかったのだが、いつかそういう選択もあるかもしれないと、この日初めて思った。想像したら、うるうる悲しくなってしまった。
雑用を妹に押し付けて、いいとこ取りをしている自分も情けなく。
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今年1年どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
明日から父と妹家族と温泉で楽しんできます。