もう10日ほど前の話ですが、桑田真澄と大谷翔平のインタビューをやっていました。身長は大谷の方がはるかに高いのに、顔は大谷の方が全然小さくて、現代っ子だなぁと思いましたが、本題はそんなことではありません。
桑田さんが「高めの球はすごく伸びているけど、低めはそれほどではない。それは右ひざを曲げすぎているからではないか。投手はひざに体重をかけたがるけど、実は良い投手は股関節に体重をかけて、体重移動をしている」と言っていました。
そして、比較のVTRを見ると、確かに大谷投手の右ひざは他の投手に比べ、下に沈んでおり、力が下に逃げているように見えました。それに対して、他の投手は股関節でしっかりアーチを作るようにして、上体の力をキープしつつ、体重移動をしているように見えました。
しかし、それであれだけの球を投げるのですから、大谷翔平の潜在能力のすごさを際立たせるだけになってしまいますね。桑田さんが言うような投げ方が出来たら、大谷翔平はどんな球を投げるんでしょうか。本当に末恐ろしい選手です。
しかし、股関節って本当に大事ですね。歩く、走る、飛ぶ、投げる、振る、姿勢を保つなど、野球に限らず、あらゆるスポーツの動作の肝になるのが、股関節です。そして、今どきの子どもの股関節の硬いこと硬いこと(いや散ドラ部員だけかもしれませんが…)。
部員たちに、股関節なんて見えないものを言っても、なかなか理解できないでしょうが、目に見える技術的なこと以前に、股関節や体幹など、根本的なことから鍛え直すことが必要な気がします。