ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

無知な!!離乳食指導

2007年09月15日 | 行政栄養士の弊害
今度は、こまった行政栄養士の指導について書きます。
離乳食教室の対象月齢を2~4か月、自治体によっては5~6か月など様々です。
厚生労働省が出した授乳離乳食ガイドでは「離乳の開始
離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいう。その時期は生後、5、6ヶ月が適当である。」としています。

5~6か月から始めるとしています。
これには、疑問を感じています。
6か月までに始めなければならないと言っているようである。
本当に離乳食は必要なのだろうか?

離乳準備食と離乳食を混同しているように思います。
個人的に離乳準備食はいらないと思っています。

2子、3子など子どもが多くなれば、離乳食なんか作るひまはない。
それでも子どもは育っている。
離乳食メーーカーやミルクメーカーの影が国にも影響を与えているように思う。
企業利益の優先、国民が犠牲者、無知は犯罪。その無知を助長するのが商業広告雑誌である育児雑誌。

マニュアル世代をだます、育児マニュアル。育児雑誌は、人工乳やベビーフードなどの広告だらけ。
出版社は読者をだまして購入させればいいのです。その戦略に載せられてはいけません。
これらの雑誌が廃刊になると、この国は良い方向に行くかも知れませんね。
正しい情報を身につけないと、10年後20年後の我が子に大きく影響しますよ。

子育てはファッションやゲームではない。
我が子に、問題行動をおこされたら苦しむのは「親」です。
先を見た子育てをしてください。

ある自治体の離乳食講座に参加されたお母さんの話です。

「もらったプリントには離乳開始が5~6ヶ月からとなっている。
「WHOやユニセフでは、6ヶ月までは完全母乳を推奨していますが、あえて5ヶ月から離乳を開始する理由は?」と聞きました。
栄養士さんの回答は「先日受けた研修(どこの主催かは分かりません)では、厚労省から出ている「授乳・離乳食ガイドライン」(記憶は曖昧なので、名称が違っているかもしれません)に沿った指導をするように言われました。そのガイドラインでは5ヶ月からとなっています」とのことでした。
実際に私達が配られたプリントも、そのガイドラインだそうです。
また、「早期離乳に伴うリスクやデメリットは色々言われるようになってきましたが、そういうお話はして頂けないのですか?」と聞いてみましたが、栄養士さんの回答は「立場上お答えできません」とのことでした。
ただ「どこも、このガイドラインに沿って同じような指導をしています」と言っていました。」
ガイドでは、たしかに「5~6か月から始めましょう」となっていますがそれ以降いつでもいいと思います。
この行政栄養士は、質問に答えられるほど知識がないのですね。
「立場上お答え出ません」ではなく「知りません」と答えればいいのです。答えられませんとは「公務員」の逃げ言葉です。
このような人に、母乳哺育や栄養のことをまかせておくのは、国益を考えると大変に危険です。
離乳食を早期に進めることは、アレルギーなどを誘発するリスクもあります。
行政栄養士は母親や子どもの心や身体を傷つけることを知って欲しい。
育児不安を増大させるようなことはやめて欲しい。
このような良識をもったお母さんを「問題のある」母親として捉えて欲しくない。

※次に母子手帳のことについて
「私の持っている母子手帳の話です。
3~4ヶ月のページには、「薄めた果汁やスープを飲ませていますか?(5ヶ月頃から離乳が始められます)」という記載があります。
この記載は全国共通なんでしょうか?
私も、たまごママネットを見ていなかったら、「3ヶ月から果汁やスープをあげていいのね」と思い、息子に飲ませていたと思います。
そして、記載の通り、5ヶ月で離乳を開始していたと思います。
我が家の息子は相変わらず母乳大好きっ子なのですが、最近は私達が食事を始めるとわざわざ私達の方に向き直って、食べづらくなるほどにジ~っと見つめています。
手を伸ばしてきたり、ヨダレをダラダラ流したり、下をペロペロ出したり引っ込めたりしてくるようになりました。
ひげ爺
 まだまだゆっくりでいいよ。あせらないで、のんびりいきましょうね。
 多くの親が成長を急ぐあまり子どもにとって酷なことをしています。
 焦りや成長を急ぐのは禁物です。

「妊婦教室で知り合ったお友達と話していたら、彼女も「6ヶ月までは離乳を開始しない」を信念に、周囲の「果汁を飲ませたら?」「離乳は5ヶ月から」「早くしないと、知能が発達しない」などの騒音を無視して頑張っていたという話を聞きました。
話してみると、たまごママネットに書いてあるようなことを勉強して実践しているとのことでした。
同じような考えのママが近くにいるのって、心強いなぁって思えました。
彼女も、昨日の離乳食相談の内容には疑問を感じたり「まだまだ遅れてるのかなぁ」って言っていました。」

ひげ爺
離乳はやめて「卒乳」だよ。
2歳でも3歳でもいいよ。こそもが求めてくる間は授乳しようね。
僕のサポートしているお母さんは5歳と3歳の子に授乳しています。
時にはタンデムでしています。

卒乳は子どもが決めるものです。
親やまわりが決める物ではありません。

心の強い、いい子に育てるためには大切な栄養です。
でも与え方を間違えば、人工乳の方がいい場合もあります。
ゆったり抱いてお話をしながら楽しい雰囲気で授乳してあげてください。
楽しくが肝心です。人工乳も楽しくあげることが大切です。

