先月、東京港区の虎ノ門・麻布台地区に「都市の中の都市=コンパクトシティ」を理想とし「緑に包まれ、人と人をつなぐ広場のような街 - Modern Urban Village -」広大な「中央広場」を街の中心に据え、オフィス、住宅、ホテル、インターナショナルスクール、商業施設、文化施設など多様な都市機能を融合させた複合施設「麻布台ヒルズ」が先月誕生した。中心の建物が地上64階、高さは330mで「あべのハルカス」(大阪市)を抜き現時点で日本一の高さとなった「麻布台ヒルズ森JPタワー」である。海外高級ブランド、アパレルショップや飲食店など凡そ150の店舗が入居した商業施設。その一帯にはガーデンプラザ、アートミュージアム、ヒルズマーケット、ヒルズギャラリーなどが。さらに隣接して「麻布台ヒルズレジデンスA」(地上53階、地下5階、高さ237.20m、延べ面積168,967㎡のホテル併設タワーマンション)が完成、続いて「麻布台ヒルズレジデンスB」(地上64階、地下5階、高さ262.82m)が建設中で来年6月竣工予定である。このエリアの就業者数約20,000人、居住者数約3,500人、年間来街者数約3,000万人という数値である。神谷町駅も大きくなり直結したこの新しい街、麻布台の新名所となるに違いない。また都内では高層ビルの建設が相次ぎ、今年3月には東京駅に直結する複合施設で地上45階建て高さ240mのビルがある「東京ミッドタウン八重洲」、4月には新宿の歌舞伎町にエンターテインメントに特化した地上48階建て高さ225mの「東急歌舞伎町タワー」、更に東京駅の日本橋口近くでこのビルを上回る高さ385mの「トーチタワー」が2028年の完成を目指している。(2312)
相模原市南区下溝に都市公園の一つで広大な面積を有し四季の花で彩られる市民のオアシスとなっている「県立相模原公園」はある。当園の象徴=シンボルは何といっても噴水広場の中央にあるフランス式庭園を囲うように両サイドに並んだ100本の「メタセコイアの並木」である。「生きた化石」と言われる「曙杉」で「ヌマスギモドキ」、「ミズスギ」とも呼ばれるスギ科メタセコイア属の落葉針葉高木である。一週間前訪れた時はこの樹特有の茶褐色への紅葉が大分進み幻想的な美しさを魅せ始めていたがまだ100%ではなかった。しかし今日はもう茶褐色というか真っ赤に紅葉して完成していた。青空を突き刺すような紅葉の樹形はやはり壮観であり幻想的でこの時期にしか撮れない光景である。いよいよメタセコイアも見納めの時が来たようである。(2312)
港区虎ノ門、日比谷線「神谷町駅」を出たすぐ傍に東本願寺派浄土真宗系単立「攝取山専光寺」(光明院)は鎮座している。当寺は室町幕府の足利将軍時代である天文12年(1543)桜田村に一宇を創建、僧了誓を開基とし、豊臣政権時、徳川家康による江戸城築城に伴いの慶長元年(1596)当地へ移転した。寺伝では当寺開基は近江源氏とされ、山科專之助と源光明なる両者の武家が、浄土真宗の寺院である大坂石山本願寺に帰依し、御本尊と寺号を下付される。第二次世界大戦末期の昭和20年(1945)に東京大空襲にて再び焼失するも昭和33年(1958)に本堂、昭和57年(1982)に書院(客殿)を再建し現在に至る。「寺号標」(寺門)より入山すると境内の正面に入り母屋造りの「本堂」、隣に「庫裏」がある。すぐ傍には徳川家光が命名した梅のお寺「梅上山光明寺」がある。(2312)