ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

無痛分娩で赤ちゃんは幸せですか?

2007年09月17日 | インポート
殆どの人が痛くないお産を望んでいると思います。
最近は無痛分娩を売り物にする「分娩施設」も増えています。
そしてそれを助長するような「本」も出版されています。
陣痛は赤ちゃんがおこすものである。
昔のお産は、自宅に産婆さんが来て産みました。家族もそれに参加し皆で誕生を共同作業で迎えました。
全て男女がお産を身近なものにし、生活の中で日常生活の中で、自然にお産を学ぶことができました。お産とはどのようなものか、子育てはどのようなものか、それを一貫して学ぶことが出来ました。

その後、お産は病院の分娩台で無理な姿勢で産むことを強要されるようになりました。
多くの人が仰臥位で産むことに苦痛を感じました、赤ちゃんにとっても産婦にとっても無理な体位で産むのですからお産が長引き、痛みが増加するのは必然です。
それらのイメージが定着するとともにお産を学ぶ機会が消失したことで、痛みだけが協調されるようになりました。
また、最近の若い世代は、痛みに対する恐怖心を持っています。

陣痛は分娩の進行によって、子宮の筋肉が収縮し、子宮口や骨盤が開き、産道が伸び、お母さんのいきみと赤ちゃんが産まれようとする力が痛みとなって現れます。
強い陣痛は、赤ちゃんが元気な証拠です。
お産は赤ちゃんとお母さんとの共同作業です。
お母さんは麻酔で痛みを軽減できますが、産まれてくる赤ちゃんはどうでしょうか?
全身麻酔では、スリーピングベビーといって眠りながら産まれます。これは赤ちゃんにも麻酔が効いて、軽く寝ている状態です。

硬膜外麻酔は血圧を下げます。血圧の低下や血量の減少により赤ちゃんに酸素が不足するおそれがあります。
分娩後の後陣痛が強く感じる等のデメリットもあります。

麻酔によるお産をする場合は、麻酔医の立ち会いが必要です。
麻酔医の確保をしなければならず、どうしても分娩日を決めて行わなければならず、自然なお産ではなく、赤ちゃんが産まれたいという自然なサインを無視され、出されてしまいます。それは赤ちゃんが臨んだものではありません。

赤ちゃんの心の成長にとって問題はないのか案じてしまします。

自分だけが楽をするという考え方は出来ればやめてください。
赤ちゃんと共に、対面の時を迎えると言う気持ちを持ってください。

しかし、不安神経症など心の病を抱えているひとにとっては、不可欠なお産でもあります。
全てを否定しているのではなく、麻酔による無痛分娩をしなければいけない人を否定するものではないことを申し上げます。



コメント (4)
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