母乳哺育で育った子どもでも、殺人を犯します。
愛のない授乳はよくありません。
携帯をしながら電話をしながらテレビやパソコンをしながら授乳は、もってのほかです。
サイレントベビー、物言わぬ心を病んだ人になります。

母子保健に関わる人々はもっともっと学びなさい。
母子にとって「本当に必要な支援」を間違っても指導はするな!!!!
母子に寄り添うことを続けていけば母子が教えてくれます。
何を学ぶべきかを。

国や学校、大学では教えてくれせん。
教授や教師が知らないのだから教えられるわけがない。

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子どもの前では携帯メールはやめよう

2007年09月14日 | 携帯電話の弊害
最近よく見かける光景でとても悲しくなることがあります。
それは、携帯電話です。
昨日、あ電車に乗りました、その車内で3歳くらいの女の子とお母さんが横並びの座席に座っていました。
子どもを座わらせた瞬間から携帯電話を取り出し夢中で操作を開始しました。
興味があったのでその様子を見ていました。

女の子がしきりに、周りのことに興味があり、お母さん説明を求めるのですが、お母さんは携帯電話に夢中です。
適当に相づちをうって、子どもの顔を見ずに目は携帯電話にくぎずけです。
僕が下車するまでお母さんは35分間、子どもをほったらかしで携帯電話を操作しっぱなしです。どこまでいくのかわかりませんが、親子が下車する駅までその光景が続くのでしょうね。
そして、帰宅しても家事の間に続けらていくのでしょうね。
携帯電話依存症ではないかと思ってしまいます。
子どもの気持ちを全く考えられない母親ですね。

子どもの心や感情、あるいは言葉などの習得は、親とのコミュニケーションの中から作られていきます。
このままでは、この子はバランスの崩れた成育を余儀なくされます。

これは意味では「ネグレクト」ですね。

電車や外出は、いろいろな社会性を学ぶための絶好の機会です。
子どもに聞かれたらそれについて答える。子どもがまた聞く、それの繰り返しで多くのことを学んでいきます。

時には子どもに依存し、また時期が来れば他のものに依存することを、親からの育てのなかで植え付けられてしまったのですね。何かに依存していなければ自身の存在感が希薄な人です。
どこを見ても携帯メールに釘付けの人々ばかりです。
とても悲しいことですが、現実に多くの人が、このような親の予備軍です。


子どもの気持ちをもっともっと考えて欲しいです。
電車に乗る度に、男女が携帯電話に目を点にしている姿におぞましさを感じると共に、この国の行く末を想像してしまいます。

車内の女の子の寂しそうな顔が今も脳裏に浮かびます。
家にいても、母親はきっと携帯メールを送り続けているのでしょうね。

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やめようタバコ!!子どものために

2007年09月13日 | 妊娠・子育て中のたばこの害
妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害だけでなく、最近では脳の発育に対する影響が心配されています。
知能発達の障害や落ち着きがなく、感情のコントロールができないなどの問題を起こすことがあります。

 生まれてからもタバコは赤ちゃんに悪い影響を与えます。
母乳を介しての影響と間接喫煙の影響があります。
喫煙が母親に与える影響として、母乳の分泌量が減少します。
赤ちゃんに対する影響は、喫煙により母親に吸収されたニコチンなどの有害物質が母乳を介して赤ちゃんに入ります。赤ちゃんは機嫌が悪い、顔色が悪い、母乳の飲みが悪い、吐きやすい、下痢をする、眠りが浅い、脈が速いなどの症状を起こしてきます。
タバコを吸ったお母さんの母乳を飲むことにより、赤ちゃんは大変具合の悪い状態になります。
具合の悪い赤ちゃんですから、お母さんも大変扱いにくく、苦労することになります。これが常習的になると、赤ちゃんの発育が遅くなり、知能や精神発達にも悪い影響を与えます。
 間接喫煙での影響 タバコの煙の中には煙の中には4000種以上の有害物質と200種以上の発癌物質や発癌促進物質が含まれていることが知られています。
これらは副流煙と呼ばれるタバコの先から流れる煙の中に多く含まれます。
大人では様々な癌や肺気腫などの原因になります。子どもでは、気道が弱くなり、喘息や肺炎を起こしやすくなります。このため入院を繰り返すことが多くなり家族の苦労が増えることとなります。また風邪をひくと咳がひどくなりやすく、薬を飲んでもなかなか良くならず長く病院通いをしなくてはならなくなります。

育児のストレスから前に吸っていたタバコに、つい手を出してしまうお母さんがいますが、そのタバコによって、もっと手のかかる育児をしなければならなくなります。
せっかく今まで止められたタバコですから、また吸い出すのは今までの努力が無駄です。
努力をすれば必ずタバコを止めることができます。
可愛い我が子のために。親としての責任で。
  赤ちゃんのため、自分のためにもう少しがんばってタバコからさよならしてください。
父親のタバコも同じです。一緒に禁煙してください。
いいことはありません。百害あって1利なし。


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比べないで

2007年09月12日 | 子どもの成長
お母さん、お父さん、我が子を他の子と比べていませんか?

