「お酒を飲んだんだ」と言うので、「珍しいねぇ。」と言うと、友達と飲んでいたらしい。
「友達と飲むだけでT男が怒るんだよ。」と言う。
それで、そのくせに昔の女からもらったネクタイをしているから怒ったんだ、と言う。
「どうして昔の女からだって分かったの?」
「そうでしょ?って訊いたら、そうだって言うから。」
それで、T男とはたまに飲んで話すだけでいいのに、すぐに怒るんだ、と言う。
「たまに付き合いたいって、話し合ってみるとかはどうかなぁ?」
「そう言うとT男もそれでいい、って言うんだよ。でも、ヤキモチ焼いていつも怒るのはT男なんだ。」
「そうかぁ。」
「着信拒否はしないの?」
「そうすると、T男は違うアドレスを作って送るんだよ。」
「それは熱心なことだね。じゃ、登録したメアド以外は拒否するとか。」
「それは不便よ。拒否しちゃう友達もいるかもしれないじゃない。」
「そうだよねぇ。」
「こう言う時私はお友達から『自分を変えた方がいい』って言われたよ。相手は変わらないから、自分が変わらないと何も変わらないんだって。」
するとG子は「sakeちゃんはどう?」と言うので、「私は相変わらずだよ。よくも悪くも何も変わってないよ。」と答えた。
「ただ・・・こうすると、後の空気がおかしくなるなぁって事はあまりしなくなったなぁ。それしても何かが変わるわけじゃないし・・・喧嘩っぽくするより、適当にお互い気分いい方がいいかなぁみたいな。面倒になったのかも。」
G子は酔いながら、「sakeちゃん、なんか淋しいよねぇ?」と言う。
「まぁね。」
「どうしたらいいと思う?」
「G子は大きな会社だから、独身の人を探せばいいんじゃない?」
「アハハそうか。でも、結婚はしたくないの。きゅうくつだし。」
「私もそう思うよ。」
G子は勉強やらなきゃ、と電話は切れた。
そう言えば、次の勉強へは全く進んでいない。
ドライブしたり、ご飯作ったり、のんびり風呂に入ったりして、自分の持ち時間に申し訳ないと思いながら、ダラダラ過ごしている。
ミーが「おばちゃん試験終わった?また勉強みてほしいの。」と言っていたっけ。。
そんな言い訳つけているようじゃ、勉強は当分始まりそうにない。