18日(日)は雨で練習が中止になり、昼から晴れたので息子と練習でもしようかと思ったのですが、午後から大好きなラグビーの日本選手権をやっていたので、TV観戦をしました。
前年王者東芝対ヤマハ発動機、サントリー対トヨタ自動車の2試合です。この4チームは、リーグ戦・カップ戦でもいつも紙一重の戦いをする、実力伯仲のチームですが、この日は2試合とも思いのほか、大差がつきました。両試合に共通していたのは、勝者の東芝、トヨタがことごとく相手ボールを奪って、リズムを作っていたことです。ラグビーというスポーツは、いわば陣取りゲームで、前に進んでタックルで倒されたら、そこでいったん陣地を作って、またボールを出して前に進んでトライを狙うというものです。社会人対大学生だと、パワーと技術の違いから、学生はいとも簡単にボールを奪われてしまいますが、実力伯仲だと交互に攻守が入れ替わるのが普通です。ところが、この日のヤマハとサントリーは、まるで大学生のように簡単に自分たちのボールを奪われていました。相手の攻めは防げず、自分たちのボールを奪われていては、とてもリズムは生まれません。スポーツは個々の技術やパワーだけでなく、メンタル(精神的)な要素も大きいので、このようにリズムがとても大切だということを、改めて考えさせられました。
野球でも同じです。プロ野球でも、リズムが狂いだすのは、たいていフォアボールかエラーがきっかけです。ドラゴンズ諸君の試合でも、三者凡退の上々のすべり出しでも、エラーやフォアボールをきっかけに、リズムが狂って大量点を取られるということが何度もあったよね。だから、自分たちのリズムを崩さないように、基本をきっちりしてエラーをしない、フォアボールを出さないのが一番いいのは当然ですが、それが出来たら、苦労はしないよね。
大切なのは、リズムが崩れた時に、どうやってそれを取り戻すかです。正解があるわけではないけど、ラグビーと違って野球のいいところは「間」を取れることです。試合が途切れることなく、目まぐるしく動き回るラグビーでは、一度リズムが狂うと、なかなかそれを取り戻すことが出来ません。監督もスタンドにいて、その声は選手に聞こえません。しかし、野球では一球ごとに「間」を取ることが出来ます。プロ野球のダラダラ試合のように、むやみに時間をかけるのはよくありませんが、リズムが狂い始めたら、ちょっとした「間」を取ることが大切です。みんなに声をかけるのでもいいし、深呼吸でもいいし、自分に気合を入れるのでもいいし、冷静に相手を観察するのでもいいし、体を動かして硬さをほぐすのでもいいし、いったんそれまでのイヤなリズムを断ち切って、自分たちのリズムを作り出すようにしよう。
それから、メンタル面だけでなく、肉体面でも人間の体にはリズムがあります。昼と夜では、交感神経と副交感神経と使う神経が入れ替わって、夜は体を休めるようになっているのです(寝る前に食べると太るのはそのためです)。夜更かしや朝寝坊をしたり、食事の時間が不規則だったりすると、この体内時計のリズムが狂って、調子が悪くなります。規則正しい生活をしようというのは、ただのしつけではなく、こうした理由があるということも覚えておこう!ということで、宿題・ハミガキなどやることをやって、早寝をしよう!でも、素振りも忘れずにね。