発育・発達の個人差は当然です。

子どもは、親のミニチュアではありません。

子どもは親に比べて、新陳代謝が活発で環境の変化を受けやすく、感染もしやすくなっています。
しかし、子どもは回復力がとても強いのが特長です。

「発育」身体の形態的な成長をいいます。
「発達」は機能面の成熟の過程をいいます。
発育も発達も個人差があります。
とかく親は、育児書や子育てマニュアルの平均値やまわりの子どもと比べて、不安になりがちです。
またそれを助長する自治体の一部の不勉強な保健師がいるのも事実です。

子どもの健やかで健康な発育と発達をしていくためには、親が不安を持たず温かく見守ることが大切です。

競争社会やマニュアルで育った親は、知らず知らずに「育児競争」になってしまいます。
完璧を求めても平均値を求めても、子ども一人一人によって違います。
親が完璧を求め過ぎて不安感をつのらせていたら、子ども不安になり、心豊かに成長出来せん。

他の子と比べて、成長や発達が早いか、遅いかを比べるよりも、その子のペースで、おおらかに温かく、長い目で、あせらず見守ってあげてください。
親の目で見て、感じて、心配になったら医師に相談してくださいね。





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つどいの広場?

2007年09月11日 | インポート
子育て支援てなんでしょうか?
厚生労働省の施策として、様々な子育て支援策が行われていますが、それらは本当に子育て支援になっているのでしょうか?

そこに集うのはどのような母子なのでしょうか?
つどいの広場など、自治体がやっている事業では、そこに集まって親が話をすし、単に母子が集い一定の時間を過ごして帰るだけなのでしょうか。
時にはイベントがあるだけでなのではないでしょうか?
親の気晴らしになればいいのですが、そこで我が子を他の月齢の子と比べて悩みが増加したり、むしろマイナスの要因が多いのではないでしょうか?

多くの広場では、食事や飲食が禁止されています。
共に食事をし、その中から学ぶことが多くあります。親子でどのように食事をするのがいいのか、あるいはどのような食材を食べればいいのか、おっぱいや子育てにいい食事とはなにか等、たくさんのことが学べます。

また、そこにはマンパワーも不足しています。
それは単に見守るだけになっているケースが多いのではないでしょうか。
事故やトラブルを避けることが優先され、本当に必要なことが行われていません。

また開かれている時間も短いところが多いのが実情です。
一度いったら二度と行きたくないといった声をよく耳にします。

つどいの広場では、自治体の委託をうけたNPOが一定の委託料を受けて自治体の下請けとして安い労働力を提供しています。

いいサポートをしていても、自治体の都合でいつ委託を打切られるかわかりません。
それに依存するNPOも困ったものです。NPOは行政の下請けでしょうか?
川上から川下に税金が流され中間でドンドンすくい取っているのが実情です。
行政と結託した官制NPOが生き残れるのでしょうか?
NPOは公金を受けずに自助努力で事業を行うべきです。
それでこそ日本に市民公益事業が成立するのです。

自治体が行う施策は、形通りにつくってやればいいだけです。そこからどのような効果が出ているかは二の次です。国や県、自治体の顔色を見てやるだけで終わりです。

また、幼稚園や保育園を開放した事業も行われていますが、保育士の子育てに対する知識には限界があります。
つどいの広場や園の支援センターでは、お母さんの悩みや赤ちゃんの訴えを聞き、サポートすることは難しいのではないでしょうか。

私は、「子育て」支援ではなく「親育て」支援が行われる必要があると思っています。
私の支援の対象は「子ども」ではなく親に力点を置いています。
子どもの行動や様子を観察し、そこから現れている現象について、お母さんとお話しします。
その上で問題点が見つかればそのことについてお話をしていきます。
親の育ち方や親自身がどこまで、子育てされていたか等の情報を話の中から読み取っていきます。
そして、その人にあったアドバイスをしていきます。
まず、聞くことがとても重要だと思っています。
問題を抱えている親子は多いです。
子育てされていない世代が親になっている現状ではそれは、当然のことです。
だからこそ、今、求められているのは、心のこもった親育て支援です。

人格形成の基礎となる大切な時期に親として、赤ちゃんと一体になりそれぞれが育つような支援をしていきます。
また、妊娠中からの子育て支援が最重要だと思っています。
子どもにとって、胎児期(9ヵ月)から満2歳(24ヵ月)までの合計33ヵ月の間にどのような環境に置かれるかが、子どもの一生に関わるのです。

そのために、妊婦や夫とお産のことや子育てのことについてお話ししています。鉄は熱いうちに打てです。

今日も、これから親子で楽しく集い、みんなで汗を流し涙を流して、楽しく遊び、学びます。
ここでは、子どものケンカや遊び、そして持ち寄ったおやつやお昼をいただきます。
出産の相談や子どものしつけのなどの相談をうけたり、おっぱいの相談も受けます。

