帰宅すると、W杯2次予選のシンガポール戦は前半終了直前で、まさかの0対0でした。後半になっても、ずっと攻め込むものの、得点を決めることが出来ずに、引き分けに終わりました。ホームで、あれだけ攻めての引き分けは実質的に敗戦に近いですね。
私はサッカーの素人ですが、引いて守るシンガポールに対して、日本は攻め(得点)を焦っていたずらに時間を経過させたことが(実質的な)敗因ではないかと思います。解説者も言っていましたが、どれだけ攻めても得点を決めないことには勝つことは出来ません。
例えば、ブラジルやドイツなどの世界の強豪が格下と戦う時に、いくら格下が引いて守ったとしても、ブラジルやドイツは、焦らず騒がず、硬軟の攻撃を織り交ぜ、格下を仕留めます。対する日本は、明らかに余裕がなく、しゃにむに攻める割に、創造力に欠ける攻撃で、惜しい場面はありましたが、決定的に崩すことは出来ませんでした。
このあたりは、強豪国との技術の違いというよりは、メンタリティー・マインドセットの違いではないかと思えます。期待外れに終わったアギーレ監督から、ハリルホジッチ監督に代わり、大黒柱だった遠藤を外したことがチームに新たな方向感を与え、球際の強さと縦への意識というものが注入され、いい結果が出ていましたが、肝心な公式戦では、それまでの流れがまったく生きませんでした。強豪国の成熟に到達するにはまだまだ時間が足りないということかもしれません。
しかし、見ている方は本当に消化不良でした。
この消化不良を解消し、2次予選を突破するには、今日の試合の問題点を選手全員が正しく把握し、共有することが必要ですね。監督はその辺の手腕がありそうですので、それを実践する選手たちの問題になりますね。
よろしくお願いします、です。