我が子の思考力を伸ばすためには、様々なな体験をさせることです。
親が前向きに考えて、我が子の発達の段階を理解し、それを伸ばすために出来ることがあります。
考える力と自主性を伸ばすためには、指を使うことが大切です。
そのためには、様々な道具やおもちゃ等を十分に触らせることです。
また、他の子どもと遊べるようになったら積極に関わりを持たせてください。
同年齢の子が、自分には出来ないことをやっていると、自分もやってみようという気を起こします。
これは月齢に関係なく様々な発達段階でも起こります。
例えば、ハイハイの出来ない子が、ハイハイが出来る子と交わると翌日から出来ることがあります。
赤ちゃん同士で教え合っているように思います。
思考力を伸ばすためには、様々な障害や苦難に出会いそれをその子のペースで乗り越えることで身につけていきます。
いろいろな問題に突き当たり、その子のペースで、その子なりのやり方で、問題を解決する力を身につけていきます。
特に乳幼児期には、母親が我が子の目を見て話しかけることが重要です。
赤ちゃんは、お母さんの口元をみて言葉を獲得していきます。
言葉の獲得は、その子のペースがあります。
言葉の発達が遅いという悩みを抱えるお母さんの悩みに答えた山形県立中央病院の小児科医、渡辺眞史先生の言葉が素晴らしいので引用させていただきます。
************
言葉の問題は個人差が大きく、まだ待ってあげて良さそうです。
他の発達がそれなりに年齢相当で親と一緒に遊べる、本を読んでもらいたがるなど関わりに問題なければ2才過ぎまで待ちます。
私は言葉が遅いと心配して外来に来るお母さんに、発達に問題ないときには言葉のダムの話しをします。
ダムの底の浅い子どもは、少し言葉が貯まるとポロポロと言葉がこぼれてきて、一見おしゃべりのように見えます。
ダムの深い子どもはたっぷり言葉をためるまで言葉がこぼれてきません。
親は言葉が遅いと心配しますが、言葉が出始めるといつこんな言葉を覚えたのかとびっくりするぐらいたくさんの言葉を使うようになります。
生活上の注意としては、テレビに頼る育児を避け抱っこして本を読んであげる時間を作ること、子どもたちが遊んでいる場所に連れて行き、遊ばせる時間を作るようにしてもらいます。
***************
言葉のダム素晴らしい表現ですね。
親は先を急がず我が子のペースでのんびり子育てを楽しんでください。