子どもやお母さんと日光浴もします。太陽の光を浴びることは、とても大切です。
親にとっても子どもにとっても。

今日も楽しんできます。


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分娩予定日の計算

2007年09月10日 | 出産・育児
分娩予定日は、かつて最終月経の最初の日から数えて280日(=40週)とされていました。
この決め方だと、実際に卵子が受精するまでの期間(月経が28日周期の場合、ふつう14日前後)も妊娠週数に加わってしまいます。
たとえば、月経の周期が42日で来るとすれば、排卵の時期は28日周期の人にくらべて2週間くらい遅くなります。ということは、妊娠期間を280日で決めてしまうと、赤ちゃんの発育は実際受精してからの期間が28日周期の人より2週間ぐらい小さいことになってしまいます。
ですから、単純に最終月経から計算するというのでは、超音波の発達した現在では「時代遅れ」の計算法とも言えます。
もしきちんと計算で出すのであれば、排卵した日から266日というのが正しい表現です。
では、実際排卵した日はどうやって知ることができるのでしょう?排卵する瞬間を実際見ることが出来ないので、ほかの方法で推測ことになります。比較的正しい方法は、基礎体温表の高温期の前日とする方法です。高温期の最初の日としても、差は1~2日程度です。
もし基礎体温表をつけていなければ、妊娠反応が陽性になった時点から補正する場合と、(経腟)超音波により実際に胎児をみて決める場合があります。この場合は使う妊娠反応が陽性になる単位数に気をつける必要があります。
市販されているものにも25単位のものと50単位のものがあります。

袋が経腟超音波で見えるようになるのは、ふつう4週頃です。
超音波で決める場合は、胎のう(=袋)の大きさで決めることはふつうありません。
胎のうはきれいな球形であることはまずありません。よって大きさは測り方によりまちまちで、週数を決めるには無理があります。
では何で決めるのでしょう。以前は8週頃の頭殿長(頭からお尻までの長さ)が最も正確といわれていましたが、これは経腹(おなかにあてる)音波の場合です。経腟超音波では、(おおまかに言うと)5週で心臓の動きが見えるようになります。
6週で胎児の形がみえてきます。
7週で約1センチの大きさになります。8週まで過ぎれば、まず安心していいでしょう。

妊娠週数は通常「満」で数えます。昔の「ヶ月」は「数え」です。(妊娠10ヶ月といえど36週では早産になってしまいます。)

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母乳哺育のメリット

2007年09月09日 | 母乳哺育
すべての哺乳動物は母親の母乳のみによって子どもを育てます。人間も哺乳動物の一つですから、本来は母親の母乳で子どもを育てることが当たり前の姿です。この母乳で育てるということはただ栄養を与え体を大きく育てるというだけでなく、生まれた子どもを人間として育てるための大切な要素をたくさん含んでいます。
  母乳を止めて人工乳にした場合の子どもへの不利益が知られています。
 アレルギーや湿疹が2~7倍、中耳炎が3倍、胃腸炎が3倍、髄膜炎が3.8倍、尿路感染症が2.6~5.5倍、乳児突然死症候群が2倍、肺炎・下気道感染が1.7~5倍などがあります。
母親に対する不利益も骨粗鬆症になりやすい、卵巣がん・閉経前の乳ガンになりやすいなどが知られています。
母乳を与えるということは赤ちゃんを心身共に健康な人間として育てるためだけでなく、母親の健康を守るためにも大切なことなのです。

 WHOでは6ヶ月までの完全母乳栄養と、少なくとも2才までは母乳育児を続けることを推奨しています。世界保健総会でも同じような声明を出し母乳育児の推進をうたっています。産科医や小児科医の中には、6か月たつと栄養が無くなるから人工乳に変えた方がいいという人がいます。ミルクメーカーの栄養士も同様なことを言ってフォローアップミルクを推奨します。

お母さんは益々混乱してしまいますね。

世界的に母乳育児の大切さは認められていることなのです。
 母乳がどうしても出ない人は3~5%いると言われています。また仕事や家庭の事情で母乳で育てられない場合があります。このようなときには人工乳を使用する必要があります。

  人工乳はどうしても母乳で育てることのできない場合に、母乳に替わる薬として用いられるのが本来の姿だと思います。このような場合には母乳で育てる以上に抱っこや声がけなど赤ちゃんとの関わりをしっかり持つようにすることが大切になります。

あるていど母乳が出るようでしたら、母乳育児をすすめている産科や助産所などの母乳外来で母乳の出具合や赤ちゃんの体重を診てもらいながら母乳育児に戻れるようになることもあります。

