ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

表情の乏しい赤ちゃん

2008年02月16日 | 母子関係の確立
僕の尊敬する助産婦の若松寿美恵さんからメッセージが届けられましたので紹介します。
とても悲しい現実です。
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とっても気になる赤ちゃんとお母さんたち

最近、たまたまかも知れませんが、とっても気になる赤ちゃんとお母さん方に、立て続けにお逢いしました。

生後6ヶ月くらいの赤ちゃんが、一見、とてもおとなしく、表情も乏しく、お母さんの前で黙って空を見つめているのです。抱っこを求めることもなく、寝返りを打つこともなく、2時間のクラスの間中、ずっと。 そしてお母さんはと言うと、赤ちゃんがおとなしくしていてくれているからでしょうか、赤ちゃんを見つめることもなく、私の話を聞いてありました。 私は、次第にクラスの進行よりも、その母子が気になって仕方がありませんでした。どんな背景がおとなしい赤ちゃんと、その赤ちゃんをあまり気にならないお母さんにあるのかと。お節介なのでしょうが、愛着障害とボンディング障害さえ懸念してしまうほどでした。

お母さんが赤ちゃんに思うように絆を結びづらいことがあるのではないかと、クラス終了後、お話をさせて頂きました。

お母さんの語って下さった中には「上の子の赤ちゃんがえりがひどく、また、赤ちゃんがおとなしいこともあり、授乳以外のお世話は義母がしてくれています。赤ちゃんは派手に泣くこともなく、家でもおとなしいので、私はついつい置き去りにしてしまっています」とのこと。お母さんも日々、大変な思いをされている様子が伝わって来ました。

そんな中でも赤ちゃんにとってもお母さんが一番のかけがえのない存在であることをお伝えし、可能な限り赤ちゃんを抱っこして、授乳の時にはしっかり赤ちゃんを見つめてあげて下さいねとお願いをしました。

赤ちゃんの体重増加がゆっくりなことも気になり、それから2週間後に再度来て頂きました。

お母さんは「出来るだけ抱っこして、授乳の時には赤ちゃんを見つめるようにしています」と話して下さいました。前回とは違い、体重を測らせてもらうのに赤ちゃんをお預かりしてお母さんから離すと泣き出していました。

まだ笑顔は見られませんでしたが、表情も出てきているように感じました。
もっと母子の絆と愛着形成について、早くからお伝えさせて頂けていたらと、深く反省しました。
挙げたらきりがないほど、気になる母子があります。

希薄な現代社会の落とし穴でしょうか。 お母さん方に悪気はないのです。
負の世代間伝達を断ち、母子が心地よく育まれるようなお手伝いをさせて頂けるようにと痛感しています。
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皆さんはこの大切なメッセージをどのように感じましたか。
抱いて声をかけ、赤ちゃんが出すメッセージを受け止めるようにしてください。

若松さんありがとうございました。



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