きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

新入社員

2009-02-27 | 今の会社
ちょっと早めに帰って、携帯を肌身離さず持っていたけど、電話は鳴らない。
そうだよね、昨日で最後って決めたんだものね。

彼はこれから奥さんと病気と立ち向かう。
あんなに愚痴っていた夫婦関係もこれで少しは目が覚めたろう。
いいんじゃないの。後は病気が治りさえすれば。
 
私は1人になると涙が出る。
朝でも、昼でも、家でも、事務所でも。
最悪なのが、自転車中。
1人だし、誰も見てないから、ボロボロ涙が出る。
 
でも、何日も何日もこればかりが続かない、って事も経験上知っている。
別に死ぬかもしれないのは私ではないし、好きな人と言っても片思い。
例え居なくなったって、自分の人生にはあまり影響がない。


社長がまた「おいよお」とか言って、自分の友達を雇いたいと言う。
私は心の中で「え~~一度雇えば一生面倒見ないとならないのに」とつぶやいたが、男連中は社長の太鼓もちになっているので、「いいですねぇ」「いいんじゃないの?」とか言うばかり。

その現在、金に困っている社長の友達と言うのが、一癖あるお人なのである。
決して悪い人ではない。ちなみにひとり親家庭のお父さん。(前にブログにも書いていたはずだが引っ張り出せなかった)

人を採るにしても、どうしてそっち系に?って、この計画性の無さ。。。
この前の飲み会でnanuさんと秀クンが「若いヤツがほしい、今から雇わないと欲しい時に育ってない」と言っていた矢先である。
社長の前だとみんなイエスマンになっちゃうんだから。

今までだったらそう言う愚痴も話せたが、これからはそれもない。
まぁいいんだけど、そんなことは。
私はブログがあるから、勝手にここで愚痴れるからね。

これからどうしよう

2009-02-26 | 日記
さぁ、これからどうしよう。

もちろん、明後日までは事務所で会えるけど、そこから先。
きれいさっぱり生きていく方法。

カラオケで歌うとあまりにリアルで悲しくなりそうだし、料理はイマイチ飽きてるし。
車の運転は今更怖いな。
悔しいから、超節約モード入れちゃって、お金貯めちゃうとか。

それで、どっか旅しちゃうとか。
あぁ、いいかもしれない。
それができたら。

ゲームは時間が掛かるし、本も下手な感情移入物は読みたくない。
結局ブログでもちんたら書くあたりかな。
今と変わらないじゃん。
 
kekeはバイト3日目になった。
ちゃんと契約書みたいなものも記入した。
どうにか続いてくれるといいんだな。

はぁー・・・。

彼らの復活愛

2009-02-25 | 巷の話題
今日は少し早めに会社に行きたかったのだが、「玉置コウジと石原マリコ」で足が止まった。

玉置浩二と石原真理子と言えば、私が家でぐーたらぐーたらしていた学生時代に世間をお騒がせしていた二人である。
当時のワイドショー(江森陽弘とか懐かしいな)は一つの事件が起きると、それを延々と何日も同じ場面を繰り返して何日もリピートリピートみたいな感じで、この話題もあの石原マリコが後ろ向いて涙を流すシーンもこれでもか、と言うほど見た記憶がある。

私はいまさらこの二人の復活愛をとやかく言うような立場ではないので、それについてどうのこうの言うつもりはない。
とやかく言いたいのは、ワイドショーの流し方である。

最初のさわり程度しか見れなかったが、この話題を「独身同士の恋愛」だの「再び復活愛」みたいなきれい事で報じられていたが、本当にワイドショーの制作側は心からそう思って放送していたのだろうか。

(ギリギリきわどいように放送されていたが)私はそうかな?と思ってる。

だって、それだったら玉置コウジの3度の離婚(初めの2度は不倫関係、最後の離婚は石原マリコ本のせいだとハッキリ言っていた)をつらつら放映し、石原マリコの本については「暴露本」と言う名称で読んでいた。
私が自分のことをこんな風にTVでさらされたら、本当に悲しいだろうなと思う。しかも言葉だけは復活愛とかおめでたいように言われてさ。