まだまだ、我が国には間違った知識や古い考え方をもった医師がいるのも事実です。病院選びは慎重にして下さい。あなたと赤ちゃんのために。

妊娠中に母乳哺育のことや子育てのことを学んでください。
医療従事者は、自らの施設で、時間をかけて学ぶ時間をつくってください。

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母子保健の保健師さん意識改革を

2007年09月08日 | 保健師の弊害
ある保健師のブログで、私のブログが紹介され、育児中に保健師から厳しいことを言われ傷ついたとの書き込みがありました。
「私は、8ヶ月の乳児を持つ母親です。
乳児検診に行く度落ち込み、悲しく不安になります。
もっと正しい新しい知識とやさしい言葉で接してください。
悩んでいるのは、私だけではありません。」
これに対して、現役の保健師さんからの書き込みもありました。また多くの方がブログをのぞいていただいたようです。
私の書き込みです。
*************
お母さんと、保健師の意識が乖離しているのが大きな要因です。
ここに意見を載せられた方ばかりではなく、多くの人が悩み傷ついていることを認識してください。
母子保健にかかわる保健師は、赤ちゃんの成長と発達をしっかりと学んでください。
皆さんが、教科書で学んだことや学校で習ったことは、今の時代にそぐわないことが多いのです。
今年、厚生労働省が離乳食ガイドをだしましたが、やっと出したのが実情です。
しかし、赤ちゃんは1000人いれば千通りです。成長曲線や過去のデーターに当てはめて、母親を指導したら大きな間違いを起こします。
栄養は単に身体を大きくするだけではなく、心の栄養でもあります。
赤ちゃんの心に栄養を与えるためには、お母さんの心が元気でないといけません。
オキシトシンがたくさんでるような支援をする保健師や小児科医がいなければなりません。
多くのことを学んでださい。
いい先輩に教えてもらってください。
最高の教師は、お母さんと赤ちゃんです。
********************
たくさんの方に理解していただけてうれしいです。
私のような悲しい思いをしないよう願っています。
みなさん、ありがとうございました。
 多くの母親は、育児に敏感で、些細な言葉でキズつきやすく、近くに相談者もいないので、これからもっと保健師さんたちが必要になってくると思います。
保健師の皆さんの今後のご活躍を期待しております。
***************
保健師さんから傷つく事をいわれたのでしょうね。とても残念です。
私も、いつも相談に保健センターに来るママに「健診で友達がきついこと言われたから健診にいくの怖いんだ」と打ち明けられました。
正直、うちの職場に健診でそんなキツく言う人いるのか!?とショックでした。
でも、こちらがそう思っていなくて言ったとしても、受け止め方はさまざまですから、保健師の発言としていい加減な発言や否定する言い方はしませんし、気をつけて言葉を選んでわかりやすく話すのを心がけています。言ってくれたそのママに感謝したいです。

ぜひぜひ、あなたの言葉で苦情をぶつけてください、役所に。あなたの自治体の保健師はいつまでも変わりませんし、傷つくママをこれ以上増やしたくないので、お願いします。

それぞれの産院での授乳などの教え方が違うんですよね、残念なことに。
臨床の助産師さんでさえ、母乳3時間おき守って、足りなかったらミルク足して!っていうところあるんですよね。
それで、おうちに帰ったお母さんがほんと混乱して何回か訪問したり、電話相談受けたり・・・。
お母さんが少しでも安心できればと、ずっとがんばって仕事してきていますが、保健師の知名度はそうそうあがらないし、保健師の仕事自体がなにもかも悪いという評価ばかりでは、心がくじけそうになり無力なのかなぁと思うことが多いです。

「私は保健師よ!指導してあげるわ!」っていう保健師さんがまだまだたくさん全国にいるってことなのかなぁ。
******************
いい方向に行くことが出来てとてもうれしいです。
母子保健にかかわる保健師さんはとてもとても重要な役割を担っています。
これからもぜひ、多くのことを学んでください。

自治体もかわってください。
何度もお願いをしても、一向に変わりません。
嫌な思いをされた方がいたらぜひ声をあげてください。

がんばってくれてる保健師さん本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

みんなで勉強会したいですね。




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人見知りは成長の証

2007年09月07日 | 人見知り
人見知りはお母さんとの結びつきが強いとよく見られるようになります。
人見知りは、発達の過程で、親とは違う人との対人関係の始まりです。
知らない人に対して不安をもって、泣いてしまいます。

赤ちゃんの成長の証です。
お母さんと別人の区別をつけるようになります。赤ちゃんはお父さんがいつもお母さんと仲良くしているところを見ていると安全な人と認識し人見知りをしませんが、出張や旅行などで数日留守にすると、帰ってきたときに泣かれ人見知りされることがあります。
赤ちゃんとお母さんがいい関係を持ち、夫婦で仲良くしているとしばらくするとまた安心な人という認識をしてくれます。
さらに成長すると他の人にあって、やたら泣いてばかりということは無くなります。時期がくるとおさまります。

6ヶ月ぐらいになると社会性が育ち、お母さんとの関わりだけでなくお父さんとの関わりも喜ぶようになります。
機嫌がよいときにはお父さんとの遊びを喜び、お母さんとの遊びの時とは全く違う表情を見せるようになります。
お腹が空いた、おむつが濡れた、知らない人がいるなどの時にはお母さんの抱っこでないとだめになります。
遊びたいときにはお父さんを選びます。赤ちゃんが心から頼りにするのはお母さんです。

人見知りが始まると、まもなくするとお父さんの出番です。
お子さんとの遊びの時間を楽しんでください。



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冷えは大敵

2007年09月06日 | インポート
今回は助産婦の書いた文章を引用します。
■冷えない身体!!
 現代の女性は冷え性でない方を探すのが大変なくらい、みなさん冷え性です。
"冷え性"、大したことなさそうですか?いえいえ、実は女性の大敵!!なんですよ。
 まずは冷えが起こすデメリットをお話します。
以前の私が冷えのデメリットの代名詞でした。
まずは肩こり、頭痛、腰痛、ひどい生理痛に月経不順、不眠、胃痛、十二指腸潰瘍、不妊、疲れやすい、おまけに「化粧せずに出勤しんさんな!」と叱られるほど顔色が悪かった・・・
お恥ずかしい限りですがあげたらきりがないほどでした。今なら、なぜそんなに調子が悪かったのかが分かります。
 肩や首が凝ると血液の流れが悪くなるので、脳に酸素が届きにくくなります。そうなると頭痛がおきます。また血液の流れが滞ると身体の中の老廃物は蓄積されやすくなるので、痛んだり、だるくなったりします。食もさほど気にしてなかったので、きっと血液はドロドロだったと思います。
 妊娠を望まれる方は妊娠しにくくなるようです。
 妊娠中の冷えは不必要なお腹の張りやむくみを誘発します。
 お産後の冷えはおっぱいのトラブルにつながります。
 食事を変えたら、様々な不調からずいぶん開放されました。
 どう変えたかと言うと、今まで述べたことを少しずつ実行して行きました。料理は得意でないので、ご飯をまずは五分づきに変えて雑穀を混ぜ、お味噌汁を欠かさないところからでした。
 後は、"陰""陽"のバランスをちょっとだけ気にするようにしています。
"陰"?身体を冷やす働きー 
  暑い土地で摂れる、又は暑い時期に摂れる作物に多い。
  地面から離れたところになる野菜や果実。 
  加熱により、陽に近づくものもある。
"陽"?身体を温める働きー
  寒い土地で摂れる、又は寒い時期に摂れる作物に多い。
  根っこのお野菜など。
                 
