京都市右京区嵯峨天龍芒ノ馬場町に世界遺産で臨済宗大本山寺院「霊亀山天龍寺」はある。創建は康永4年(1345)、本尊は釈迦如来である。境内には天龍寺の総鎮守で八万大菩薩を祀っている天龍寺十境のひとつで、霊庇廟と呼ばれている「八幡社」がある。その前に「飛雲観音」がある。戦争の犠牲者、そして飛行機事故の犠牲者を弔うために昭和になって建てられた全世界の航空安全の観音様である。優しいお顔の観音様は胸には十字架が架けられている。「第二次大戦後 ソ連に抑留中死没した諸霊 この奥に眠る」の「道標」と「第二次大戦後 ソ連に抑留され不帰の客となったはらからの霊とこしえに眠りませ」の碑文の「ソ連抑留死没者慰霊碑」が建てられている。十字架を持った観音様の姿は宗教が異なっても平和を願う心は不変なのである。(1704)
座間市栗原に1974年設立の伝統ある乗馬クラブ「座間近代乗馬クラブ」はある。当クラブは年間30以上の競技会に参加し優秀な成績を上げており、当クラブには体験コースがありビギナー・初心者から上級者まで経験豊かなインストラクターが丁寧に指導してくれるようである。日本IBM、日本歯科大学、日本女子大学付属高校の馬術指定馬場でもある。40頭以上の馬を所有し、施設はクラブハウス、厩舎、馬場がある。馬はもともと温厚で人に対して従順な動物、人馬一体となって馬場では馬に乗りレッスンしている様子はなんとも優雅で憧れてしまうです。(1705)
奈良市雑司町に世界遺産であり華厳宗大本山の寺院「東大寺」(正式には金光明四天王護国之寺)はある。創建は8世紀前半、本尊は「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏。豪壮な「南大門」と仁王像を祀る東大寺の「正門」を潜ると広大な境内にはのんびりと闊歩する鹿、大仏さまが住まう聖武天皇が国の平和を願い造立した世界最大級の木造建築で寄棟造り本瓦葺「金堂=大仏殿」、現存する最古の建物と天平彫刻を見ることができる「法華堂」と「戒壇堂」、お水取り「修二会」が行われる「二月堂」といずれも国宝級とあれば見応え十分である。「大仏さん」の寺として現代に至るまで広い信仰を集め、日本文化に多大な影響を与えてきた寺院であり、当時の日本の60余か国に建立の国分寺の中核をなした「総国分寺」である。あまねく世界の人々に慈悲の光を照らすという仏「大仏」と向き合えぱ心満ちた時間が静かに流れるものであった。(1704)