ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

親が変われば子も変わる2

2010年05月20日 | 子育ての悩み
今日は、花はありません。
花より美しいものを紹介します。
ブログに相談を希望されたお母さんが子育てに前向きになれたそのことを紹介します。
子育ての悩みは、自分自身の心の問題であることに気づかれ、変わったお母さんの例をご紹介させていただきます。
長文ですみません。
   ****************
子育ての悩みを知人に話したらこちらのサイトを教えていただき、お邪魔いたしました。
4歳9カ月の息子と2歳になったばかりの娘がいます。
息子は3年保育で幼稚園に元気に通っていますが、年中になった今も「抱っこして~」と多々言ったり、私から離れるのを嫌がります。

下の子には本を読んであげたり、仲良く遊んでいる時もあるのですが、おもちゃの取り合い、叩き合いなどケンカも絶えずそのつどいけないと伝えるのですが、その繰り返しです。
また、思い通りにいかないと大声で「いやだ!」と騒いだり、「ママ抱っこー!!」と泣きます。
先日はスーパーで箱パックのアイスを買うことになり、上の子と下の子の食べたいものが違って、どちらか選ぶ時も「これじゃなきゃいやだー!!」と泣き騒ぎ、私が息子に「この間は拓海が選んだから今日は歩乃果に譲ってあげようか」と話しても、いやだの一点張りでした。
あげくの果てに60~70歳位の男性の方に「うるせー!静かにしろ!迷惑なんだよ!ばかな子どもだなあ!」とお怒りの言葉を頂きました。
私も自分の子どもの鳴き声がうるさく感じることがあるので、他人の方にはもっとうるさく感じたのだと思います。その方にはすみませんでしたと謝罪しました。
公共の場で大騒ぎすることはいけないし、迷惑をかけることはしてはいけないことです。息子にはこういうところで騒いではいけないことを伝えました。
でも自分の子どもを知らない人に馬鹿だと言われたのは初めてで正直ショックでした。
悔しくて涙がでました。
馬鹿なのは子どもではなく私です。
息子は赤ちゃんの頃から抱っこ、おっぱいが大好きで、布団に下ろすときも察知して目を覚まし、毎晩添い寝でおっぱいでした。目を覚まして泣けばまたおっぱいの繰り返しでした。それは徐々に毎晩1時間おきとなり、息子が1歳半の時に悩んだ末、私が辛くなり断乳してしまいました。
でも、こちらのサイトを見たら断乳の引き起こす様々な問題を知り、とんでもない事をしてしまったと心から後悔しています。そして、その時の息子のほうがもっともっと辛い気持だったのだろうと思うと涙が出ます。
今まで本当に子どもに心を向けていただろうか、子どもの話を聞いていただろうか…。
エゴの塊だったと気づきました。
今の息子は私に何か「辛い、助けて」のサインをだしているのでしょうか。
2歳を過ぎてしまった今でもできることはあるのでしょうか。
ご助言頂けたら幸いです。
  ***********
メールでアドバイスをさせていただくには、少々無理があります。
直接電話でアドバイスをさせていただきたいとコメントをさせていただきました。
連絡がありましたのでお話させていただきました。
  ***********
お忙しいにもかかわらず、ご連絡して頂いて本当にうれしく思っています。

今日は夫が仕事だったので、朝から子ども達と出掛けていて、
(と言っても昨日長男が捕まえたトカゲがまだバケツの中にいるか確認しに外に出たり、買い物したり…などでしたが)留守をしていて、失礼致しました。

昨夜はパソコンを開かず、留守番電話を聞いて「ひ、ひげ爺様がお電話をくれた…!!」と驚き、もしかしたらと思いあわててメールを確認しました。

すぐにお電話をしたかったのですが、私も、長男がいないときに、お話させていただけたらと思って、恐縮でしたが控えさせていただきました。


知人に教えていただいて、初めてブログを拝見した時と同じように、メールを読んで涙が止まりませんでした。

自分では沢山抱っこしているつもりでしたが、大体1日10回位だったでしょうか、思っていたよりしていなかった事に気付きました。
そして、目をあわせてお話をするという事、これも私が長男に言っていて自分がしていなかった事に気付きました。
そして、私が子ども達に対してだけでなく、周りの人や自分自身とも向き合っていなかったんじゃないかと思いました。

私は自分に自信が無く、自分をさらけ出して話をする事がとても怖いです。
今までこのような事を考えた事は無かったのですが、「こんな話したらかっこ悪い」とか「変な考えと思われる」など、もしかしたら、自分が言ったことに対しての反応を怖がっているような気がします。
そして、自分のしたい事や言いたい事を優先して、相手の話をよく聞く、ということを していなく、また気持ちも向いていないんじゃないかと思いました。

また周りから「良い人」と思われたいという願望が無意識に強く持っているとも思います。
だから周りをすごく気にしてしまうんだと思います。

本当の自分を、自分自身が分かっていない、何故かは分からないのですが、自分自身を誤魔化していて、それが体に染みついているような気がするんです。

また、私は転ぶ前に手を差し伸べられるように守られすぎて育ったようにも感じました。



今日、ひげ爺様から頂いたメールを読んでしばらくしてから、自分自身の心と向き合ってみよう、そして私が生まれ変わる一歩としてひげ爺様に正直に話せるように頑張ってみよう、と思いました。