 身体を冷やす食べ物は極力減らしたり、火を通して頂いたりします。冷蔵庫から出してすぐの、冷たい物はほとんど食べません。夏場のクーラーを極力避けて、毎日湯船で温まります。ストッキングにミニスカート、ミュールをやめて、ズボンに靴下、スニーカーに替えました(笑)。
"冷えない身体"で、皆さん元気に過ごしましょう!
若松寿美恵助産婦記
*引用・参考文献「食とからだのエコロジー 食術再考」「伝統食の復権」著者:島田彰夫
                         「粗食のすすめ」著者:幕内秀夫
                         「胎児の複合汚染」著者:森 千里


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胎児との対話

2007年09月05日 | インポート
自然で快適な分娩がすすむために必要不可欠な、頭部を骨盤位にするために、逆子体操や鍼り、灸、あるいは医師による外回転などが行われる。最近は医療訴訟などで外回転は行われなくなった。
医師との信頼関係が築けていれば施術してもらえるかも知れませんが、それが出来るのは年長の医師だけです。それらの人が現役を引退して行っています。その技術は伝えられていません。経験に裏打ちされた技術だからです。
生まれてくるのを不安に思っている胎児は、どんなことをしても頭位に戻らない赤ちゃんがいます。
多くの場合は、医師が帝王切開を選択します。
逆子で経膣分娩するのは、とても時間とリスクがかかります。
現在では、逆子で経膣分娩するところは少なくなっているのではないでしょうか。

なぜ頭を下にするのが嫌なのか、あるいは生まれてくるのが嫌なのか。
遅らせるには何か赤ちゃんの側に理由がある場合があります。

お腹の赤ちゃんと話をすると、話をした後、赤ちゃんが「私のこと」をわかってくれたのね。自分の意志で頭を下にしてくれることがあります。

赤ちゃんは多くの場合、お母さんにいろいろなサインを送っています。
それをいかにキャッチしていくのかが重要である。

ある講習会に産婦が参加したいのですが、その講習会は予定日でした。経産婦ですので予定より早まる可能性があるので必死にお腹の赤ちゃんに、明日まで生まれるのを待ってね。翌日にちゃんとお母さんの希望どおりに安産で生まれました。

多くの赤ちゃんが胎内記憶をもって生まれてきます。言葉がしゃべれるようになると、それを語ります。
怖かったことや帝王切開で生まれた赤ちゃんが、お母さんのお腹の中は赤かったと話したりします。
産婦人科医の池川明先生が「胎内記憶」についての本を出しています。

トマス・バーニー+パメラ・ウェイントラウブ著  日高陵好監訳 千代美樹訳
胎児は知っている母親のこころー子どもにトラウマを与えない妊娠期・出産・子育ての科学
◎胎児は人間のすべての感情や知覚をすでに持っている。
◎受胎から出産までの母親の精神状態が、赤ちゃんの人格づくりを大きく左右する。
◎母親の慢性的ストレスは、神経ホルモンを通じて胎児の脳に悪影響をおよぼす。
◎母と子の「同調」(シンクロ)した反応の返し合いが、健康な脳の回路をつくる。
◎0歳児教育よりも大切なのは、子どもを愛とやさしさで包んであげること。
◎幸福で健康な赤ちゃんは、よく食べよく眠り、めったに泣かない。
◎十分に愛されなかった赤ちゃんは、怒りやすく暴力的な若者に育ちやすい。
◆本書を推薦します:医学博士 池川明
「妊娠から出産までの母親と胎児の関係は、 赤ちゃんの未来に大きな影響を与えます。 お母さんや家族の方々、そして医療・ 保育・教育従事者の方々に、 1日でも早く、1人でも多くお読みいただきたい本です。」

ぜひお読みください。
素晴らしい本です。お産や赤ちゃんに対する考え方が変わります。

お腹の赤ちゃんとコミュニケーションをとるのはお母さんだけでなく父親や医師、助産師などお産にかかわる全ての人がそうすべきではないでしょうか。
いいお産のために。

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いいお産に必要なこと

2007年09月04日 | インポート
お産は、自分でするものです。
人任せではいいお産はできません。

いいお産とは、自然分娩もさることながら「帝王切開」でもいいお産です。
条件が良ければ、赤ちゃんが自分の力でこの世に生を受けることが望ましい。
赤ちゃんも必死に努力をし、命がけで自力で出てきます。

