妹達が帰ってきた。
パパさんの単身赴任先の部屋の鍵を借りて、布団や身の周りのものの準備もできたそうである。
ここにきて、下の姪が泣き出したそうだ。上の姪は父の転勤を聞いた時、さんざ泣いたそうだが、下の姪はそんな様子はなかった。
「お姉ちゃんが泣いていたから、今まで(努めて)明るくふるまっていたのかも。」
と妹は言った。
「そう言えば離婚した時、kekeって全然泣かなかったよ。男の子だからかしら。我慢してたのかねぇ?」
「そうかもしれないね、どうだろう。」
いや、男の子だって泣く子は泣くだろう。。。親が離婚するんだから。
なんであの子あんなに平気に見えたんだろう?
もっとも学校に行く時はいつも父は寝てたし、父が帰ってくる時間は寝てるんだから、顔も合わせはしなかったし、「いつの間にか居なくなった」って感じだったのかな?
いや、違う。
最後に姑さんと私らは池袋のサンシャインに行った。
その時、ヤツはこの後出て行くつもりで、最後のお別れにkekeにメダルを作ってた。たしかイニシャルか名前を彫っていた。
普通なら、あれを渡された時に泣くだろう。
あのメダル?
ドタマに来たから、kekeの見てない隙に、ヤツの出て行く鞄にぶっこんでやった。
そんな事じゃねえだろ。
何を演出してやがんだ。
本当に大切なら、子供を自分の手で守るだろーが。
それをこんなメダル一枚で済まそうとごまかすんじゃない。
これはお前が一生持ってろ!
私らはお前の亡霊に獲り付かれたくないっ!!
・・・・と思っていたけれど、よく考えたら、何も知らないkekeは後であのメダルをうんと探したかもしれないなぁ。。。
まぁ、いいや。今となっては。
メダルを捨てた事は後悔してない。あんなものがあったら、自立が半年遅れる。
子供を置いて別れる人間は、自分の匂いを二度とそこに残さないことだと思う。「発つ鳥跡を濁さず」それは、これから子供を託す人間への最低限の礼儀のような気がする。
そんな辺りで、1週間だか2週間だかそれとも1ヶ月くらいだか、泣いて泣いて泣き暮らして、ようやく涙が止まった瞬間があった。kekeのスイミングに来ていた帰り際だった。
その時に、kekeが私の隣に来てドカッと座った。
それはあたかも「しょうがねーな、これから二人でやってこうぜ」、そんな感じだった。
小学1年生のkekeがなぜ、あの時あんなに大きく落ち着いて見えたのか、今でもよく分からない。
それともあれは、私の思い違いだったのか。
あの子はなんで泣かなかったんだろう。
今ではもう何も隠すこともなく話せるけれど、あえてそんな必要も無く、いつか話すとしたら酒が飲めるようになってから、ポツリポツリと話すようになるのかなぁ。当時のことも。。。
【写真】妹のおみやげのエビせんべいです。
パパさんの単身赴任先の部屋の鍵を借りて、布団や身の周りのものの準備もできたそうである。
ここにきて、下の姪が泣き出したそうだ。上の姪は父の転勤を聞いた時、さんざ泣いたそうだが、下の姪はそんな様子はなかった。
「お姉ちゃんが泣いていたから、今まで(努めて)明るくふるまっていたのかも。」
と妹は言った。
「そう言えば離婚した時、kekeって全然泣かなかったよ。男の子だからかしら。我慢してたのかねぇ?」
「そうかもしれないね、どうだろう。」
いや、男の子だって泣く子は泣くだろう。。。親が離婚するんだから。
なんであの子あんなに平気に見えたんだろう?
もっとも学校に行く時はいつも父は寝てたし、父が帰ってくる時間は寝てるんだから、顔も合わせはしなかったし、「いつの間にか居なくなった」って感じだったのかな?
いや、違う。
最後に姑さんと私らは池袋のサンシャインに行った。
その時、ヤツはこの後出て行くつもりで、最後のお別れにkekeにメダルを作ってた。たしかイニシャルか名前を彫っていた。
普通なら、あれを渡された時に泣くだろう。
あのメダル?
ドタマに来たから、kekeの見てない隙に、ヤツの出て行く鞄にぶっこんでやった。
そんな事じゃねえだろ。
何を演出してやがんだ。
本当に大切なら、子供を自分の手で守るだろーが。
それをこんなメダル一枚で済まそうとごまかすんじゃない。
これはお前が一生持ってろ!
私らはお前の亡霊に獲り付かれたくないっ!!
・・・・と思っていたけれど、よく考えたら、何も知らないkekeは後であのメダルをうんと探したかもしれないなぁ。。。
まぁ、いいや。今となっては。
メダルを捨てた事は後悔してない。あんなものがあったら、自立が半年遅れる。
子供を置いて別れる人間は、自分の匂いを二度とそこに残さないことだと思う。「発つ鳥跡を濁さず」それは、これから子供を託す人間への最低限の礼儀のような気がする。
そんな辺りで、1週間だか2週間だかそれとも1ヶ月くらいだか、泣いて泣いて泣き暮らして、ようやく涙が止まった瞬間があった。kekeのスイミングに来ていた帰り際だった。
その時に、kekeが私の隣に来てドカッと座った。
それはあたかも「しょうがねーな、これから二人でやってこうぜ」、そんな感じだった。
小学1年生のkekeがなぜ、あの時あんなに大きく落ち着いて見えたのか、今でもよく分からない。
それともあれは、私の思い違いだったのか。
あの子はなんで泣かなかったんだろう。
今ではもう何も隠すこともなく話せるけれど、あえてそんな必要も無く、いつか話すとしたら酒が飲めるようになってから、ポツリポツリと話すようになるのかなぁ。当時のことも。。。
【写真】妹のおみやげのエビせんべいです。