楽天の新監督に就任した星野仙一氏は「無性に野球がやりたくなった」と言いました。王さんなどもそうですが、やはり、生粋の野球人は「現場」でないと満足できないのでしょうね。
スピードスケートの田畑や穂積のコーチの羽田氏はスケートの名門富士急でコーチをしていましたが、社員だったため人事異動でゴルフ場の支配人か副支配人に栄転し、一年ほど現場を離れたら、選手の調子がいいのか悪いのかなど以前だった一目で分かったことが分からなくなったそうです。そのことに愕然として、栄転だった職をすぐに辞して、「現場」に戻ったそうです(加えて言えば、職を辞しただけではなく、何の見込みもないまま会社を辞めて、現在の所属企業に入社するまでは、自腹で田畑の遠征費用の面倒を見ていたそうです)。それほど「現場」が大事だったということです。
私たちの仕事にだって「現場」はあります。製造現場だったり、営業現場だったり、です。私もそういう現場を離れてだいぶ長くなりますが、それでも経験して「現場」のことは分かっているつもりです。
一方、外部から会社に入ってくる人もいますし、それを否定するものではありませんが、その場合でも「現場」を知る努力をすることは必須ですね。一流の選手じゃなくても監督は出来ますが、その競技「現場」を知らなければ監督は出来ないのと一緒です。
プロ野球球団でも野球を知らないフロントが「現場」に口を挟むとロクなことがありませんが、会社でもそれなりのポジションに外部から入ってきて、「現場」を知ろうとする努力をしなかった場合、悲喜劇が起きます。
外部から来た人でも「現場」を知る努力をする人は、逆に「現場」ならではの非常識や慣習を打破する改革者になることがあります。本人はそんな改革者のつもりで大まじめで言っていることが、現場を知らないがゆえに、現場を知っている人間にとっては、ごく初歩的なことで説明するまでもないことであることが往々にしてあります。そんな下らないことを理解してもらうために多大な時間と労力を費やし、本人だけは涼しい顔をしているなんてことがあります…。
今日はそんな一日でした。
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今日のジョグ
も、仕事で遅くなり、お休み。