私が深読みするには、これは餌ではないかとさえ思うのだ。
主婦を煽りたて苦情殺到させて、話題を呼ぶ。
・・・なんてな。
 
今は独身同士だから問題はない。
だけど、過去にはこの人たちは実はこんなでしたよ~みたいな感じをギリギリラインで隠して祝福する。私はそう感じ取ってしまった。

私はそう言う奥歯に物がはさまっているような言い方が大嫌いなのだ。

呆れ感もぬぐいきれないが、玉置コウジは感性が豊かな人で、それゆえ歌の才能があれほどあるのだと思う。あっちがなければこっちも存在しない。
彼の歌で励まされている人も共感している人がたくさん居るのも事実。

それをどう捉えるのかは、その人の生き様なのだと思う。
今、思うのは、そんなところ。

明日は・・

2009-02-24 | 今の会社
明日は前の会社の飲み会だ。

厳密には前の前の会社だ。
2年前まで一緒に働いていた仲間たち。
「これからは1年に1度ここで会おう」
「これからは上下関係なんて無いから呼び捨てで呼び合おう」
と別れた人たち。

とは言っても、半分は今一緒にまた働くことになったのだが。。。
しかも、また「sakeさん」と呼ばれて早1年。

「nanuさん、明日はどこで集まるんですか?」
「ん~?まだ決まってないよ。」
「○○さんは来れるんですか?」
「今日の検査次第みたいよ。」

・・・・・
んんん

「○○さんってどこで何してるんですか?!検査って何の?どこの病院なんでしょうか?」
「んん~・・・・」とnanuさんは黙って「よく知らないけれど・・・そんなに大したことないみたいだよ」と言った。

ブチッ。

口も利きたくない!って思うのは大抵こんな時だ。
訊かなくても言ってくれればいいのに。
しばらく入院かもとか、命にかかわるかもとか、私なりに心配してたのに。

心配するのはいい。勝手にしてるんだから。
そうじゃなくて、「心配されてる」ってことがカウントされてない。
来ないのは分かってたけど、土曜も日曜も携帯を持ち歩いていたってことがカウントされてない。

「電話できなくてごめんなさい」じゃない。
「だって、できないでしょ。」と来るから腹が立つ。

でも、こうして文章にしてみると、私が悪いんだ。
できない奴にできないことを私は求めているらしい。
あー、なるほどなるほど。(イヤミ)

こうしてプチプチ怒りながら、どこまで行くのだろう。
明日の飲み会は居ても居なくても気乗りがしない。

一波乱起こしてしまいそう。。。(ざまー)

親の遺伝子

2009-02-23 | 息子keke
昨日、kekeが電話で「え!」「すごい!」「やばいじゃん!」と言っていた。

電話を切ってから、kekeが台所に来たので「誰がどこに受かったんだい?」と訊くと、友達が○○○(超一流私立大学)に受かったのだと言う。
現役で一発合格か。すごいな。
そんなにハングリー、ガツガツしてるって感じの子ではないけれど、内に秘めたるものがある頑張り屋さんなのかもしれない。

そこのおうちって、お父さんが公務員でお母さんが専業主婦で、美男美女夫婦で、しかも仲良しでよく一緒に買い物してる。
それで息子が一流大学に現役合格だなんて、なんて絵に描いたように幸せな人達なんだろう、と思う。
妬んでいる訳じゃない。妬むレベルを超えている。
どうしてそう言う人達がいるのだろう、と不思議に思う。

でも、うちもお母さん一人しか居ないけどそれで不自由ではないし、あまりたくさんではない給料だけど、少々の節約で普通に暮らしてるし、子供も一流でもないけど大学に受かったし、しかも心配してたけどバイトもやってみる気になったらしい。

よぉくよぉく考えてみると、見た目ほど大きな開きはないかもしれない。
(いや、あるか)

「それじゃ将来、弁護士かなぁ。何かあったら相談に乗ってもらおう。」
「弁護士かどうか分からないよ。」
「法学部なら裁判官かなぁ~」
「さあね。」
「いいねぇ、高校も大学も一番いい所にストレートで入っちゃうなんて。。。まぁ、親の遺伝子の出来から違うんだろう。」

