奈良市五条町に鑑真が建立した寺院、南都六宗の1つである律宗の総本山の「唐招提寺」はある。開基(創立者)は鑑真。創建は天平宝字3年(759)。当寺は奈良時代に唐から仏教の戒律を伝えるために来日した鑑真和上によって建立された寺院で、1200年以上の寺歴を有し世界文化遺産である。本尊は廬舎那仏。一番の見所は「南大門」を入ると正面に堂の正面が「吹き放し」と呼ばれる建築技法で造られている寄棟造・本瓦葺、国宝の「金堂」(奈良時代)である。創建当時と変わらない約2万坪の境内には他に「金堂」の奥に「講堂」と鼓楼(国宝)と鐘楼、南側に「礼堂」、北側に「鑑真廟」、「御影堂」、「地蔵堂」、「中興堂」、本坊、「本願殿」、南側に「宝蔵」、校倉造りの「経蔵」(国宝)、「新宝蔵」などの伽藍が建ち並んでいる。当寺は神仏霊場巡拝の道第24番、大和北部八十八ヶ所霊場 第26~27番札所である。井上靖の小説「天平の甍」(金堂の屋根を飾った「旧鴟尾」)で広く知られた当寺の寺域、堂宇に天平ロマンが漂う。(1704)
静岡県熱海市水口町の車一台がやっと通れる急こう配の坂道を上った高台に熱海市街と相模湾を望む絶景の温泉ホテル」というキャッチフレーズに誘われて「かんぽの宿熱海本館」が今回の旅の塒(宿泊)となった。起源は奈良時代と伝わる熱海温泉は日本を代表する温泉リゾート、もちろん温泉大浴場もあり解放感あふれる露天風呂、圧注浴、寝湯等の4種類そしてジャグジーもある。ルームは5階のシングルベット2つと和室がある和洋室であった。もっと上階のルームよりバルコニーからの黄金色の朝日と紺碧の海を眺めたらの期待はすこし遠のいてしまったそれでも十分堪能できた。全室オーシャンビューで紺碧の海と、煌めく夜景を一人占めできそうである。な、の客室。夕食は「熱海 旬彩 会席膳」であった。先付「新緑豆腐、アスパラソース添え」、前菜「季節の盛り合わせ」、温物「小倉蒸し」、刺身「五種盛り合わせ」、煮物「飯蛸と冬瓜」、台物「牛肉の陶板焼き」、揚物「あいなめの変わり揚げ」、食事「白御飯、汁物、お新香」、デザートであり十分舌鼓を打つことができた。翌朝はバイキングスタイルの朝食。思ったよりは種類も多くバラエティーに富んでおり満足いくものであった。機会あれば今一度「塒」としてもいいかなと・・思えるものであった。(1704)