奈良市五条町に鑑真が建立した寺院、南都六宗の1つである律宗の総本山の「唐招提寺」はある。開基(創立者)は鑑真。創建は天平宝字3年(759)。当寺は奈良時代に唐から仏教の戒律を伝えるために来日した鑑真和上によって建立された寺院で、1200年以上の寺歴を有し世界文化遺産である。本尊は廬舎那仏。一番の見所は「南大門」を入ると正面に堂の正面が「吹き放し」と呼ばれる建築技法で造られている寄棟造・本瓦葺、国宝の「金堂」(奈良時代)である。創建当時と変わらない約2万坪の境内には他に「金堂」の奥に「講堂」と鼓楼(国宝)と鐘楼、南側に「礼堂」、北側に「鑑真廟」、「御影堂」、「地蔵堂」、「中興堂」、本坊、「本願殿」、南側に「宝蔵」、校倉造りの「経蔵」(国宝)、「新宝蔵」などの伽藍が建ち並んでいる。当寺は神仏霊場巡拝の道第24番、大和北部八十八ヶ所霊場 第26~27番札所である。井上靖の小説「天平の甍」(金堂の屋根を飾った「旧鴟尾」)で広く知られた当寺の寺域、堂宇に天平ロマンが漂う。(1704)














