山形県立中央病院小児科の渡辺眞史先生が書かれた文章を掲載させていただきます。
「赤ちゃんはなぜ泣くの」と題して書かれました。
参考になりますので読んでください。
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生まれてから3か月 子宮外胎児期
人間の赤ちゃんは他の動物に比べ、未熟な状態で生まれてきます。
まだお腹の中で守られて安心していないといけないのに、外の世界に出てきます。
生まれてしばらくはお母さんの匂いを感じ、お腹の中と同じように包まれていないと不安なのです。
抱っこされていることが子宮に包まれている環境に似ています。
赤ちゃんは背中を丸くして抱っこされると安心しておとなしくなります。
眠ったかなと思って布団に寝せると背中が伸び、お母さんの匂いが無くなり、すぐに気づいて泣き出します。
赤ちゃんの姿勢を丸くしてお母さんが添い寝をすると寝かせることができます。
お腹の中の赤ちゃんは夜中に胎動が多かったと思います。
生まれてからも夜の24時頃が一番元気で、前後数時間によく泣きます。
数万年前、人間が弱い動物だった頃、外敵の多い日中に泣くと敵に見つかり食い殺されてしまう危険が有りました。
このため赤ちゃんは日中はおとなしくし、夜の安全な時間に母親を求めて泣くようになったと言われています。
この名残が生まれて2か月頃まで残っています。
3か月頃になると昼に活発になり、夜の睡眠時間が長くなってきます。
1か月前頃から、日中にいっぱい抱っこや話しかけをし、こまめにおっぱいをあげ、夜は静かにゆったりのおっぱいにすると早くから昼夜のリズムができ、夜寝る時間が長くなります。
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参考にして子育てを楽しんでください。
3ヶ月ごとに書かれていますので連続で紹介させていただきます。