そう言うと、kekeは「親がね・・・ププ」と笑った。

でも、本当にそんなものだろう。
だって、あんなに幸せそうな夫婦なんだもの。
きっと頭が良くてお互いにうまい具合にできてるんだろう。

その友達は学校が別れてからも、何回かうちに遊びに来てた。
たぶん、kekeもその友達にとっては癒し系なんだろうな、と思う。

そんなのも親の遺伝子なのかもしれない。
親子って面白い。

逃げ切り勝ち

2009-02-21 | 息子keke
やっぱり気になるなぁ。

検査ってこんなに掛かるものだっけ?
ネットとかで調べると悪い病気ばかり出てくるから、ますます心配になる。
訊いてはいけないのかもしれないけど、訊いてみようかな。

昨日のあの様子とかさ、すごく気になるんだよね。
しばらく先の資金繰りも心配してたし。
旅に出る前の人みたいなさ、覚悟みたいなものを感じるんだ。

私にはあまり関係がないかもしれないけれども。


kekeは来週からバイトらしい。
来週はいつといつなんだい?と訊いたけど、よく分からないと言う。
最初は研修が続くらしい。

kekeは夜のバイトが心配だそうだ。
「夜中に強盗に襲われたらどうしよう」と言いながら、「そしたらこの先生きていかなくてもいいのか。」と言う。

「何言ってるのよ!命を大事にしなさいよ。うちの会社だって病気の検査で何日も休んでいる人がいるんだから。重い病気かもしれないんだから。」

と言うと、kekeは「へぇ~あ、そう」って感じであるので、「その人が居なくなると会社の存続の危機だわね。」と言うと、「え!!」とkekeは驚いた。
(そっちの方が反応するのか)と思いながら、「でも、会社が無くなったらまた仕事は探すよ。たぶんもう事務はムリだと思うけど。選ばなきゃ別に何だって。」と言った。

でも、4~5年すればkekeだって稼ぐようになる。
そこから先は自分1人どうにか食って行ければいいんだから。

とりあえず逃げ切ちゃえみたいな、そんな感じ。
そんなこんなで11年母子家庭やって、晴れて卒業さ。

妹にkekeのバイトが決まったことをメールした。
おめでとうの言葉と、明日おじいちゃんをお願いしますと書いてある。

そうか・・・すっかり忘れてた。
明日こそ掃除しようと思ってたんだけど、どこまでできるやら。。。
あとお米ももうほとんどない。
それも買いに行かないとな。
図書館の本も返さなきゃならない。

まぁいいか。
本当にやらなきゃならない事以外はやらなくても許す事にする。

妹に「じいさんを看ながらお菓子でも作ってみたいんだけど」と言ったが、「いつパンツを脱いでやらかすか分からないけど平気?」と返事が返ってきた。

ふぅ。。。
ちょっと憂鬱。

雨チャリ

2009-02-20 | 今の会社
今日は雨。
季節が変われば、これからは雨も降るだろう。
去年も入社した頃、年中雨が降ってたっけ。

朝お金をおろしてくるように社長に言われたのだ。
バスで行ったら銀行に行けない。
今日も電チャリである。

雨が浸みこむと嫌だから、現金を受け取って入れたリュックの上からコートを着込み、さらにその上からカッパをはおう。
濡れたカッパをはおうのって冷たいんだよ。
脱ぎ着してるとジーンズも湿っぽくなるんだから。

そして事務所に戻ると、社長が居て早速現金を渡すと申し訳なさそうに、こっちの分もおろしてくれ、と言う。
何事もないように分かりました、と言う。
これが私の仕事。
でも、申し訳なさそうにしてくれただけで、ちょっと救われる。

でも、3度目の濡れたカッパは冷たい。
手袋はもっと冷たい。
これなら手袋しない方がいいかもと思うけど、素手ではやっぱり冷たい。

途中に自転車一台でいっぱいぐらいの狭い歩道がある。
車道は車の往来が激しくて怖くて走れない道。
向こうから自転車が来て、よけたら段差でひっくり返った。
でも、足首の青あざ程度で済む。
「ごめんなさい」と言われたけど、勝手によけてひっくり返ったのは私。

