ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

母子の基本的信頼感

2007年12月08日 | 母子関係の確立
白川嘉継先生の書かれた文章を掲載させていただきます。
非常に奥の深い言葉です。
母子の信頼関係について考えていただくヒントになります。
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朝焼けの空を観て、きれいねと思い、赤ちゃんを見つめて、かわいいねと思う。

空がきれいだからきれいねと思える。赤ちゃんがかわいいからかわいいと思える。この認識は、見る対象の状態だけではなく、見た人間がどのように感じることができるかがより重要です。
 子どもの頃から、いつも肯定されていると、何事も肯定的に、いつも否定されていると、何事も否定的に感じるようになります。
 親子の関係性が育まれていないと、子どもを受け入れることができず、否定してしまうことがあります。特に母との間に結ばれる基本的信頼感を欠くと、自分に自信を持てず、自分自身を否定的に受け止め、他人への信頼感を持てず、他人を信じること、頼ることができなくなります。

 男女の愛情が本能的にできあがるのに対して、親子の愛情は本能的にできあがるものではなく、時間をかけて作らなければなりません。
その時を喪失すると、基本的信頼感は育たず、他人と上手に接することが難しい人生を送ることになります。育児にも自信が持てず、どうしてよいかわからない、とても不安定な状態になります。しかし赤ちゃんは、母親に依存し頼ってゆかなければ生きてゆけません。
 本来母親がいなければ生きてゆけない存在です。自然の中で生きる霊長類は、母親が死ぬ?と子どもも後を追います。
母親はそれほど重要な存在です。子どもの誕生は基本的信頼感を育て子どもと絆を結ぶ絶好の機会です。赤ちゃんの瞳に映る自分を見つけてください。そして頼られることの喜びと、赤ちゃんを信じることの喜びを見つけてください。もし不安が強ければ、子どもの良いところを見つける作業をしてください。そして褒める練習をしてください。もしうまく行かなかったら、幸いにも人間社会は家族制度や社会制度があり、だれかが支えてくれるはずです。
 頼れる誰かを見つけてください。

大人の会話には、本音と建前があります。しかし、大人と子ども、特に会話のできない幼い子どもと話をするときには気持ちのまま本音の言葉を発してしまいます。

 褒める練習をしましょう。それがそのまま自分を褒めること、自分の心の安定につながり、自分自身に豊かな心が育まれます。
 豊かな心は子どもに伝わり、豊な心を与えられた子どもは成人した後にも豊かな心を持って育児ができるようになります。母の微笑む瞳を見て赤ちゃんは微笑みます。
笑顔が世代を超えてつながります。
白川 嘉継先生 福岡新水巻病院小児科
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褒める大切さを認識していただけましたか。




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