そのためには、妊娠初期からお産まで、産婦が心身の準備をし、納得したかたちで、すべてが順調に進まなければ不可能です。

何度かお産に立ち会っていますが、いいお産をした赤ちゃんは満足感に浸って、お地蔵さんのようないい笑顔をしています。
その顔を見てお母さんも充実感あふれた顔をしています。
妊娠中に育まれた愛着が、最初のご対面でよりたしかなものになります。
お母さんの胸の上で母の愛に包まれて至福の時間を過ごします。
胎盤の娩出や後産の処理の間、カンガルーケアをし、最初の授乳をしてもらいます。

このようなお産をするためには、医者や助産婦任せのお産では絶対に出来ません。
いいお産をするためには、妊娠中の努力が必要です。


食生活が大きく変化したことで、ビタミン・ミネラルの不足、脂肪の取り過ぎなど身体に及ぼす悪影響は色々なことがあります。
ビタミン・ミネラルの欠乏による病気には脚気、夜盲症、くる病といったものがありますが、そこまで至らなくとも「不足がち」な場合、"なんとなくいらいらする""眠りにくい""身体がだるい""肌が荒れる""なんとなく調子が悪い"という症状がみられるようです。
そして、脂肪の過剰摂取は肥満や動脈硬化といった生活習慣病になりやすいといわれています。
 昔ながらの日本人の食生活ではビタミン、ミネラル不足になることはそう無かったようです。
現代においても昔ながらの野菜中心の食事を参考にすることは意義あることだと思います。
しかも妊娠中、授乳中は赤ちゃんの分までビタミン、ミネラルを必要としていますので、普段よりも一層摂るように心掛けてください。
 最近ではビタミン・ミネラルをサプリメントで便利に摂れるようになっています。しかし、サプリメントは薬と同じように作られ、添加物が使われていることもあります。また、"身体に入る"のと"吸収される"のとは別問題で、たくさん摂れば良いというわけでもないようです。サプリメントで常にビタミンなどが飽和状態にあると、身体は食べた物を消化吸収する中でビタミンを取り込もうとしなくなってしまいます。
基本的には食事から摂ることのほうが、身体に優しく、しっかりと吸収されるので毎日の食事がとても大切です。
バランスの良い食事の基本として「まごわやさしい」があります。以下に記しますので参考にしてください。1日の食事で「まごわやさしい」がすべて摂れていると理想的です。
   ま:豆類、納豆、味噌、豆腐
   ご:ごま
   わ:海藻類
   や:野菜
   さ:魚
   し:椎茸等の茸類
   い:ジャガイモ、サツマイモ

お腹の赤ちゃんの成長とお産に向けて、食事や生活を見直してください。
機会に頼らず、できるだけ家事も機会を使わずにすることも大切です。

吉村正先生のお産の家では、掃除洗濯や家事を妊婦さんがしていますが、ここでは雑巾がけやほうきで掃除したり炊事はかまどで、火ふき竹でしています。これは昔の人が安産できたのはそのような和式の生活スタイルが、いいお産を支えていたのです。
妊娠したら雑巾がけなどをされるといいですよ。昔のトイレは和式でした。これはお産にとっては必要な運動ですね。

食事はとても大切です。ジャンクフードやファーストフードなど、偏った食事は赤ちゃんの発育に有害です。
いい食事をしましょう。
食事や生活もいいお産の条件の一つです。



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子育て不安を増大させるな!!

2007年09月03日 | 保健師の弊害
またまた、市の保健指導における間違った指導。
いつまで続くのでしょうか。
一度すりこまれた知識は、簡単には修正できませんね。これからもこのような事が行われていくのでしょうね。

質問
「保健師さんに「まだ果汁や白湯も飲ませていないなんて!」しかられました。
昨日、4ヶ月健診に娘を連れて行きました。
私は満6ヶ月を過ぎるまでまで母乳だけで育てたいと思っています。
もちろん保健師さんには、「まだ果汁や白湯も飲ませていないなんて!」っとかなりあきれられ顔をされましたが気にしないことにします、、しかし、「スプーンやコップに慣れないといけないですよね。」という言葉に、そうなのかなぁという気もしました。
ミルクか母乳を搾って、スプーンやコップにいれ飲ませるなどして食器に慣れさせた方がいいのでしょうか?
アドバイスを頂ければうれしいです。よろしくお願いします。」

質問のお母さんはよく勉強されていますね。
保健師は昔ながらの指導で困ってしまいます。この様な指導でいらない心配をさせ、育児不安を増大させてしまうケースがよくあります。
お母さんの方が正しいのですから、自信を持ってください。
しかし、専門職から指導されると「私はこの子」にいけない事をしていたのだと反省し、指導の通りするのが母親ですね。

「スプーンやコップに慣れないといけないですよね。」ということもありません。
赤ちゃんはお母さん達が食べている様子を見ています。
6ヶ月を過ぎると(個人差があります)ると自分も食べたくて仕方がない状態になります。

この時に離乳食を与えますから初めてスプーンからでも上手に食べることができるようになります。
日本人ですから、スプーンやフォークはいらないのではないかと思います。
素晴らしい箸の文化を持っています。大切にしていきましょうね。
従って、母乳哺育の赤ちゃんは離乳準備食はいらないと思います。
平生のおかずの中で軟らかい物や消化のいい物をお箸でつまんであげればいいのです。
わざわざ時間をかけて調理しても食べなければイライラして、無理矢理食べさせようと、「鬼のような形相」になっていたら「食事」は楽しくないですね。
いならい「育児」不安を招くような事はしてほしくないですね。