今日、こんな事がありました。
私がひげ爺様からのメールを読んで泣いていると長男が「どうして泣いているの?」と心配そうに聞いていきました。

私:「すっごくね、温かい事が書いてあるの」
長男:「なあに、温かいことって?」
私:(どう説明していいか迷い、そのまま)「長男と妹をたくさん、たくさん抱っこしてねって書いてあったの」
長男:「やった!(笑顔)」
妹:(私の顔を見て)「だいびょうぶ?」
私:「うん、大丈夫、ありがとう(泣笑)」


また、別の場面では…
私が妹におっぱいをあげていると、長男が「牛乳ちょうだい!」と言ってきて、私が「今おっぱいをあげているから、取ってこれる?」と聞くと「いやだー!持ってきてー!」と泣いて騒ぎました。

私はおっぱいをあげながら長男を抱きしめようと思い、側においでと誘いましたが、「いやーっ!」と言いながら近くにあったクッションを私に投げつけてきました。

いつもなら投げちゃだめでしょって言うのですが、今日は不思議と言葉が出ませんでした。
その泣き声が「どうして分かってくれないの」って本当に言っているように聞こえ茫然としていました。

妹はそのまま寝たので布団に寝かせて、すぐに泣いている長男のところに行き「ごめんね」と言って抱きしめました。

「妹は長男より小さくて、まだおっぱい飲んでいるのは長男も分かっているけど、長男だってママに牛乳入れて欲しかったんだよね。一生懸命呼んでいたのにママ来てくれなくて悲しかったんだよね。ごめんね。」
と話したら腕の中で頷きながら聞いていました。

その後はすぐに泣きやみ、一緒に牛乳を飲んで、今日食べたいと言って買ってきたさつまいも(季節外れですが…)を一緒にふかしておやつに食べました。

そして長男は寝る前に布団の中で、私に笑顔で「今日は楽しかったね」と言って、あまりに嬉しそうに目を細めて笑っていたのでしばらく眺めていたら、そのまま寝てしまいました。

今日は今まで感じなかったような、子どもといて嬉しく、楽しい瞬間がありました。
まだまだ、まだまだの母親の私に、子どもたちはこんな幸せな時間をくれました。

思わず長々と書き連ねてしまい、すみませんでした。

私ごとですが、16日(日)は夫が休みで家族皆で自転車に乗り、公園へ行く予定です。

大変恐縮ですが、お電話は17日(月)に長男が幼稚園へ行ってからの午前中にさせていただこうかと思っております。

ひげ爺さまはお忙しいかと存じますので、もし月曜日がご都合悪ければ、それ以降平日の長男が幼稚園へ通っている間(9:00~13:00位)でしたら大丈夫です。
こちらの都合ばかりで本当に申し訳ありません。

ひげ爺様から昨晩頂いたメール、そして今日頂いたお電話から、私や子ども達に少しでも早く良い方向にいってほしいと思っていただいているような、温かく、深い気持ちが伝わってきました。

また、来週、お電話させていただきます。(心の中は嬉しい半面、すごくドキドキ緊張しています。)
この度は、本当にお手数をお掛けし申し訳ありませんでした。
そして本当にありがとうございました。
  *************
再び電話をして近況をお伺いしました。爺の方がうれしく、感謝したいとのことをお伝えしました。
子育て中の親子を「わが子」「我が孫」と思えて愛しくなります。
  ***********
長男は最近、妹が外で転んだら駆け寄って起こしてあげたり、オムツを履かせて穿かせてあげたりするようになりました。

また、近所の長男より小さいお友達と遊んでいるときにも優しい言葉かけをするようになってきました。

長男と妹で室内遊びをしても、今までしていたおもちゃの取り合い、押し合い、叩き合い
ということが減って、落ち着いて遊ぶ時間が増えました。

ここ数日は、私が今まで見えなかった世界、出てこなかった言葉が不思議と見えたり、出てきたりしています。

そして子どもと接することが、楽しくなってきました。

目の前の子どもたちは同じなのに、あんなに悩んで、辛く、苦しかったのに…まさか、原因が自分の中にあったとは。

子育てとは素晴らしいですね。(本当の素晴らしさはまだまだ分かっていませんが)子ども達を育てることで、自分が育ててもらうのですね。
そして孫育て、なのですね。

母親をさせていただいていることに感謝です。


ひげ爺様、また壁にぶつかったり、辛くなったらメールや電話をさせていただいてもよろしいでしょうか。
また、嬉しい進歩があったらご報告させて頂いてもよろしいでしょうか。

こうやってひげ爺様にお話していると(文章を書いていると)、心の整理がついてきます。


どこを目指していったらいいのか、進むべき道が全く見えなかったけれど「こっちの方だよ」と教えていただけたおかげで、進み始める事が出来ました。


自然の中での生活、素晴らしいことと思います。
先日行った公園の木々は、青々と、生き生きとしていて緑色でも様々な色をして綺麗でした。
ひげ爺さまの所から見える山も、さぞ美しい色をしている事と思います。

今日は夏野菜を植えられたり、種まきをされたようですね。
収穫が楽しみですね。
   ***************
一つ一つの縁が結ばれていることに、今日も感謝です。
日常であればお会いすることも話すこともない「出会い」をいただくことが出来ることは、爺にとってこの上ない喜びです。
一つ一つの出会いが「宝」です。
皆さん本当にありがとうございます。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする