相模原市民のオアシス「相模原麻溝公園」は相模原のアジサイの名所である。当園には200種、7400株のアジサイが植栽され昨年より種・株数が増えている。「アジサイ」は相模原市の花である。6/4(日)にはアジサイを主役とした「アジサイフェア 2017」が開催される。当日はアジサイ花鉢の展示やアジサイ苗配布、甘茶の試飲会等が予定されている。4日後に控えたフェアを前に主役たちは健気にスタンバイ中である。まだ全体的には蕾の状態であるが樹林広場や芝生広場に面した遊歩道脇の「アジサイ順路」、アスレチック広場脇の「アジサイ順路」ではこんもりと装飾花が球になった「セイヨウアジサイ」、日本原産の「ガクアジサイ」、ヤマアジサイ、花房のような「カシワバアジサイ」、花の谷階段わき「アナベル」が白い花をつけ咲き始めている。土壌の酸性度やアルミニウムイオン量、開花からの日数、他の要因が重なって色が変化することから「七変化」といわれる主役アジサイがいよいよ登場である。(1705)
上溝南小学校前に相模原市登録有形文化財(建造物)に指定されている「清水家旧主屋・長屋門」はある。旧主屋・長屋門とも建築時期は19世紀中頃と推定、構造は農家長屋門で桁行65尺(約20m)の長大なもので堂々たる主屋(母屋)に相応しい造りとなっている。「長屋門」は大型で瓦葺きであるが当初は茅葺であった。「主屋」には入れないが上層農家に特有の6間取りと呼ばれる大型の造りである。前面に布田2階を設け、屋根はトタンが被せられ茅葺きで、養蚕のために土間側を兜造としていて、広間も三つの大きな炉が切られている。おそらく養蚕のために計画されたもので当地の養蚕の歴史の観る上でも貴重な建物である。(1705)