一定の月齢になるとコップから飲むこともできるようになります。
これは慣れや練習でできるようになるのではなく、赤ちゃんの脳神経の発達によってできるようになるのです。

発達の十分でないときに「慣れさせる」必要はありませんし、赤ちゃんにとって何の益もありません。
あせらずのんびり、食事を楽しくすることが出来るようにするのが一番です。
食欲がある子、無い子、運動や体調によっても食事の量は違ってきます。

母乳と離乳食にすすめてください。そして卒乳までゆっくり母乳育児を楽しんでください。

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お産について考えよう

2007年09月02日 | インポート
お産は不安だと考えている人が多いと思いますがこの機会にお産について考えてください。

現代の私たちを取り巻く環境や暮らしは、残念ながら「自然」とはかけ離れています。
便利なもの、速く楽に移動できる乗り物、そして簡単に調理できる食品。
これらのものは確かに効率的で、ある意味での豊かさを私たちに提供してくれています。
しかし一方でその便利さに慣れ、本来持っているはずの体力や持続力までもを徐々に失ってきていることも事実です。
お産は、本来自然の営みであり、また女性だけが体験できるかけがえのないものです。
でもそのためにはやはり、かなりの体力が必要となります。
お産をマラソンに例えてみましょう。
完走するためにはマラソンという競技を知り、練習をします。
そのためには、監督というサポーターが必要です。
独りよがりなやり方では、効果的な練習にはならないことが多いからです。
そして、本番に至るまでの練習は厳しいものです。
でも、その練習の中で必要な体力や精神力が培われていきます。
お産も一緒です。
お産について知り、自分らしく産むためのプランを立て、その実行のために体調を整えていくのです。
医師や助産婦はそのサポーターです。
医師や助産婦となるべくコミュニケーションをはかり、分からないことは遠慮なく尋ねましょう。
妊婦の疑問に納得のいくようにきちんと答え、不安感をやわらげることは医師や助産婦の責務でもあります。
そのうえで自分が望むお産をイメージし、具体的にしていきましょう。
まずは体力です。
簡単に出来るのは歩くこと。
一日1万歩、距離にして6~8キロくらい、時間だと2時間くらいは歩くように心がけましょう。
歩くことのメリットはとても大きいものです。
また、妊娠はひとつのきっかけでもあります。
これを機会に食生活も見直してみましょう。
食べることが、身体つくりの為に必要不可欠であることを、もう一度考え直して見ます。
そしてお母さんが口にするものを、お腹の赤ちゃんも同じように栄養として身体に取り入れているのだということを、改めて認識しましょう。
妊娠中に食事が整うと、母乳を飲ませたり、離乳食に入っても、困ることがなくなるのです。

「いいお産」は、あなたとお子さんの絆がさらに深まり母性本能が生まれます。

主役は、産むあなたです。
医師は助産婦が産むのではありません。あなたが産むのです。
お産は子育てのスタートです。ゴールではありません。
体や心を作ってください。


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お産の問題 知事に要望書(続編)

2007年09月01日 | 周産期医療
小生は今回出した県知事への要望書は、医療者を責める物でも患者を責めるものでもありません。

医師が働き安い環境整備をしなければいけないこと、過酷な労働環境を改善して、やりがいのある働く場をつくるためには予算が必要であること、予算をつけなければ医師は来ない。

さらには、今回の患者のような行動を取らないためにも妊娠や子育ての教育が必要であること、そのために啓蒙活動をしてれるようにお願いしたのです。

魔女狩りで、マスコミを責めたり、医師や病院を責めたり患者を責めたり、なすり合いをしても全くの時間の浪費です。時間つぶしにはいいかもしれませんが。

全ての根元は国の医療施策にあるのだと思います。
国を変えなければ我が国の医療も医療消費者もかわりません。

今回の事件は彼女が問題点を明るみにしてくれたので、感謝をしています。

妊娠の兆候があれば受診し、お産に備える。これらの事を授業で教えなければなりませんね。
中学校、高校の男女に教えて行かなければならないと思っています。
それこそ「命」の授業です。

あの患者にも、きっとそれなりに理由があったのだと思います。
受診しなかった事を責めても仕方がありません。
多くの医師や市民、そしてマスコミが過剰に反応しているように思えてなりません。
マスコミも本質を見る力が低下しています。
いわば記者の能力が低下しているのです。
また彼らを非難しても仕方がありません。

病院を責めても医師を責めても意味がありません。救急隊員を責めても仕方がありません。
再発防止のために何をなすべきか皆が叡智を出し合うことこそ今すべきです。
匿名で言い合っても意味がありません。

失われた御霊が告げたかったことを考え行動して欲しいと願っています。

再発防止や医療の発展、国民の健康が護られるようにしましょう。

我が国の周産期医療の発展のために共に行動使用ではありませんか。
国を変えるのは国会議員や官僚ではありません。
私たち国民です。

小生は言うだけではなく、のみの一歩でも前に進めるため自分に出来ることをしています。
みんなで日本の医療を変えましょう。国を変えましょう。

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