多摩市落合に高幡村金剛寺末、落合白山神社の別当を勤めていた真言宗智山派寺院の「青木山東福寺」(落合山)はある。落合村青木葉にあり慶長年間(1596-1615)掘合堰にあった修験蓮乗坊が現在地に移転、元和年間(1615-1624)に円能によって草創された。本尊は不動明王である。朱印地十石は境内の鎮守白山社に充てられたもので、東福寺はその別当を務めていた。多摩市史によると明治十三年の「寺禄明細帳」に檀家戸数26戸と記されている。「寺号標」、「山門」より入山すると正面に「庫裏」、その横に入り母屋造りの「本堂」がある。境内には弘法大師、六地蔵、菩薩像がある。当寺は多摩八十八ヶ所霊場13番札所である。当寺の背後の丘陵に「落合白山神社」がある。(2312)
相模原市南区下溝に四季の花が絶えない広大な「県立相模原公園」はある。当園の「サカタのタネ グリーンハウス」一階のメインホールにおいて今月初めから可愛らしい「クリスマスツリー」がお目見えした。入口には雪をイメージしたような「白のツリー」にオーナメントとして赤い鈴のような飾りつけされ周りはポインセチアの花が囲んでいる。メインホールのセンターには「金色のツリー」、両端に赤いポインセチアで装飾され彩られている。今月も残すところ2週間、10日後は子供たちがプレゼントを待っている「クリスマスイブ」である。(2312)
港区愛宕一丁目、比谷線「神谷町駅」下車、51号線を日比谷方向に進む左側、愛宕山トンネルを通り抜け元NHKのラジオ放送局があった23区内で自然の地形としては一番高い山、標高(海抜)26mの「愛宕山」の山頂に「愛宕神社」は鎮座している。慶長8年(1603)徳川家康命により防火の神様として創建された。主祭神は「火の神」である火産霊命。また罔象女命(水の神)、大山祇命(山の神)、日本武尊(武徳の神)が祀られている。当社は桜田門外の変で水戸藩士が終結した場所でもある。また高傾斜・急勾配の石段を間垣平九郎が騎乗のまま登ったことで知られる傾斜40度、86段の「出世の石段」がある。「赤い鳥居」を抜けるすぐ「石段の参道」が続く。上りきった正面に「社殿」がある。関東大震災で社殿は焼失、昭和33年以降再建されたものである。「社殿」右側に太郎坊神社、福寿稲荷神社、弁財天舎、恵比寿大黒社の末社、他に将軍地蔵尊・普賢大菩薩が祀られている。終焉の紅葉美の境内には小さな池が配され鯉が泳ぐ。都心、オフィス街にありながら鬱蒼と茂る樹木が多く生い茂り四季の表情魅せるオアシス的存在となっている。(2312)