八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

好きな野球選手 その2

2007年02月08日 13時57分11秒 | プロ野球・高校野球

次に好きになった選手は、色々いますが、本当に思い入れがあるのは、西本聖投手ですね。スマートな野球が好きな人から見れば、暑苦しいことこのうえないくらいの熱血・雑草魂です。まさに、巨人の星です。現在の上原投手の雑草魂など、甘い甘いというところです。

というのも、入団時のドラフト1位は甲子園のアイドル定岡正二投手で、西本投手はドラフト6位かドラフト外でした。記者会見時の写真も、長嶋監督と満面の笑顔で握手する定岡のはるか遠くで暗い表情をしていたのが西本投手です。当時の定岡といったら、まさに今のハンカチ王子と同じくらいの人気でしたから。西本投手は、この定岡に勝つことを目標に必死にがんばり、定岡より先に一軍にあがり、若手の有望株となったのでした。

そんな時に全国的な社会問題を巻き起こして入団してきたのが江川卓投手でした。江川投手は高校時代から「怪物」と呼ばれ、当時松坂とハンカチ王子とマークンを合わせたくらいの超大物選手だったのです。せっかく若手の有望株の座を手に入れた西本投手ですが、また江川の影に隠れた存在になってしまいました。しかし、熱血西本はこんなことでへこたれません。今度はこの怪物江川をライバルに見立てて、闘志を燃やしたのでした(江川の方はそんな気はなかったと思いますが)。

西本投手の特徴は、沢村のように足を高々と上げるフォームと切れ味鋭いシュートです。シュートの方は天下一品でしたが、足を高々と上げるフォームはその力が球に伝わっていると思えず(西本投手のストレートは140㌔程度でした)、子供心にあまり合理的なフォームではないと思ったものです。しかし、闘志を前面に押し出す西本投手としては、あの足を上げるフォームが闘志をもっとも表現出来るスタイルだったのだろうと思います。投球の威力に何の関係もなくても、気持ちを表す手段だったのだと思います。

こうした西本投手がもっとも輝いていたのが、日本ハムとの日本シリーズです。江川・西本とも2勝ずつあげて、日本一になりましたが、普通の出来だった江川に比べ、西本はソレイタなど強力打線の日本ハムに対し、最初が確か二安打完封、二試合目も一点取られたかどうかという完璧な内容で、シリーズMVPに輝いたのでした。

その後、江川はボロボロになるのを潔しとせず、あっさり引退し、TVで人気者となりましたが、西本はその後中日にドレードされ、そこで巨人相手に闘志を燃やし、20勝をあげる活躍をして最後まで熱血でいたのした。プロに入るくらいだから、もちろん才能はあるわけですが、素人が見てもそれほど才能に恵まれていると思えない選手でも、あそこまで闘志むきだしに練習し、試合に臨めば、勝つことが出来るのだと教えられた選手です。

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好きな野球選手 その1

2007年02月08日 11時12分25秒 | プロ野球・高校野球

説教じみた話になりがちなので、今日は私の好きな野球選手の話をします。

昭和40年生まれの私が野球に興味を持ち始めた昭和40年代後半は、長嶋選手は引退間際でほとんど記憶にありません。ということで、当然ながら、私の最初のヒーローは長嶋のあと日本プロ野球界を背負っていた王貞治選手です。

メジャーリーグのホームラン王ハンク・アーロンとのホームラン競争(10対9で負け)や、二年連続三冠王、715本のベーブ・ルース越え、756本のハンク・アーロンを越えての世界新記録などに夢中になりました。そのうち、王選手に関する本や雑誌も読むようになりましたが、動物的勘を持つ天才型の長嶋と常に対比され、人気でかなわない王選手は努力を重ねることで、記録で長嶋に勝つことを目標にしていたようです。天才型ではなく(まあ、ほとんどの人はそうなのですが…)、コツコツ努力するしかなかった私は、そんなところにも魅かれていたのだと思います。

国民栄誉賞をもらってから、聖人扱いされることの多い王選手ですが、本当の王選手は横綱大鵬と飲み比べたり(とてつもない量です!)、寮生活時代に歯ブラシをもって遊びに出かけ、朝帰りを待ち構える武宮鬼寮長に「歯を磨いてました」と平然ととぼけてみせるなど、なかなかの豪傑ですが、やはり基本は真面目で、誠実な人だと思います。昨年のWBCにイチローが馳せ参じたのも、本人のモチベーションの問題もあるでしょうが、やはり本人が言うように王さんが監督だということが大きかったのでしょう(アメリカでダントツで有名な日本の野球人は王さんです)。

王選手が引退し、王助監督となってからもファンでしたし、不遇だったジャイアンツ監督時代・ホークス監督時代の前半もずっとファンで、応援していました。ホークス時代に生タマゴをぶつけた人には本当に腹が立ちましたね。そのあと、ホークスが強くなってから、あのタマゴを投げつけた人や「頼むから辞めてくれ!」と横断幕を掲げた人はどうしているのかと思います。平気でホークスを応援しているなら許せないですね。ファンがふがいないチームに腹を立てる気持ちは分かりますが、それでもしてもいいことと悪いことがあります。自分の子どもだって、かわいいから叱ることはありますが、生タマゴはぶつけませんし、「頼むから子どもを辞めてくれ」なんて言いませんから。

だから、ホークスが優勝したときは嬉しかったですね。特に、若かった城島を我慢して使い続けたり、選手を育てての優勝したのが嬉しかったです。監督としては、決して器用ではなく、名将でもないかもしれませんが、その誠実な性格と強い信念で強いチームを作ったのです。WBCも感動ものでしたが、その後の病気には大変心配しました。復帰は嬉しいような心配なような複雑な心境ですが、何とか今年日本一になって花道にしてほしいと思っています。

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