この道にいつも置いてある花が気になっている。
過去にここで死亡事故があったらしい。
今日は枯れ掛けていたけれど、いつもきれいな花が置かれている。
少なくても1年前からは欠かさず置かれている。

しかし、ここら辺りはやや危険な箇所多し。
雨でひっくり返ったのは何度目だったっけ。
来月、自転車点検してもらおう。

通夜の帰り道

2009-02-18 | 女だから思ったこと
通夜の帰り道、妹に「夫婦っていいなぁ」と言った。

「今まで(おじさんのお母さんと)3人で暮らしてたんだって。だから、これからは旦那が居なくても義理のお母さんと2人で暮らすんだよ。おじいちゃんほどじゃないけど認知症もあるから大変だと思うよ。」
「でも、愛する人の思い出と、愛する人のお母様と一緒に暮らしていくんだよ。いいなぁ。。。」
「それは綺麗ごとだよぉ~思い出は話し相手にもならないんだよ。私は子供が居た方がいいと思うけど?」
「そうかしら。」
「そうよ。」
「じゃ、アンタは娘達と旦那だったらどっちを選ぶ?」
「娘でしょう。」
「ほんとに?」
「自分のおなかを痛めて産んだ娘だよ。パパは血の繋がってない他人だもの。」
「えぇ~」
「今はそんなにキラキラときめいているわけじゃないんだから。」
「そんなに仲よくて一緒にいても?」
「そんなものだよ、子供が居るから繋がっているようなものだよ~」
「そうは見えないよ。」
「他人だから、知らなくていいことは知らないようにしてるの。携帯も絶対見ないし。向こうもそうだと思うけど。一度知っちゃったら気持も変わっちゃうだろうし。知らなかったらそれで済むでしょ。適当に距離を置いてるの。」
「ふうん。」
「お姉ちゃんだってこれから誰かみつければいいじゃない。これからだったら、子育てがないからいつも新鮮でいられると思うよ。」
「出会い系とかで結婚詐欺にあうのも怖い。」
「お姉ちゃん、見る目がないからね・・・過去を振り返ってみても・・止めておいた方が無難かもね。」
「万が一、今から結婚したって厚みがないんだよ。葬式だって呼ぶ人が誰だか分からないもん。」
「そんなの一緒よ。私だって結婚して2年目ぐらいと今とでそんなにパパの知り合いなんて増えてないよ。結婚してすぐ葬式するんじゃないんだから。」
「う~ん、そうなんだけど、何か違うんだよ、何十年とかさ、一緒に子育てしたりさ、いっぱい思い出あったりさ、そう言う厚みがないんだよ~今からじゃ。ああ言うお通夜にならないよ。」
「ねぇ、お姉ちゃんペットは?周りのお母さんでも多いよ。子どもが巣立った後に飼うペット。」
「やだよ。お金掛かるし。下手に命あるから面倒になっても無碍にできない。」
「旅行とかも行けないしね・・・じゃガーデニングとか?」
「あたしがやる訳ないでしょう。そう言うんじゃないの。共に笑ったり泣いたりした思い出がいっぱいあって、その人が死んだ後も生き続けるの。人生の達成感みたいなの。それがもう私の人生にはないの。」
「その代り自由があるじゃない。」

そうなのよね、よく言えば自由。簡単に言えば孤独。
誰かと分かち合うか、一人で追いかけていくか。
二通りの生きざまがあるとしたら、私は後者の旅に出ているのだろう。

他方を羨んでも始まらない。
もしそうだったら、今の自分もこれからの自分もないのだから。

と言うわけで、これからもこんな風に生き続けるのだ。
私は。

やはり妹に彼のことは話せなかった。
また今度、別の機会にしよう。

徹底的な画

2009-02-18 | 女だから思ったこと
おじさんの訃報を聞いた。
おじさんと言っても厳密には従兄なのだけど。

会社を早退して妹と通夜に行った。
お子さんは居ない。でも、とても仲が良くていつも一緒のご夫婦だった。

その姿を拝見して、私は歴然と知ることになる。
最期に帰る場所はやはり家であり、妻だと言うこと。
どんなに頑張っても悲しんでも、それには太刀打ちができない。
喪主にはなれない。送り出せない。
もう、最初から。
明らかに。

