日本シリーズは第6戦に続き、第7戦も延長戦にもつれ込みましたが、中日らしからぬミスから決勝点を奪われ、万事休しました。そもそも、昨日の試合は完全に中日ペースだったのに、あっさり追いつかれ逆転された時点で流れは決まっていたのかもしれません。それだけ、ロッテに勢いがあったのでしょう。
クライマックス・シリーズからのロッテの戦いは見事なもので、勝者にふさわしい戦いぶりでした。しかし、クライマックス・シリーズを見ている時からずっと違和感を感じていたのも事実です。ロッテが悪いわけではありませんが、リーグ3位のチームが日本シリーズに出場し、日本一になることの違和感がどうしてもぬぐえなかったからです。
私は、ロッテのファンでも、中日のファンでもありませんが、そういう意味では、中日に肩入れしていたのは事実です。しかし、セントラル・リーグチャンピオンとして臨んだ中日は、緊張のせいか、シーズン中のような普段着の野球が出来なかったように思います。対して、失うものがないロッテは、勢いが持続していました。
今回の結果は結果として、勝者ロッテを称えるべきですが、やはり今後に向けては再考が必要だと強く思います。私だけではなく、いろいろな場面で指摘されていますが、(1)リーグ優勝したチームが日本一を争えないことに違和感があり、(2)クライマックスシリーズ勝者を優勝とすれば、レギュラーシーズンの価値が薄れるという問題が出てきます。
いずれにしても、現行のシステムは、興業優先でどこかいびつな制度なのだと思います。目先の興業は儲かって見えても、今年のシリーズでは、1、2、5戦が地上波で全国中継されないという史上初めての事態が起きました。野球は地上波ではなく、衛星放送など向きのコンテンツというのも分かりますが、やはり、日本一を決める試合が地上波で放送されないのはさびしいです。
メジャーリーグも、ポストシーズンはありますが、基本的には地区優勝チーム3チームと3地区の2位の中で最高勝率のチーム(ワイルドカード)でワールドシリーズ出場を争います。地区ごとのバランスで、地区優勝のどこかよりもワイルドカードの方が勝率が高いことがあり得ますから、合理的な制度だと思います。
対する我が国は、2リーグ12チームしかない中で、半分の6チームに優勝のチャンスがあるということがどう考えておかしいと思うのです。野球の本当の発展のために、本当にいいことを考えてほしいものです。
↓ プロ野球の本当のレベル向上のためにポチっとお願いします。
今日のジョグ
4.7km 29分25秒