kekeさんの友達が遊びに来る事になって、重い腰をあげて掃除をする。掃除機を掛けていると、電話が・・。取ろうとしたら留守電に切り替わってしまって、相手は何も言わずに切った。見知らぬ携帯番号だ。こんな休日の昼間に?誰だろう?
まさか、元旦那の新しい携帯か何かじゃ・・・養育費がまた今月も払えないとか何とか言う話では。あぁ、即刻電話に出て、いつなら払えるか訊くんだった。番号を控えておかねば。とメモメモ。
またしばらくすると、同じ携帯番号から掛ってくる。さっき留守電に切り替わったばかりなのに、こんなに短時間で相手が電話に出るとでも思っているのだろうか、だとしたら、相手は相当気が短い。これは元旦那ではない。
「もしもし」
「keke君居ますか?」
低い男の声なのでドキッとしたが、kekeさんの友達だったのだ。最近最初の一瞬の声だと、大人だか子供だか判らなくて、ドキッとしてしまう。
実は子供達が我が家に来るのは、滅多に無い事だった。
我が家は、親が留守の時は友達を連れてきてはならない事が今まで暗黙の了解だったのだ。
そして、kekeさんの友達が何人か遊びに来た。
ほとんどは小学生の頃から知っているお友達。でも、みんな大人びて早くもニキビのある子も居る。
低い声で「お邪魔します」「お邪魔します」と皆一言ぼそっと言いながら家に上る。
カードゲームをみんなでやる。小学校の頃に比べると落ち着いたテンションだ。
しかし、このぎこちなさは何だろう?
自分の存在が一人空気を重くしているのを感じる。この変な存在感は何だろう?こう言う時によそのお宅では、お母様はどんな風に佇んでいるのだろう?どんな風に子供に話し掛けるのだろう?
「コーラでも飲む?」
一瞬、ゲームの声がしんとなる。(←ような気がする)
出そうとしたがカードが散らかっててカップを置く場所が無い。
「置く場所無いから後で飲むよ」とkekeさんに言われる。
小学校の時は子供の方から「のどが渇いた~」「おばさん、ジュース」とか言ってきたものだが。そして私も寝たければ、一緒のこたつでゴロゴロ寝っ転がていたりしたものだ(くつろぎ過ぎ?)。何年か見ないうちに、子供達がすっかり大人びて、どうやって接していいか全く判らない~><
仕方なく、PCの前に一人こもる。←寒い。。
やがて、6時ごろ一人の友達が帰る。
「お邪魔しました」とぼそっと言って帰る。
そう言えば、中学生は何時頃友達の家から帰るものなのだろうか。小学生の頃は5時には「もう5時になったよ」と声掛けたものだが。。もう少しそっとしておくべきか、それとも声を掛けてみようか。
「あの~みんなはだいたい何時頃までいいのかな?^^;」
また一瞬、ゲームの途中にしんと気まずい空気が流れる。(いや、帰れと言っている訳ではないのだよ・・)
一人の子が「6時半に帰ります。」と言う。
すると、また「6時半に帰ります」「6時半に」とぼそっと返事が返って来る。
こう言う時に夕飯の支度を始めて、プンプン匂わせていいものだろうか。あたかも「もう帰りなさい」と言っているように受けとられるのでは・・・。(ちなみに小学生の頃は平気で夕飯の支度をプンプンしていたのだが)
あぁ、だんだん考えるだけで疲れてきた。よそのお宅では中学生をどのようにもてなしているのだろう。今、気が付いたけれど、kekeさんが遊びに行った先のお宅もこのように親御さんは気遣いしているのだろうか・・・。私が神経質になっている観点が少し普通からずれているのだろうか。
やがて、6時半になった。
一人の友達が家に電話して、「これから帰るね、・・・kekeのうち。」と言った。
そして、彼らは口々に「お邪魔しました」「お邪魔しました」と帰って行った。
それからしばらく、kekeさん相手に敬語を使ってしまった。。ふぅ。