私はこの徹底的な画をいつか目の当たりに見せられることになるのだろう。
万が一そこにどんなに情があっても、記憶があっても、誰も知らない、認められうることはない。

だから、もし今の状況を許すとしたら、私にとって何なのか。
私はどうあればいいのか、考えていくことになる。
最初からもう私だけのものにはならない、他の誰かのものであるものを、それでも心を潰してリスクを背負って寄り添っていく理由を探すことになる。

何でもいい。
希望でも、感性でも、興味でも何でもいい。
昨日より、今日の自分にプラスになること、そこに何か理由があることを確かめて、自分が持ちうるものを彼に与える。
彼から自分に返るものが何もないかもしれなくても、私は与える。
与え続ける。
私が受けるものは彼からではなく、私自身の経験値だけ。
それが最終的な理想の姿になると思う。

それでなければ、後は傷つくだけであまり意味はない。
いつかは必ず帰ってしまうものだから。

妹。

2009-02-15 | 父の記録と母の思い出
せめてテンプレだけでも変えてみよう。
前にも一度使ったテンプレだ。

実家に行くと父はショートステイに行っていると言う。
ベットが開いたので2週間滞在しているらしい。

「そこでも爺さん、粗相やってるんだよね。」と妹が言う。
ひどい日で夜中に4回粗相をしたらしい。

「そっちではオムツはしてないの?」
「もちろんしてるよ。わざわざ脱いでするんだもん。うちでもそうだったけどね。」
「あぁ。。。」
「途中でお引取り願いますって言われるんじゃないかと思って、電話がくるたびにドキドキするの。」
「・・・うん。でも、それだからオネガイしたいんだけどね。」
「そうなんだけどさ。またあの日々が始まると思うと・・・」

妹はまた今度家を空けるから爺ちゃんをよろしくと言う。
あぁ、もちろんだよ。と言うけど。

最近では父は便器を見ても、どうしてよいか分からなくなっているようで、妹がここに座るんでしょ、とか指示をしてどうにかしているらしい。

「ってことは紙も自分じゃ拭けないのかなぁ。。。。」
「タイミングにもよるけど・・・(大の方は)3日に一度くらいだから、当たらなきゃ大丈夫だよ。」
「・・・・そか。(ーー;)」

私の悩みも消え去り、また普通の、現実の世界に舞い戻された。
恋愛なんてしてられるのは、単純に暇なのかもしれない。
そのうちkekeが自立したら、マジでバイトも入れようか。

そんな話をしながら、またね、と言う。
私は一瞬、う~ん、と立ち止まる。
妹は「何?」と訊く。

「爺さんの事?それともkekeの事でも何か?」
「ううん・・・またそのうち時間がある時にでも話すよ。」
「そう?」

妹には、一度話した事がある。
彼から夜中に呼び出されたり、してた頃。

でも、しっくり来るものが思えばその頃からなかったし、だから、あえて深追いせずに放っておいて、でも、そうすると忘れた頃にやってきたりとか、そんな頃。

「そう言う時は最初に離婚してから来いって言った方がいいんだけどね。」
妹はそれだけは言ったけれど、私は泣いていたから何も言わなかった。

前の会社の人たちとまた働きたいんだ、と言った時、妹は応援してくれた。
「あの山を越えて自転車ってムリかな?」と訊いた時も「高校の時の友達でそこらから来てた子は居たよ。」と言った。
妹だって、その事が頭によぎったはずだ。
でも、何も言わなかった。

あれから1年の間、妹は何も言わなかった。

妹は言うべき所ではキッチリ言い、言うべきでないと思えば黙っていられる。
それが私とは違うとこ。
同じ親から育てられたのに、どうして違うんだろう。

「仕事、辞めた方がいいのかな」って訊いたら、何て言うのだろう。

でも、今はそれどころではなく、爺さんの話を先に訊くと、申し訳なくて何も言えない。
それはせめてどこか見つかって妹が落ち着くまで、とてもじゃないけど話せない。

でも、いつかこの世界を抜け出して、いい縁をみつけて、結婚式に呼んでやろう!!!とりあえずから元気一つ、だ。