プロ野球が開幕し、セ・リーグは15試合前後、パ・リーグは13試合前後を消化しました。約1/10を経過したことになります。マラソンに例えれば、まだ5km前後ですから、結果を予想するのは、時期尚早ですが、下馬評とは違った展開になっています。
セ・リーグは、やはり去年のAクラス巨人・阪神・広島の争いと思われていましたが、そのまったく逆の構図で、中日・横浜・ヤクルトが上位にいます。中日は投手力・打撃力のバランス良く、横浜は打撃力、中でも長打力と機動力が優れ、ヤクルトは投手力が勝っているという具合に、自らの強みを打ち出し、善戦しています。一方、下位に沈む3球団は、広島が投手力は勝るものの、他は投手力・打撃力ともイマイチです。ただし、首位から最下位までゲーム差3.5ですから、まだ十分に追いつける距離につけています。弱者の逆襲と強者の反撃がどうなるか、これから楽しみです。
一方、パ・リーグの下馬評は、昨年日本一のソフトバンクとそのソフトバンクを追い詰めたオリックスの二強という構図でした。しかし、こちらもその両球団が下位に沈んでいます。そして、それだけではなく、特筆すべきは、2位から5位までは団子状で、1位の日本ハムが2位に2.5差をつけ、最下位オリックスが借金10で5位と5ゲーム差をつけられていることですね。日本ハムは、防御率2.27、オリックスは防御率3.59、打率.213でともに最低レベルです。日本ハムは、大谷の成長が著しいですね。対するオリックスは、大型補強をしたにもかかわらず、それが功を奏していないだけではなく、投手では金子の穴を埋めきれず、打では糸井・T-岡田の既存主力も不振と踏んだり蹴ったりです。開幕15試合前後で8.5のゲーム差は、スタート5km地点でブレーキを起こしてしまった状況に近く、なかなか挽回は難しいでしょうね。個人的興味は、大谷翔平率いる日本ハムを、王者ソフトバンクがどう追い込んでいくか、ですね。こちらは力と力の勝負が見られそうですね。
選手としては、高木勇人や田口麗斗といったドラ1ではない若手の活躍が気になりますし、遂に覚醒した、松井秀喜の跡継ぎ候補となれる筒香にもブレークしてほしいです。いずれにしても、ヒーロー、スターが登場してほしいですね。それが一番の野球人気の回復につながります。そして、その一番手はもちろん大谷翔平です。今年は、最低限15勝20本塁打をいってほしいですね。それが出来ると、本当にマンガのような20勝30本塁打なんてことも出来そうに思えてしまうでしょうね(でも、その前にメジャーに行ってしまうのでしょうね)。